本日ご案内するのは、近隣市「成田市」「成田山新勝寺」「成田山奥之院」で10月8日(土)・9日(日)に開催されます「第77回成田山写経大会」です。
「成田山新勝寺」(2010年11月14日・15日・16日のブログ参照)は、「成田市」にある「真言宗智山派」の「寺」であり、「真言宗智山派」の「大本山」のひとつです。
「成田山新勝寺」は、1000年以上の「歴史」をもつ「全国有数」の「霊場」で、「成田」を代表する「観光地」でもあり、正月3が日には約300万人、「年間」約1000万人以上の「参拝客」が訪れています。
「成田山新勝寺」の「御本尊」は「不動明王」で、「成田山新勝寺」は上記のように「関東地方」「有数」の「参詣人」を集める「著名寺院」で、「家内安全」、「交通安全」などを祈る「護摩祈祷」のために訪れる方が多い「不動明王信仰」の「寺院」のひとつであり、「成田のお不動さま」の「愛称」で親しまれています。
「成田山新勝寺」の「御本尊」である「不動明王」ですが、「真言宗」の「開祖」「弘法大師」「空海」が自ら「一刀三礼」(ひと彫りごとに三度礼拝する)の「祈り」をこめて「敬刻開眼」された「御尊像」なのだそうです。
「成田山新勝寺」では、この霊験あらたかな「御本尊」「不動明王」の「御加護」で、千年以上もの間、「御護摩」の「火」を絶やすことなく、「皆様」の「祈り」が一体となり「清浄な願い」となって現れるそうです。
「成田山新勝寺」は、開山1080年を間近に控えた現在も「成田山のお不動さま」として数多くの「人びと」の「信仰」を集めています。
「成田山」の「開山の祖」「寛朝大僧正(カンチョウダイソウジョウ)」は、延喜16年(918年)に生まれ、天慶3年(940年)「平将門の乱」を鎮めるため「朱雀天皇」の「勅命」により「関東」に下り、「この地」に「成田山新勝寺」が開山されました。
「寛朝大僧正」は、「皇室」との「血縁」もある大変に格の高い「僧侶」で、後に「真言宗」初めての「大僧正」に任じられ、「成田山」の他にも「京都」に「遍照寺」を開山しているそうです。
「成田山新勝寺」は、上記のように平安時代中期に起きた「平将門の乱」の際、939年(天慶2年)「朱雀天皇」の「密勅」により「寛朝大僧正」を「東国」に遣わしたことに「起源」を持ちます。
「寛朝大僧正」は、「京」の「高雄山」(神護寺)「護摩堂」の「空海」作の「不動明王像」を奉じて「東国」へ下り、翌940年(天慶3年)、「海路」にて「上総国」「尾垂浜」に上陸、「平将門」を調伏するため、「下総国」「公津ヶ原」で「不動護摩」の「儀式」を行ったそうです。
「成田山新勝寺」では、この天慶3年を「開山の年」としています。
「平将門の乱」「平定後」の永禄年間(1566年)(永禄9年)に「成田村一七軒党代表」の「名主」が「不動明王像」を背負って「遷座」され「伽藍」を建立された「場所」が、現在の「成田市」「並木町」にある「不動塚」周辺と伝えられており、「成田山発祥の地」といわれています。
「成田山新勝寺」の「寺名」ですが、「また新たに勝つ」という「語句」に因み「新勝寺」と名づけられ、「東国鎮護」の「寺院」となったそうです。
「成田山新勝寺」では、平成20年(2008年)に「開基1070年祭記念大開帳」が行われ、これにあわせて、平成19年(2007年)には「総欅造り」の「総門」が落慶され、「新勝寺」の「表玄関」として荘厳な「たたずまい」を見せています。
この「総門」は、開かれた「庶民のお寺」「成田山」と「門前町」とをつなぐ「担い手」として、「大開帳」を記念し創建されたもので、「総門」前にある「門前広場」は「参拝客」の「憩いの場」となっています。
「成田山新勝寺」ですが、「総門」をくぐって、「境内」に入ると大きな赤い「提灯」のある「仁王門」があり、「境内」には、数多くの「建造物」が立ち並んでいます。
「仁王門」から「東海道五十三次」にならった53段の「石段」を上がると、「成田山」の「シンボル」である「大本堂」が現れ、「成田山新勝寺」「大本堂」では、「世界平和」と「人々の幸せ」を願って「開山」以来毎日欠かさずに「御護摩祈祷」が厳修されています。
「成田山新勝寺」の「伽藍」ですが、「JR」および「京成電鉄」の「成田駅」から「成田山新勝寺」への「参道」が伸び、「参道」を10分ほど歩き、急な「石段」を上った先の「台地上」に「境内」が広がっています。
「石段」の「途中」に「仁王門」、「石段」を上った先に「正面」に「大本堂」、その手前「右手」に「三重塔」、「鐘楼」、「一切経堂」などが建っています。
この他、「大本堂」の「左手」に「釈迦堂」、「大本堂」の「背後」の一段高くなった「地」には「額堂」、「光明堂」、「開山堂」、「成田山平和大塔」(2012年5月7日のブログ参照)などが建っており、「成田山新勝寺」「境内」の「東側」は広大な「成田山公園」(2011年11月8日・2010年11月12日のブログ参照)があります。
「成田山新勝寺」にある「釈迦堂」、「光明堂」、「成田山表参道」にある「薬師堂」(2013年5月22日のブログ参照)ですが、「歴代」の「成田山」の「大本堂」です。
