本日ご紹介するのは、となりまち「香取市」「佐原の町並み」「佐原本宿地区」、「八坂神社」周辺で7月15日(金)〜7月17日(日)の期間開催されます「佐原の大祭夏祭り」「八坂神社祇園祭」です。
「佐原の町並み」は、「香取市」「佐原」の「市街地」にある「歴史的」な「建造物」が残る「風情」のある「町並み」です。
「佐原」は、江戸時代に「利根川東遷事業」により「舟運」が盛んになると、「小野川」(2012年9月7日のブログ参照)には、「物資」を「陸」に上げるための「だし」と呼ばれる「河岸施設」が多くが作られました。
明治以降もしばらくは「繁栄」は続き、「自動車交通」が発達し始める昭和30年(1955年)頃までにかけて、「成田」から「鹿島」にかけての「広範囲」な「商圏」を持つ「まち」となっていました。
上記のように「利根川水運」で栄えた「商家町」の「歴史的景観」を「今」に残す「佐原の町並み」が、「市街地」を「南北」に流れる「小野川」沿い、「市街地」を「東西」に走る「香取街道」、及び「下新町通り」などに見ることができます。
「佐原の町並み」ですが、「佐原」が最も栄えていた江戸時代末期から昭和時代前期に建てられた「木造町家建築」、「蔵造り」の「店舗建築」、「洋風建築」などから構成されています。
「佐原の人々」は、「江戸の文化」を取り入れ、更にそれを「独自の文化」に昇華していて、「江戸優り(エドマサリ)」といわれるほど栄えていたそうで、「当時」の「面影」・「歴史景観」を「今」に残し、またそれを活かした「まちづくり」に取り組んでいることが認められ、「佐原の町並み」は、平成8年(1996年)12月、「関東」で初めて「国」の「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に選定されています。
「佐原の重伝建」は「昔」からの「家業」を引き継いで「今」も「営業」を続けている「商家」が多いことから、「生きている町並み」としても評価されています。
「重要伝統的建造物群保存地区」には、「佐原の偉人」「伊能忠敬」(2011年3月5日のブログ参照)が過ごし、寛政5年(1793年)建築された「伊能忠敬旧宅」(国指定史跡)(2012年2月24日のブログ参照)のほか、「千葉県」の「県指定有形文化財」も8軒(13棟)が「小野川」沿いや「香取街道」沿いに軒(ノキ)を連ねています。
「重要伝統的建造物群保存地区」「千葉県指定有形文化財」ですが、大正3年(1914年)建築の「三菱館」(2012年1月27日のブログ参照)、「土蔵」が明治元年(1868年)「店舗」が明治28年(1895年)建築の「福新呉服店」(2012年4月29日のブログ参照)、「店舗」が安政2年(1855年)「土蔵」が明治25年(1892年)以降に建築の「中村屋商店」(2012年5月21日のブログ参照)、明治13年(1880年)建築の「正文堂書店」(2013年6月22日のブログ参照)、「店舗」が天保3年(1832年)「土蔵」が明治元年(1868年)建築の「いかだ焼き本舗正上」(2011年12月28日のブログ参照)、「店舗」が明治25年(1892年)「土蔵」が明治23年(1890年)建築の「小堀屋本店」(2012年8月31日の
ブログ参照)、明治25年(1892年)建築の「中村屋乾物店」、「店舗」が明治33年(1900年)「土蔵」が寛政10年(1798年)に建築の「旧油惣商店」(2012年11月13日のブログ参照)が指定されています。
「樋橋(トヨハシ)」(2012年2月13日のブログ参照)は、「香取市」「佐原」に架かる「橋」で、「通称」「ジャージャー橋」とも呼ばれています。
「樋橋」ですが、もともと江戸時代に「小野川」「上流」でせき止めた「農業用水」を「佐原」の「関戸方面」(現・佐原駅方面)の「田」に送るために「小野川」に架けられた、大きな「樋(トヨ)」だったそうで、その「樋」を人が渡るようになり、昭和時代に「コンクリート橋」に、1992年(平成4年)に現在の「橋」になったそうで、「橋」を造る際に、かつての「ジャージャー橋」の「イメージ」を再現するため、「水」が落ちるように造られました。
なお「樋橋」ですが、1996年(平成8年)に、「環境省」の「日本の音風景100選」に選定されています。
