本日ご紹介するのは、近隣市「成田市」「大栄」に6月7日(日)に開通しました「圏央道」「大栄ジャンクション(JCT)」、「下総IC(シモフサインターチェンジ)」です。
「圏央道(ケンオウドウ)」こと「首都圏中央連絡自動車道(シュトケンチュウオウレンラクジドウシャドウ)」は、「神奈川県」「横浜市」「金沢区」から「東京都」・「埼玉県」・「茨城県」を経由し、「千葉県」「木更津市」に至る、「東京都心」からおおむね「半径」40〜60kmの「位置」を「環状」に結ぶ「高規格幹線道路」(国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路))です。
「首都圏中央連絡自動車道」ですが、「圏央道」、「圏央(ケンオウ)」と略され、「圏央自動車道」と呼ばれることはありません。
「圏央道」ですが、「東京都心」から40km〜60km圏内の、「横浜市」・「厚木市」・「相模原市」・「八王子市」・「川越市」・「つくば市」・「成田市」・「木更津市」などの「東京郊外」の「諸都市」を結ぶとともに、「横浜横須賀道路」・「東名高速道路」・「中央自動車道」・「関越自動車道」・「東北自動車道」・「常磐自動車道」・「東関東自動車道」・「千葉東金道路」・「館山自動車道」などの「放射道路」を「相互」に連絡する(第三京浜道路とは連絡しない)、「首都圏」の「3環状9放射」の「一番」「外側」の「環状道路」です。
(外環道・中央環状線とともに3環状のひとつ)
「法律上」では、「海老名IC」付近の「一部区間」を除くほとんどの「区間」が、「高速自動車国道」ではなく「一般国道」の「自動車専用道路」の「扱い」としています。
「一般国道の路線を指定する政令」および「一般国道の指定区間を指定する政令」に基づく「一般国道468号」の「概要」は、下記の通りです。
起点 神奈川県横浜市金沢区
終点 千葉県木更津市
重要な経過地
藤沢市、茅ヶ崎市、海老名市、厚木市、神奈川県津久井郡城山町
八王子市、秋川市、青梅市、羽村市
入間市、日高市、川越市、鶴ヶ島市坂戸市、埼玉県比企郡川島町、桶川市、北本市、埼玉県南埼玉郡菖蒲町、久喜市、幸手市
茨城県猿島郡五霞村、猿島郡境町、岩井市、水海道市、つくば市、牛久市
千葉県香取郡下総町、成田市、香取郡大栄町、東金市、茂原市、千葉県長生郡長南町、市原市、袖ヶ浦市
重複区間
国道1号(藤沢市城南一丁目1325番地1-茅ヶ崎市西久保字上ノ町1569番地1)
国道126号(山武市松尾町谷津字平台130番地3-東金市丹尾字千眼下40番地6)
指定区間
国道126号と重複する区間、国道1号と重複する区間
横浜市金沢区釜利谷東五丁目2357番地8-藤沢市城南一丁目1325番地1-成田市吉岡字来光台1175番地1、東金市丹尾字千眼下38番地7-木更津市犬成犬成笹子両村新田字柳作717番地の2
海老名南JCT-海老名IC間は国道468号ではく、「第一東海自動車道」とされています。
ただし、「一般国道の路線を指定する政令」の「同路線」は、1992年(平成4年)4月3日の「制定当時」のままであり、「同政令」も2004年(平成16年)3月19日以後改定されていないため、上記の「項目」において「合併」など「市町村名」の変更は反映していません。
「圏央道」の「歴史」は、下記の通りです。
1987年(昭和62年)6月30日 高規格幹線道路として構想。一般国道16号の渋滞解消を目指すとしたため一般国道16号のバイパスとしてであった。
1988年(昭和63年)3月30日 新湘南バイパス開通。
1993年(平成5年)4月1日 一般国道468号に指定。
1996年(平成8年)3月26日 青梅IC-鶴ヶ島JCT開通。(圏央道として最初の開通区間)
1998年(平成10年)3月30日 千葉東金道路二期(東金IC-松尾横芝IC間)開通。(暫定2車線)
2002年(平成14年)3月29日 日の出IC-青梅IC開通。
2003年(平成15年)3月29日 つくばJCT-つくば牛久IC間開通。
2005年(平成17年)3月21日 あきる野IC-日の出IC間開通。
2007年(平成19年)3月10日 つくば牛久IC-阿見東IC間開通。(暫定2車線)
2007年(平成19年)3月21日 木更津東IC-木更津JCT間開通。
2007年(平成19年)6月23日 八王子JCT-あきる野IC間開通。(中央自動車道と関越自動車道が東京都心の道路を経由する事なく圏央道経由でも結ばれる)