これほどの数の「御堂」が現存している「寺院」は大変珍しく、それぞれの「建物」には「建立時」の「建築様式」を今に伝えており、江戸中期から末期の「建物」である「仁王門」、「三重塔」、「釈迦堂」、「額堂」、「光明堂」の5棟が「国」の「重要文化財」に指定されています。
「成田山新勝寺」では、「真言宗」の「宗祖」である「弘法大師」と、「弘法大師」の「教え」を再興された「興教大師」の「御誕生月」が6月であることから、毎年6月に「御誕生行事」が執り行われています。
この「行事」のひとつとして、「期間中」の「土・日曜日」の2日間にわたり、「成田山新勝寺」「光輪閣」におきまして、「成田山写経大会」(2016年6月6日・2014年6月6日・2013年6月5日・2012年6月5日・2011年6月10日のブログ参照)が「盛大」に開催されています。
「成田山新勝寺」では、毎年、「春」・「秋」に「写経大会」を開催しており、「道場」では多くの「参加者」が「精神」を集中して「写経」を行い、静かな「やすらぎの時間」を共に過ごすそうです。
「仏教」が「日本」に伝えられた奈良時代から現代に至るまで、「日本人」と、「写経」には深い「つながり」があります。
古くは、「仏さま」の「教え」を後世に伝え広めるため、書き写したのが「はじまり」で、「印刷技術」が発達していなかった当時、「貴重」な「経典」を複製するために確実に書き写していくために、現在の「印刷会社」のような「機関」が、数多くの「人たち」の「働き口」として「官立」で設置されたほどだったそうです。
近年では「写経」は、「仏さま」の「ご利益」をいただくために行われるようになったそうです。
現代は、「技術の進歩」とともに「豊富」な「印刷物」を「手」にすることができるようになりましたが、「IT技術」が溢れる今、敢(ア)えて「写経」の「効用」に注目が集まっています。
「筆」を「手」に取り、「一字一字」を心静かに書きあげていくことで、「指先」を使い、「脳」の「活動」が「活発」になるという「効果」があるといいます。
「集中力」を高め、正しい「姿勢」で「写経」をしていると、「自然」と「心」が落ち着いてきます。
「写経」により「平常心」を保ち、「頭」が冴(サ)えることによって、「学業」にも専念でき、「仕事」にもいつも以上の「力」を発揮できるようです。
この「写経」は、「成田山平和大塔」にある「写経道場」において毎日「受付」を行っており、どなたでも「写経体験」をしていただくことができますが、今回の「第77回成田山写経大会」では、「般若心経」を「浄書」し、「納経法会」を執り行い、「法話」を聞いていただいた後、更に「別席」で「坊入」(精進料理)の「接待」を受けられます。
「坊入」は、通常ですと「大護摩祈祷」をなさった「方」だけが体験できる「接待」で、今回の「第77回成田山写経大会」での「坊入」は非常に「貴重」な「機会」と言えるそうです。
「第77回成田山写経大会」「概要」ですが、下記の通りです。
「第77回成田山写経大会」
開催期日 10月8日(土)・9日(日)の2日間
開催会場 成田山新勝寺 光輪閣4階 光輪の間
内容
「道場参加」
10時00分 受付開始
11時00分 開会法楽 〜写経(般若心経 1巻)〜
12時35分 納経法会 (体験談発表、法話、雅楽演奏)
13時20分 坊入 (精進料理)
13時50分頃 解散
定員 両日ともに、250名 (先着順)
初穂料 道場参加 5000円
「在宅参加」
内容
般若心経 3巻
お申し込みいただきますと、写経用紙3枚、筆、写経作法次第が送付されます。
書写した後に、成田山新勝寺に送付、御本尊不動明王のご宝前にて、ご祈願のうえ、平和大塔に納め、所願成就が祈念されます。
初穂料 在宅参加 3000円 (別途、郵送費は一律300円)
「第77回成田山写経大会」「申込方法」ですが、「申込期間」は平成28年(2016年)8月28日(日)から9月30日(金)まで(当日消印有効)となっており、「問い合わせ」は「成田山新勝寺」「写経大会事務局」(TEL 0476-22-2111・9時00分〜15時00分)となっています。
「日本」を代表する「成田」の「名刹」「成田山新勝寺」「光輪閣」4階「光輪の間」で開かれる「恒例」の「写経大会」「第77回成田山写経大会」。
この機会に「成田市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「第77回成田山写経大会」詳細
開催期間 10月8日(土)・9日(日)
開催時間 10時〜(受付開始)
開催会場 成田山新勝寺光輪閣4階 光輪の間 成田市成田1
定員 両日ともに、250名 (先着順)
初穂料 道場参加 5000円
問合わせ 成田山新勝寺 写経大会事務局 0476-22-2111 (9時〜15時)
備考
「成田山写経大会」への「参加」ですが、上記のように「道場参加」と、「在宅参加」の2通りがあるそうです。