本日ご紹介するのは、となりまち「香取市」「佐原の町並み」、「佐原まちぐるみ博物館」で12日28日(月)〜2016年1月11日(祝・月)の期間開催されます「佐原・町並み・お正月」です。
「佐原の町並み」は、「香取市」「佐原」の「市街地」にある「歴史的」な「建造物」が残る「風情」のある「町並み」です。
「佐原」は、江戸時代に「利根川東遷事業」により「舟運」が盛んになると、「小野川」(2012年9月7日のブログ参照)には、「物資」を「陸」に上げるための「だし」と呼ばれる「河岸施設」が多くが作られました。
明治以降もしばらくは「繁栄」は続き、「自動車交通」が発達し始める昭和30年(1955年)頃までにかけて、「成田」から「鹿島」にかけての「広範囲」な「商圏」を持つ「まち」となっていました。
上記のように「利根川水運」で栄えた「商家町」の「歴史的景観」を「今」に残す「佐原の町並み」が、「市街地」を「南北」に流れる「小野川」沿い、「市街地」を「東西」に走る「香取街道」、及び「下新町通り」などに見ることができます。
「佐原の町並み」ですが、「佐原」が最も栄えていた江戸時代末期から昭和時代前期に建てられた「木造町家建築」、「蔵造り」の「店舗建築」、「洋風建築」などから構成されています。
「佐原の人々」は、「江戸の文化」を取り入れ、更にそれを「独自の文化」に昇華していて、「江戸優り(エドマサリ)」といわれるほど栄えていたそうで、「当時」の「面影」・「歴史景観」を「今」に残し、またそれを活かした「まちづくり」に取り組んでいることが認められ、「佐原の町並み」は、平成8年(1996年)12月、「関東」で初めて「国」の「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に選定されています。
「佐原の重伝建」は「昔」からの「家業」を引き継いで「今」も「営業」を続けている「商家」が多いことから、「生きている町並み」としても評価されています。
「重要伝統的建造物群保存地区」には、「佐原の偉人」「伊能忠敬」(2011年3月5日のブログ参照)が過ごし、寛政5年(1793年)建築された「伊能忠敬旧宅」(国指定史跡)(2012年2月24日のブログ参照)のほか、「千葉県」の「県指定有形文化財」も8軒(13棟)が、「小野川」沿いや、「香取街道」沿いに「軒」を連ねています。
「重要伝統的建造物群保存地区」「千葉県指定有形文化財」ですが、大正3年(1914年)建築の「三菱館」(2012年1月27日のブログ参照)、「土蔵」が明治元年(1868年)「店舗」が明治28年(1895年)建築の「福新呉服店」(2012年4月29日のブログ参照)、「店舗」が安政2年(1855年)「土蔵」が明治25年(1892年)以降に建築の「中村屋商店」(2012年5月21日のブログ参照)、明治13年(1880年)建築の「正文堂書店」(2013年6月22日のブログ参照)、「店舗」が天保3年(1832年)「土蔵」が明治元年(1868年)建築の「いかだ焼き本舗正上」(2011年12月28日のブログ参照)、「店舗」が明治25年(1892年)「土蔵」が明治23年(1890年)建築の「小堀屋本店」(2012年8月31日の
ブログ参照)、明治25年(1892年)建築の「中村屋乾物店」、「店舗」が明治33年(1900年)「土蔵」が寛政10年(1798年)に建築の「旧油惣商店」が指定されています。
「樋橋(トヨハシ)」(2012年2月13日のブログ参照)は、「香取市」「佐原」に架かる「橋」で、「通称」「ジャージャー橋」とも呼ばれています。
「樋橋」ですが、もともと江戸時代に「小野川」「上流」でせき止めた「農業用水」を「佐原」の「関戸方面」(現「佐原駅方面」)の「田」に送るために「小野川」に架けられた、大きな「樋(トヨ)」だったそうで、その「樋」を「人」が渡るようになり、昭和時代に「コンクリート橋」に、1992年(平成4年)に現在の「橋」になったそうで、「橋」を造る際に、かつての「ジャージャー橋」の「イメージ」を再現するため、「水」が落ちるように造られました。
なお「樋橋」ですが、1996年(平成8年)に、「環境省」の「日本の音風景100選」に選定されています。
「小野川」は、「香取市」を流れる「一級河川」で「利根川水系」「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)の「支流」です。
「利根川」の「支流」である「小野川」は、江戸期より「水運の集散地」として「佐原のまち」を発展させました。
2004年(平成16年)には、「佐原の市街地」の「洪水」を解消するため「香取市」「牧野地先」から「本宿耕地地先」「利根川」まで流す「小野川放水路」が完成しています。
「佐原まちぐるみ博物館」(2011年12月26日のブログ参照)ですが、平成10年(1998年)頃、「佐原」の「一軒」の「商家」から始まった「博物館」で、「道具類」や、「お雛様」の「展示」がなされ、「伊能忠敬記念館」(2011年3月8日のブログ参照)の「伊能家のお雛様」(2012年1月29日のブログ参照)の「展示」が行われるようになりました。