2008年(平成20年)3月26日 工事中の城山八王子トンネル(現・相模原八王子トンネル)が崩落、坑口および周囲に損傷被害。
2008年(平成20年)3月29日 鶴ヶ島JCT-川島IC間開通。
2008年(平成20年)7月18日 狭山PA開設。
2009年(平成21年)3月21日 阿見東IC-稲敷IC間開通。(暫定2車線)
2010年(平成22年)2月27日 海老名JCT-海老名IC間開通。
2010年(平成22年)3月28日 川島IC-桶川北本IC間開通。
2010年(平成22年)4月24日 つくば中央IC-つくばJCT間開通。(暫定2車線)
2011年(平成23年)5月29日 白岡菖蒲IC-久喜白岡JCT間開通。
2012年(平成24年)3月25日 高尾山IC-八王子JCT間開通。
2013年(平成25年)3月30日 海老名IC-相模原愛川IC間開通。同時に厚木PA(外回り)開設。
2013年(平成25年)4月14日 茅ヶ崎JCT-寒川北IC間開通。
2013年(平成25年)4月27日 東金IC/JCT-木更津東IC間開通。(暫定2車線)。同時に、館山自動車道を迂回する事なく、東京湾アクアラインへ直通する事が可能となる。千葉東金道路・東金IC/JCT-松尾横芝IC間の路線名称を「圏央道」へ変更。
2013年(平成25年)6月11日 八王子西SIC、大網白里SIC、茂原長柄SICの追加設置を国土交通大臣が認可。
2013年(平成25年)7月12日 高滝湖PA(内回り)開設。
2013年(平成25年)8月8日 厚木PA(内回り)開設。
2014年(平成26年)4月12日 稲敷IC-神崎IC間開通。(暫定2車線)
2014年(平成26年)6月28日 相模原愛川IC-高尾山IC間開通。(東名高速道路と中央自動車道と関越自動車道が圏央道経由でも結ばれる)。これにより東京都内全通。
2014年(平成26年)7月11日 江戸崎PA開設。
2015年(平成27年)3月8日 寒川北IC-海老名JCT間開通。(新湘南バイパスと東名高速道路、中央自動車道、関越自動車道が結ばれる)
2015年(平成27年)3月29日 相模原IC開設、および久喜白岡JCT-境古河IC間開通。(幸手IC付近を除き暫定2車線)
「圏央道」の「整備効果」として、下記の「効果」が見込まれています。
首都圏の道路交通の円滑化
郊外から都心部への交通を分散導入させたり、通過交通を迂回させるので、首都圏の道路交通の円滑化を図ることができます。
沿線の地域づくりの支援、活性化
首都圏の広域ネットワークを形成することにより、沿線地域において企業立地・市場拡大・生産活動などの活性化を図ることができます。
目的地までの時間を短縮
高速道路を相互に連絡することにより、行動圏を広げ、目的地までの所要時間を短縮します。
災害時の緊急輸送路
災害が発生した場合、救援・救助活動などの交通路が確保できます。
救命救急搬送
第三次救急医療施設までの所要時間を短縮し、30分カバー圏域を拡大。
「圏央道」は、連絡する主な「拠点都市・地域」等は、「横浜」、「厚木」、「八王子」、「川越」、「成田」、「木更津」などの「中核都市」と、「成田国際空港」(2012年12月10日のブログ参照)や、「横浜港」等の「国際旅客」・「物流施設」となっています。
2014年(平成26年)4月12日時点、「圏央道」は、「延長」約300kmの「圏央道」のうち約110kmは「供用中」で、「車線数」は4車線(一部・6車線)となっており、「東北道」〜「木更津IC」「区間」は「暫定2車線」となっています。
「千葉県内」の「圏央道」ですが、「東金IC・JCT」〜「木更津IC」間(42.9km)(2013年4月27日のブログ参照)が2013年(平成25年)4月27日(土)に、また2014年(平成26年)4月12日(土)に「神崎IC」〜「稲敷IC」間(延長10.6km)(2014年5月20日のブログ参照)が開通しています。
「東金IC・JCT」から「木更津IC」までの「開通」により「東京湾アクアライン」を経由した「千葉県内」への「アクセス」が容易となり、「千葉県内」の「移動時間」も短縮され、また「千葉県」「中房総地域」や、「九十九里・銚子地域」がぐっと「身近」になり、「開通」により「広域ネットワーク」の形成による「通過交通」の「抑制」・「分散導入効果」や、「災害時」の「道路ネットワーク」の「強化」、「地域観光」の「支援」、「医療圏域」の「拡大」などが期待されています。
