本日ご紹介するのは、となりまち「香取市」「佐原の町並み」、「小野川」、「与倉屋大土蔵」「特設会場」で3月12日(土)に開催されます「第4回さわら雛舟」「第4回小江戸さわら春祭り」です。
「佐原の町並み」は、「香取市」「佐原」の「市街地」にある「歴史的」な「建造物」が残る「風情」のある「町並み」です。
「佐原」は、江戸時代に「利根川東遷事業」により「舟運」が盛んになると、「小野川」(2012年9月7日のブログ参照)には、「物資」を「陸」に上げるための「だし」と呼ばれる「河岸施設」が多くが作られました。
明治以降もしばらくは「繁栄」は続き、「自動車交通」が発達し始める昭和30年(1955年)頃までにかけて、「成田」から「鹿島」にかけての「広範囲」な「商圏」を持つ「まち」となっていました。
上記のように「利根川水運」で栄えた「商家町」の「歴史的景観」を「今」に残す「佐原の町並み」が、「佐原」の「市街地」を「南北」に流れる「小野川」沿い、「佐原の市街地」を「東西」に走る「香取街道」、及び「下新町通り」などに見ることができます。
「佐原の町並み」ですが、「佐原」が最も栄えていた江戸時代末期から昭和時代前期に建てられた「木造町家建築」、「蔵造り」の「店舗建築」、「洋風建築」などから構成されています。
「佐原の人々」は、「江戸の文化」を取り入れ、更にそれを「独自の文化」に昇華していて、「江戸優り(エドマサリ)」といわれるほど栄えていたそうで、「当時」の「面影」・「歴史景観」を今に残し、またそれを活かした「まちづくり」に取り組んでいることが認められ、「佐原の町並み」は、平成8年(1996年)12月、「関東」で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に選定されています。
「佐原の重伝建」は昔からの「家業」を引き継いで今も「営業」を続けている「商家」が多いことから、「生きている町並み」としても評価されています。
「重要伝統的建造物群保存地区」には、「佐原の偉人」「伊能忠敬」(2011年3月5日のブログ参照)が過ごし、寛政5年(1793年)建築された「伊能忠敬旧宅」(国指定史跡)(2012年2月24日のブログ参照)のほか、「千葉県」の「県指定有形文化財」も8軒(13棟)が「小野川」沿いや「香取街道」沿いに軒を連ねています。
「重要伝統的建造物群保存地区」「千葉県指定有形文化財」ですが、大正3年(1914年)建築の「三菱館」(2012年1月27日のブログ参照)、「土蔵」が明治元年(1868年)「店舗」が明治28年(1895年)建築の「福新呉服店」(2012年4月29日のブログ参照)、「店舗」が安政2年(1855年)「土蔵」が明治25年(1892年)以降に建築の「中村屋商店」(2012年5月21日のブログ参照)、明治13年(1880年)建築の「正文堂書店」(2013年6月22日のブログ参照)、「店舗」が天保3年(1832年)「土蔵」が明治元年(1868年)建築の「いかだ焼き本舗正上」(2011年12月28日のブログ参照)、「店舗」が明治25年(1892年)「土蔵」が明治23年(1890年)建築の「小堀屋本店」(2012年8月31日の
ブログ参照)、、明治25年(1892年)建築の「中村屋乾物店」、「店舗」が明治33年(1900年)「土蔵」が寛政10年(1798年)に建築の「旧油惣商店」が指定されています。
「樋橋(トヨハシ)」(2012年2月13日のブログ参照)は、「香取市」「佐原」に架かる「橋」で、「通称」「ジャージャー橋」とも呼ばれています。
「樋橋」ですが、もともと江戸時代に「小野川」「上流」でせき止めた「農業用水」を「佐原」の「関戸方面」(現「佐原駅方面」)の「田」に送るために「小野川」に架けられた、大きな「樋(トヨ)」だったそうで、その「樋」を「人」が渡るようになり、昭和時代に「コンクリート橋」に、1992年(平成4年)に現在の「橋」になったそうで、「橋」を造る際に、かつての「ジャージャー橋」の「イメージ」を再現するため、「水」が落ちるように造られたそうです。
なお「樋橋」ですが、1996年(平成8年)に、「環境省」の「日本の音風景100選」に選定されています。