「小野川」は、「香取市」を流れる「一級河川」で「利根川水系」「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)の「支流」です。
「利根川」の「支流」である「小野川」は、江戸期より「水運の集散地」として「佐原のまち」を発展させました。
2004年(平成16年)には、「佐原の市街地」の「洪水」を解消するため「香取市」「牧野地先」から「本宿耕地地先」「利根川」まで流す「小野川放水路」が完成しています。
「八坂神社」は、「香取市」「佐原」「本宿地区」に鎮座する「神社」で、「御祭神」「素戔鳴尊(スサノオノミコト)」、「旧社格」は「村社」です。
「八坂神社」は、古く「佐原諏訪山」近傍の「天王台」に創建、江戸時代末期の天和年間(天正以前の説あり)になり「現在地」に遷座、「佐原本宿地区」の「総鎮守」となったそうです。
「八坂神社」ですが、当初「表口」は「浜宿側」(現・千葉萌陽高等学校側)にありましたが、明治初年「八坂神社」「社殿」改造の際に、現在の「八日市場側」(千葉県道55線佐原山田線・通称「香取街道」側)にも増設されています。
それ以来、「八坂神社」には「正門」が2か所存在し、それぞれ「浜宿口」、「八日市場口」という「呼び方」がされ、「正門」は1年置きに交代するそうです。
「八坂神社」「境内」には、「水郷佐原山車会館」(2013年1月2日のブログ参照)があり、毎年7月10日以降の連続する「金・土・日」に「例祭」が行われており、「例祭」は「佐原の大祭夏祭り」と呼ばれています。
「佐原の大祭」(2011年7月13日のブログ参照)ですが、江戸時代から約300年続いている「祭礼」で、毎年7月に行われる「八坂神社祇園祭」(2015年7月7日・2014年7月8日・2013年7月10日・2012年7月9日・2011年7月11日のブログ参照)と、10月に行われる「諏訪神社秋祭り」(2015年10月9日・2014年10月8日・2013年10月10日・2012年10月10日・2011年10月3日のブログ参照)を総称したもので、「佐原の大祭」は、2004年(平成16年)に、「国」の「重要無形民俗文化財」に指定されています。
「佐原の大祭」では、「大人形」を乗せた「高さ」9mもある「山車」が、「小江戸」と称される「佐原の町並み」(国選定重要伝統的建造物群保存地区)を、「日本三大囃子」「佐原囃子」(2012年2月23日のブログ参照)の「音色」に合わせ、「小野川」の「東側一帯」(本宿地区)「佐原の町並み」を10台の「山車」が曳き廻され、勇壮で風情たっぷりのその様子から、江戸時代の「情景」が彷彿され、「佐原の365日はこの日のためにある」といっても過言ではないといえるほど盛り上がりをみせます。
「佐原の大祭」は、上述のように年2回行われ、「夏」は「小野川」を挟んで「東側」「本宿」・「八坂神社」、「秋」は「西側」「新宿」・「諏訪神社」の「祭礼」として行われます。
江戸時代、「見物の群衆、人の山をなし」といわれるほど「賑わい」を見せた「佐原の大祭」は、何といっても華麗な「山車」、哀愁を帯びた「佐原囃子」が特徴とされ、「古い町並み」が残る「小野川」沿いを行き交う「山車」の「姿」は、「見どころ」のひとつで、「佐原のまち」に「小江戸の賑わい」が戻る「祭礼」となっています。
「佐原のまちなか」では、「祭」(佐原の大祭)が近づくと、どこからともなく「お囃子」が聞こえてきて、「佐原」「各町内」の「下座連」が練習を始めるそうです。
そして「佐原の大祭」「期間中」、「下座連」は「山車」に乗り込み、曳き廻される「道々」に合わせ「曲」を演奏し、その「音色」が「江戸の風情」へと誘います。
また「佐原の大祭」「自慢」の「山車」は、「総欅造り」の「本体」に、「関東彫り」の「重厚な彫刻」が飾り付けられ、上部には、江戸・明治期の「名人人形師」によって製作された「高さ」5mにも及ぶ「大人形」が乗っています。
なお今年(2016年)の「佐原の大祭夏祭り」で曳き廻される「山車」ですが、下記の通りです。
「神武天皇(ジンムテンノウ)」 船戸(フナド)
「菅原道真(スガワラノミチザネ)(菅公)」 下仲町(シモナカチョウ)
「太田道灌(オオタドウカン)」 上仲町(カミナカチョウ)
「経津主命(フツヌシノミコト)」 荒久(アラク)
