本日ご案内するのは、となりまち「旭市」「西宮神社」で1月18日(水)に開催されます「とがらしごぼう」、「西宮神社例大祭」です。
「西宮神社」ですが、「旭市」「ロ」に鎮座する「神社」で、「西宮神社」の「御祭神」ですが、「事代主神(コトシロヌシノカミ)」(恵比寿神)を祀っています。
「西宮神社」は、室町時代の応永2年(1395年)9月18日に「摂津国」(現在の「兵庫県」「西宮市」)に鎮座する「西宮神社」「総本社」から「商業」・「漁業」の「守護神」である「事代主神」(「大国主命(オオクニヌシノミコト)」の「子」、通称「恵比寿様」)の「御分霊」を勧請され、この地の「産土神(ウブサナガミ)」として祀ったのが「始まり」と伝えられています。
「西宮神社」「御祭神」である「事代主神」ですが、上述の「大国主命」の「子」であり、「通称」「恵比寿様(エビスサマ)」で、「西宮神社」の「総本社」ですが、「兵庫県」「西宮神社」(名称「えびす宮総本社」)で、「地元」「兵庫県」では、「西宮のえべっさん」と呼ばれ親しまれており、また毎年1月10日に行われている「十日戎開門神事福男選び」で知られている「神社」です。
「旭市」の「西宮神社」ですが、当初「区内」「西の崎」(現在の「(大原)幽学児童公園」)に祀られていたそうですが、文政(1820年)の頃、現在の「鎮座地」「大門」に御遷座されたといわれています。
上記のように「旭市」に鎮座する「西宮神社」「御祭神」も「事代主神」を祀っており、「事代主神」ですが、「事代主神」の「父神」「大国主命」(大黒様)とともに「福の神」「七福神」のひとり「えびす様」として、また「日本神話」では、「国譲りの神様」として「世」に知られている「神様」です。
「西宮神社」「御祭神」「事代主神」(恵比寿様)の「御神徳」ですが、「金運招福」・「商売繁盛」・「健康長寿」・「災難厄除」等となっており、とりたて「人々」の「無病息災」・「家運隆昌」・「商売繁盛」の「神様」として崇められており、「恵比寿様」は、いつもにこやかにしていることから、「商売」は「腹」を立てずにいつもにこやかに「人」に当たれば、必ず成就するといわれています。
また「とんがらず」にしていれば「家運」は興隆するともいわれ、この「教え」に従い、「先人たち」が「冬」の寒い「時期」に「栄養価」の高い「食べ物」をつくり、
「怒って(とがって)はならない」
という「教え」(御法)の「言葉」から「とがらしごぼう」と名付け、「とがらしごぼう」を「西宮神社」「神前」に供え、かつ「氏子」や、「参拝者」にお分けすること(有料)にしたそうです。
「とがらしごぼう」ですが、「日本独特」の「栄養食品」である「味噌(ミソ)」、「血行」をよくして「体」を温める「カプサイシン」という「成分」を持つ「唐辛子(トウガラシ)」、「整腸」の「働き」を持つ「牛蒡(ゴボウ)」、「煎り大豆」等、数種の「味付け材料」を入れて、混ぜ合わせて作るそうです。
「とがらしごぼう」は、「西宮神社」「春の大祭」こと「西宮神社例大祭」(1月18日)の「寒い季節」に作られ、上記のように「西宮神社」「神前」に供え、かつ「氏子」、「崇敬者」にお分けするそうです。
「西宮神社例大祭」が催行される1月18日ですが、「暦(コヨミ)」のうえで(一年(四回)のなかで)、「最初」の「土用の日」にあたり、この「季節」に相応(フサワ)しい「食べ物」である「とがらしごぼう」の「材料」ですが、上述の「味噌」、「唐辛子」、「牛蒡」、この他数種の「味付け材料」を入れて混ぜ合わせて作るそうです。
(「とがらしごぼう」は、ふかして細かく刻んだ「牛蒡」や、「味噌」を用意し、「醤油」に一晩漬けた「大豆」をすりつぶして「唐辛子」等をたっぷり混ぜ合わせ、「手作業」で「オーソドックス」な「味付け」をして、上記のように「栄養価」が高く、「辛さ」で「体」が温まる「寒い時期」に「最適」な「健康食品」なのだそうです。)
このように、「西宮神社」では、「大神の教え」(事代主神(恵比寿様)の教え)と、「祖先」の「知恵」と、「努力」によって作られ、引き継がれてきた「とがらしごぼう」を大切にし、「人々」の「健康」を守り、「伝統行事」として永く伝えられてきました。
「西宮神社例大祭」「とがらしごぼう」では、「西宮神社」の「氏子」7地区(7町区)が交代で「とがらしごぼう」を作り、毎年1月18日の「春季例大祭」の「朝」に「西宮神社」「参拝者」に分けられ、「早朝」の「西宮神社」「境内」には、毎年「とがらしごぼう」を求める「長蛇の列(チョウダノレツ)」ができるそうです。