「小野川」は、「香取市」を流れる「一級河川」で「利根川水系」「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)の「支流」です。
「利根川」の「支流」である「小野川」は、江戸期より「水運の集散地」として「佐原のまち」を発展させました。
「小野川」は「農業用水」としても古くから利用され、「香取市」「牧野地先」に「堰」を造り、「樋橋」をかいして「市内」「関戸方面」や「本宿耕地方面」に「水」を引いていましたが、1951年(昭和26年)に「国鉄」(当時)「佐原駅」「北側」に「小野川」から「掘り込み式」の「佐原港」が完成しましたが、「船」の需要がなくなっていたため、1970年(昭和45年)に埋め立てられています。
2004年(平成16年)には、「佐原」の「市街地」の「洪水」を解消するため「香取市」「牧野地先」から「本宿耕地地先」「利根川」まで流す「小野川放水路」が完成しています。
「与倉屋大土蔵」は、「香取市」「佐原」にある「土蔵」で、明治22年「建造」の「日本最大級」の「大土蔵」です。
「与倉屋」ですが、江戸末期より「醤油」の「醸造業」を戦前まで営み栄えた「佐原の商家」で、現在は「倉庫業」を営んでいるそうです。
「与倉屋大土蔵」ですが、「店」の「向かい」の「蔵」で、戦後まで「年貢米」の「貯蔵庫」として使われており、より広く「作業場」を確保するため、「柱」を「最小限」に減らす「小屋組み」という「手法」となっています。
「何層」にも張り巡らされた美しい「梁」と、500畳分の「空間」の「広さ」はまさに圧巻で、現在では、「蔵」の持つ独特な「雰囲気」を活かして「イベント」や、「コンサート」などに利用されています。
「与倉屋大土蔵」は、普段「蔵内」を見ることはできないそうで、「道路」沿いから「外観」を見ることができるそうです。
また「倉庫」の中には「佐原の大祭」で以前使用されていた「山車」が保管されているそうです。
「さわら雛めぐり」(2015年2月6日・2014年1月26日・2013年2月16日・2012年2月2日・2011年2月10日のブログ参照)ですが、今年(2016年)で「11回目」の開催となる「催し」で、「佐原の町並み」、「佐原の商家」などを「会場」にして行われている「佐原まちぐるみ博物館」(2011年12月26日のブログ参照)の「季節」毎に開催している「イベント」のひとつで、「佐原まちぐるみ博物館」は、「佐原の商家」の「おかみさんたち」により結成された「佐原おかみさん会」(2011年2月5日のブログ参照)によって運営されています。
「第11回さわら雛めぐり〜お雛さまの舟遊び〜」(201年1月28日のブログ参照)ですが、2月7日(土)から3月29日(日)までの「期間」開催され、「佐原」の古い「商家」に伝わる、どこか「憂い」を帯びた「お雛様」を「店先・店内」に飾り、「情緒」ある「佐原の町並み」をめぐりながら、それぞれ違った「お雛様」に会いに、「まちあるき」(まちめぐり)する「北総の小江戸」「佐原のまち」ならではの「新春恒例」の「催し」です。
「さわら雛舟」は、2013年(平成25年)から行われている「催し」で「佐原まちぐるみ博物館」を運営している「佐原おかみさん会」と「観光推進協議会」が共催、開催されている「イベント」です。
「さわら雛舟」は、「佐原」の「早春イベント」「さわら雛めぐり」の「メインイベント」として開催され、「舟」を「雛壇(ヒナダン)」に見立てて「行列」をつくり、荘厳な「香取神宮」(2010年11月5日・6日のブログ参照)の「雅楽」が奏でられる中、仮装した「お雛様」が「舟」に乗り、「小野川」を下る「水上飾り雛流し」(水上雛まつりパレード)という「内容」で行われています。
今年(2016年)で4回目を迎える「さわら雛舟」ですが、3月12日(土)に開催され、「雛舟」は1日3回運航されます。
「第4回さわら雛舟」の「会場」(コース)ですが、「小野川」で、「伊能忠敬旧宅」前より運航され、「平安装束」を着た「お雛さま」、「お内裏さま」、「五人囃子」、「官女」、「稚児」が「舟」に乗り、「香取神宮」の「雅楽」が奏される中、「小野川」を「舟」で進みます。
なお「第4回さわら雛舟」の「運航時間」ですが、11時00分〜、13時30分〜、15時00分〜となっており、「小雨決行」、「ゆるキャラ」も登場するそうです。