「天鈿女命(アマノウズメノミコト)」 本川岸(ホンガシ)
「鯉(コイ)」 八日市場(ヨウカイチバ)
「武甕槌命(タケミカズチノミコト)」 浜宿(ハマジュク)
「金時山姥(キントキヤマウバ)」 寺宿(テラジュク)
「伊弉那岐尊(イザナギノミコト)」 田宿(タジュク)
「鷹(タカ)」 仁井宿(ニイジュク)
今年(2016年)の「佐原の大祭夏祭り」の「スケジュール」ですが、下記の通りです。
7月15日(金)
10時00分〜 山車乱曳き (各町内)
随時 のの字廻し (任意) (山村会館前交差点等)
随時 佐原囃子と手踊りの披露 (各山車前・随所)
7月16日(土)
10時00分〜 山車乱曳き
17時00分頃 山車整列完了 (10台) (寺宿通り)
18時00分〜 提灯へ灯入れ・各町総踊り (各山車前)
18時20分〜 通し砂切〜のの字廻し (10台) (山村会館前交差点)
随時 佐原囃子と手踊りの披露 (各山車前・随所)
7月17日(日)
10時00分〜 山車乱曳き (10台)
11時00分頃 お神輿の神幸 (八坂神社〜各町内)
随時 のの字廻し (任意) (山村会館前交差点等)
随時 佐原囃子と手踊りの披露 (各山車前・随所)
「佐原の大祭夏祭り」では、「区域内」に「各種広場」を特設、大きく分けて3つの「会場」(広場)で開催され、「会場」(広場)ですが、「わくわく大休憩広場」、「にぎわい広場小江戸茶屋」、「ふるさとお土産テント村」となっています。
「わくわく大休憩広場」ですが、10時00分から22時00分まで「忠敬橋」付近「駐車場」(きめらパーキング)に設置され、「広場内」では、「佐原囃子の演奏」と「手踊り」が披露され、「飲食物の販売」や、「休憩の場」として利用できます。
「にぎわい広場小江戸茶屋」ですが、10時00分から22時00分まで「下仲町町並み見学者用駐車場」に設置され、「会場内」には、「他市町村」からの「実演・販売コーナー」等を設置、「飲食物の販売」や、「お食事」・「休憩施設」として利用できます。
「ふるさとお土産テント村」ですが、10時00分から22時00分まで「八坂神社」付近「交差点」横に設置され、「ふるさと産品育成事業」により開発された、「美味しい芋菓子」や、「地元農業団体」による「新鮮な野菜」や、「農産加工品」の「販売」等が行われ、「飲食物の販売」や、「休憩の場」に利用できます。
「佐原の大祭夏祭り」「期間中」、「香取市」では7月16日(土)・17日(日)に「利根川河川敷」に「臨時駐車場」(約1000台)を設け、「臨時駐車場」から「中橋」(祭り会場)付近までの「小野川」を「シャトル舟」が運航されます。
(その他駐車場として、市役所駐車場100台、千葉交通駐車場200台あり)
「シャトル舟運航」は、下記の通りです。
「シャトル舟運航」
運航時間 9時30分〜21時00分
料金
往復券 大人1300円 小学生700円
片道券 大人800円 小学生400円
また「佐原の大祭夏祭り」「期間中」、10時00分から22時00分まで「小野川」沿い「新宿側」の「一部地域」を含め「佐原の町並み」等、「香取市」「佐原」では、大幅な「交通規制」が実施されます。
また「佐原の大祭夏祭り」に伴う「路線・循環バス運行」ですが、7月15日(金)から17日(日)にかけて「大祭」による「交通規制」に伴い一部が変更となるそうです。
詳しくは「香取市」「HP」「佐原の大祭夏祭り」を参照下さい。
「小江戸情緒」あふれる昔ながらの「町並み」が今も残る「佐原の町並み」、「佐原本宿地区」の「総鎮守」「八坂神社」で開催される「絢爛豪華」な「山車」が曳き廻される「豪快」な「伝統行事」「佐原の大祭夏祭り」「八坂神社祇園祭」。
この機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「佐原の大祭夏祭り」「八坂神社祇園祭」詳細
開催期間 7月15日(金)〜7月17日(日)
開催会場 佐原本宿地区(八坂神社周辺)、小野川周辺 香取市佐原
問合わせ 香取商工観光課 0478-54-1111
水郷佐原観光協会 0478-52-6675
備考
「佐原の大祭夏祭り」は、「雨天」決行で行われる「伝統行事」です。
なお、今年(2016年)の「神輿年番」は、「本川岸町」です。