「とがらしごぼう」の「頒布(ハンプ)」ですが、1月18日午前5時00分からとなっており、「参拝者」には「とがらしごぼう」「小パック」が「無料」で配られ、「とがらしごぼう」「大・中パック」が「有料」となっているそうです。
ちなみに「とがらしごぼう」の「由来」ですが、「西宮神社」「御祭神」「事代主神」(恵比寿様)の「教え」である
「怒って(とがって=唐辛子)にならないという御法(ゴホウ=ゴホウ)」
からきているそうです。
「とがらしごぼう」ですが、食べれば今年1年「風邪」を引かず、「福」を招くとされる「縁起物」の「郷土食」として知られていますが、「とがらしごぼう」が作られ始めた「時期」は不明だそうです。
「とがらしごぼう」が開催される「西宮神社」「境内地」の「隣」には「成田山真福寺」があり、「西宮神社」「社殿」の「裏手」には、「JR総武本線」が通り、「西宮神社」「社殿」は南面しており、「JR旭駅」からは約400m「西側」に鎮座しているそうです。
また「とがらしごぼう」「西宮神社例大祭」の開催される「西宮神社」「社殿」の「東側」には、「しょうゆ産業発祥」を示す「少な名毘古大神の碑」(旭市の市指定文化財)があります。
「事代主神」(恵比寿様)を祀る「西宮神社」で開催される「新春・恒例」の「伝統行事」「とがらしごぼう」「西宮神社例大祭」。
この機会に「旭市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「とがらしごぼう」「西宮神社例大祭」詳細
開催日時 1月18日(水) 5時頃〜
開催会場 西宮神社 旭市ロ1381-1
問合わせ 旭市商工観光課 0479-62-5338
備考
「西宮神社」の「御祭神」「事代主神」ですが、上記のように「大国主命」と、「カムヤタテヒメ」(神屋楯比売命)の「間」に生まれた「神様」で、「葦原中国平定」において、「鹿島神宮」(2010年11月8日・9日・10日のブログ参照)「御祭神」「武甕槌大神(タケミカヅチオオカミ)」、「香取神宮」(2010年11月5日・6日のブログ参照)「御祭神」「経津主大神(フツヌシノオオカミ)」らが、「大国主命」に対し「国譲り」を迫ると、「大国主命」は「美保ヶ崎」で「漁」をしている「息子」の「事代主神」が答えるといったそうです。
そこで「武甕槌大神」が「美保ヶ崎」へ行き「事代主神」に「国譲り」を迫ると、「事代主神」は「承知した」と答え、「船」を踏み傾け、「手」を逆さに打って「青柴垣(アオフシガキ)」に変えて、その中に隠れてしまったそうです。
その後「タケミナカタ」(武御名方神・諏訪大社の御祭神)も「武甕槌大神」に服従すると、「大国主命」は「国譲り」を承諾し、「事代主神」が「先頭」に立てば「私」の180人の「子どもたち」も「事代主神」に従って「天津神(アマツカミ)」に背かないだろうといったそうです。
「事代主神」の「名前」の「コトシロ」は「言知る」の「意」で、「託宣(タクセン)」を司る「神様」で、「言」とも「事」とも書くのは、古代において「事(言葉)」と、「事(出来事)」とを区別していなかったためなのだそうです。
「事代主神」ですが、「大国主命」の「子」とされていますが、元々は「出雲」ではなく「大和の神」とされ、「国譲り神話」の中で「出雲の神」とされるようになったとされています。
元々は「葛城(カツラギ、カヅラキ)」(奈良盆地の南西部を指す地名の名称)の「田の神」で、「一言主(ヒトコトヌシ)」の「神格」の「一部」を引き継ぎ、「託宣」の「神」の「格」を持つようになったそうです。
このため、「葛城王朝」において「事代主神」は「重要な地位」を占めており、現在でも「宮中」の「御巫八神(ミカンナギハッシン)」のひとつとなっています。
「葛城」には、「事代主神」を祀る「鴨都波神社(カモツバジンジャ)」(奈良県御所市)があり、「賀茂神社(カモジンジャ)」(上賀茂神社・下鴨神社)のような「全国」の「鴨」(賀茂・加茂など)と名の付く「神社」の「名前」の「由来」となっているそうです。
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地域情報::旭 | 07:17 AM |