「小江戸さわら春祭り」も、2013年(平成25年)から行われている「イベント」で、「さわら雛めぐり」「期間中」「さわら雛舟」と同日開催されています。
今年(2016年)で4回目を迎える「小江戸さわら春祭り」ですが、「与倉屋大土蔵」を「特設会場」にして行われている「イベント」で、3月12日(土)に開催されます。
「第4回小江戸さわら春祭り」の「内容」ですが、「佐原囃子」(2012年2月23日のブログ参照)の「演奏」や「手踊り」の「披露」、「ブラスバンド」の「演奏」が行われるほか、約8mの「迫力」ある「山車(ダシ)」の「展示」、「北総地域」の「物産市」の開催、「佐原」、「香取」の「北総の幸」が振る舞われます。
ちなみに「佐原囃子」は、「香取市」「佐原」の「一大行事」で「夏」(八坂神社祇園祭)(2015年7月7日・2014年7月8日・2013年7月10日・2012年7月9日・2011年7月11日のブログ参照)と「秋」(諏訪神社秋祭り)(2015年10月9日・2014年10月8日・2013年10月10日・2012年10月10日・2011年10月3日のブログ参照)に年2回開催されている「佐原の大祭」(2011年7月13日のブログ参照)などで演奏されている「祭囃子」で、「神田囃子」、「京都祇園囃子」と並ぶ「日本三大囃子」のひとつに数えられている「お囃子」で、もともとは「佐原」周辺の「神楽」の「囃子方」が「山車」に乗り込み、「神楽囃子」を演奏したものに、「江戸」の「様々」な「文化」を取り入れようとした「佐原」の「町衆達」が、文化文政期に活躍した「義太夫奏者
(ギダユウソウシャ)」・「豊竹式太夫」を「客人」として迎え入れ、「構想」12年から13年かけて作り上げられたのが、今日(コンニチ)の「佐原囃子」なのだそうです。
「第4回小江戸さわら春祭り」では、「特設ステージ」が設けられ、「佐原囃子」の「披露」、「篠笛奏者」の「片野聡」さんの「演奏」ほか、多彩な「イベント」が行われ、上記のように「小江戸さわら春祭り」「会場内」には、「佐原の大祭」で実際に曳き廻されている約8mの迫力ある「山車」を特別展示するほか、「水郷地域」・「北総地域」の「物産販売」(千葉県物産展)など、「食」の「魅力」を広くPRするそうです。
「第4回小江戸さわら春祭り」の「ステージスケジュール」は、下記の通りです。
会場 与倉屋大土蔵特設会場
10時45分〜 下座演奏 (恵寿美会)
11時05分〜 篠笛演奏 (片野 聡)
11時25分〜 手踊り (花柳 もよ)
12時00分〜 篠笛演奏 (片野 聡)
12時40分〜 手踊り (花柳 もよ)
13時10分〜 下座演奏 (佐原中学校)
13時30分〜 篠笛演奏 (片野 聡)
13時50分〜 手踊り (花柳 もよ)
14時20分〜 下座演奏 (佐原中学校)
14時35分〜 篠笛演奏 (片野 聡)
「第4回さわら雛舟」、「第4回小江戸さわら春祭り」が行われる「香取市」では、3月5日(土)から3月12日(土)の「期間」、「JR東日本」の「イベント」「駅からハイキング」が開催されます。
「駅からハイキング」ですが、「事前予約不要」の「無料」の「ハイキングイベント」となっています。
「風情」ある「北総の小江戸」「佐原の町並み」、「小野川」、「与倉屋大土蔵」で開催される豪華絢爛(ゴウカケンラン)な「平安雛装束」が「川面」に映える「水郷佐原」ならではの「催し」「第4回さわら雛舟」、「伝統芸能」が披露される「イベント」「第4回小江戸さわら春祭り」。
この機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「第4回さわら雛舟」詳細
開催日時 3月12日(土) 11時〜
開催会場 佐原の町並み 香取市佐原イ
小野川
「第4回小江戸さわら春祭り」詳細
開催日時 3月12日(土)(日) 10時〜16時半
開催会場 与倉屋大土蔵特設会場 香取市佐原イ1730
問合わせ 水郷佐原観光協会 0478-52-6675
備考
「第4回さわら雛舟」、「第4回小江戸さわら春祭り」の開催される「会場」周辺(小野川両岸)では、「交通規制」(歩行者天国)が行われるそうです。
「交通規制区間」は、「本宿側」は、「佐原小学校」「田宿町側」角地から「共栄橋」、「新宿側」は、「与倉屋」角地から「共栄橋」の「区間」となっています。