「大栄(タイエイ)ジャンクション(JCT)」は、「千葉県」「成田市」にできた「東関東自動車道」と、「圏央道」を接続する「ジャンクション」です。
「大栄ジャンクション(JCT)」に接続している「路線」は、「千葉・東京方面」、「潮来方面」からは「東関東自動車道」、「つくば・常磐道方面」からは「圏央道」に接続しています。
「大栄ジャンクション」ですが、2013年(平成25年)12月24日に「JCT名称」が「大栄JCT」に正式決定され、2015年(平成27年)6月7日(日)に「神崎IC」から「大栄JCT」間「開通」に伴い、供用開始されています。
「大栄ジャンクション」の「所属路線」は「東関東自動車道」と「圏央道」、「大栄ジャンクション」の「位置」ですが、「成田IC/JCT」から6.6km、「大栄PA」から0.1km、「下総IC」から5.9kmにあります。
現在、「圏央道」は「大栄ジャンクション」から「東金方面」未開通となっており、「茨城(つくば)・常磐道方面」のみの開通となっています。
「下総IC(シモフサインターチェンジ)」は、「千葉県」「成田市」にある「圏央道」の「インターチェンジ(IC)」です。
「下総IC」に接続する「道路」ですが、「千葉県道63号成田下総線」で、「下総IC」周辺2kmには、「人気観光スポット」「成田ゆめ牧場」(2010年8月24日・2012年5月12日のブログ参照)があります。
「下総IC」ですが、2013年(平成25年)12月24日に「IC名称」が「下総IC」に正式決定され、2015年(平成27年)6月7日(日)に「神崎IC」から「大栄JCT」間「開通」に伴い、供用開始されています。
「下総インターチェンジ」の「位置」ですが、「神崎IC」から3.8km、「大栄ジャンクション(JCT)」から5.9kmに位置しています。
上述のように「圏央道」「神崎IC」〜「東関東自動車道」「大栄JCT」が、6月7日(日)17時00分に開通し、「常磐道」と、「東関東自動車道」が、「圏央道」で結ばれました。
「圏央道」「神崎IC」〜「東関東自動車道」「大栄JCT」ですが、当初の予定であった2015年(平成27年)3月から「開業」を延期、上述の6月7日(日)に開通され、「延期理由」ですが、「当該区間内」の「盛土工事」で「軟弱地盤」による「圧密沈下」が発生、「工事工程」が見直されたことによるものだったそうです。
「圏央道」「神崎IC」〜「東関東自動車道」「大栄JCT」は「暫定2車線」(片側1車線)で整備され、「常磐道」と「東関東自動車道」が「圏央道」で接続されることにより、「北関東」や、「東北地方」から「成田国際空港」・「京葉工業地帯」・「鹿島臨海工業地帯」・「銚子漁港」(2012年1月24日のブログ参照)に向かう「物流車両」が、「都心」を経由せずに「アクセス」でき、「渋滞」が激しい「首都高速」「中央環状線」の「混雑緩和」が期待できるそうです。
「下総IC」ですが、当初「計画」にはなかったそうで、「地元」の「要望」により整備されることが決定、「下総IC」は上述のように「成田ゆめ牧場」の近くに整備され、開通後「下総IC」から「成田ゆめ牧場」まで約4分で「アクセス」できる見込みとなっており、「下総IC」付近では「内回り」・「外回り」ともに「追越車線」が整備されたそうです。
なお、同じ「千葉県内」でも「野田・柏方面」と、「成田・銚子・九十九里(芝山はにわ道経由)方面」との「アクセス」は、「常磐道」から「都内」の「首都高」を経由し、「東関東自動車道」を利用する「大回り」の「ルート」だったそうで、「圏央道」で「常磐道」と「東関東自動車道」の混雑する「区間」を避け、「圏央道」「経由」で「アクセス」することができるようになりました。
「北関東」、「東北地方」、「茨城県」と「千葉県」を結ぶ新しい「ルート」「圏央道」「下総IC」、「大栄ジャンクション(JCT)」。
「常磐道・つくば方面」からの「アクセス」でますます便利になった「北総」・「成田・銚子」に訪れてみてはいかがでしょうか?
備考
「成田市」、「神崎町」では、「神崎・大栄間」の「圏央道開通記念プレイベント」として「神崎・大栄間スカイウォーク」が3月29日(日)に開催されました。