その後、「伊能忠敬記念館」の「学芸員」の「呼びかけ」で、「数軒」の「店」で「お雛様」の「展示」を行うようになり、平成16年(2004年)には「28軒」の「佐原まちぐるみ博物館」が誕生し、平成20年(2008年)には「佐原まちぐるみ博物館」は「42館」になっているそうです。
「佐原まちぐるみ博物館」は、「各家」に残る、古い「道具類」や、「暮らしぶり」、「伝統」の「味」や、「技」、「コレクション」等、「自慢の宝」をそれぞれの「家」で公開し、訪れた方に楽しんでいただき、「佐原のまち」を「まるごと」「博物館」にしてしまおうという「活動」なのだそうです。
「佐原まちぐるみ博物館」では、「年間」を通した「常設展」のほかに、「お雛様」の「季節」に行われる「さわら雛めぐり」(2015年2月6日・2014年2月6日・2013年2月16日・2012年2月2日・2011年2月5日のブログ参照)、「五月」の「節句」に行われる「佐原五月人形めぐり」(2015年4月6日・2014年4月15日・2013年4月24日・2012年4月7日・2011年4月28日のブログ参照)、「お盆時期」に行われる「さわら・町並み・夕涼み」(2015年8月5日・2014年8月12日・2013年8月12日・2012年8月11日・2011年8月11日・2010年8月12日のブログ参照)、「お正月」に行われる「お正月飾り」の「企画展」「佐原・町並み・お正月」(2014年12月24日
・2013年12月24日・2012年12月27日・2011年12月26日・2010年12月26日のブログ参照)の「企画展」も行っています。
「佐原まちぐるみ博物館」は、「佐原」の「商家」の「おかみさん」たちによって結成している「佐原おかみさん会」(2011年2月5日のブログ参照)により運営されています。
「佐原おかみさん会」は、「佐原」を「大切」に思っている「女性」の「集まり」で、「佐原」の「地元商店」の「おかみさん」が「中心」となって「活動」されている「団体」です。
「佐原おかみさん会」の「メンバー」ですが、「佐原」以外の「他」の「」地域
から「縁」があって「佐原の商家」に嫁がれた「お嬢さん」や、「佐原生まれ」、「佐原育ち」の「女性」等で構成されており、「佐原のまち」の「良さ」を見直し、もっとたくさんの「人々」に「佐原のまち」を知ってもらおうと立ち上がりました。
「佐原おかみさん会」は、今年(2015年・平成27年)で「11年目」を迎えている「団体」で、「来春」には「12年目」を迎え、ますます「元気」にがんばっている「まちづくり団体」です。
「佐原おかみさん会」ですが、平成21年(2009年)3月には「佐原おかみさん会」が企画・運営されている「佐原まちぐるみ博物館」をはじめとする「活動」が評価され、「全国信用金庫協会」の「商店街ルネッサンス・コンテスト」で、「最優秀賞」が受賞されています。
ちなみに「商店街ルネッサンス・コンテスト」では、「全国」から190あまりの「応募」の中から「わかば部門」で「全国1位」だったそうで、「商店街ルネッサンス・コンテスト」は、「地元」の「信用金庫」の「応募」(推薦)によるものであったそうです。
なお「香取市」では、「商店街ルネッサンス・コンテスト」で「佐原おかみさん会」、「佐原まちぐるみ博物館」が「最優秀賞」を受賞したことを記念し、平成21年(2009年)7月25日に「佐原文化会館」を「会場」とした「記念フォーラム」を「佐原商工会議所」が「主催」で開催されたそうです。
また、「佐原おかみさん会」は、平成23年(2011年)にも「活動」が「評価」され、「千葉県功労者」としても表彰されています。
「佐原町並み交流館」は、「旧・東京三菱銀行」「佐原支店」として平成15年(2003年)まで使われていた「建物」を、「佐原市」(当時)(現・香取市)が買い取り「観光案内」・「休憩所」として再利用されている「施設」です。
「佐原町並み交流館」の「休憩所」では、「無料」の「お茶サービス」を行っており、「トイレ利用」も出来ます。
「佐原町並み交流館」には、「多目的ホール」として使用されている「展示スペース」があり、「佐原まちぐるみ博物館」が企画している「佐原・町並み・お正月」、「さわら雛めぐり」、「佐原五月人形めぐり」、「佐原・町並み・夕涼み」の「企画展」の「会場」のひとつとなっており、「佐原町並み交流館」では、「年間」の「常設展」も行われています。
また「佐原町並み交流館」には、「銀行時代」実際に使用されていた「金庫室」もあり、「金庫室」に入ってみることもできるそうです。
上記のように「江戸の商都」の「面影」を残す「佐原の町並み」をめぐり、「佐原おかみさん会」が運営し、それぞれの「商家自慢」の「お宝」を見てもらう「佐原まちぐるみ博物館」の「企画展」「佐原・町並み・お正月」が、今年(2015年)も「年末年始」にかけ開催されます。
「佐原・町並み・お正月」は、12月28日(月)から2016年(平成28年)1月11日(祝・月)の「期間中」に開催され、参加される「店舗」では、「オリジナル」の「竹」を「モチーフ」にして、それぞれが「工夫」を凝らした「お正月飾り」で「佐原」に訪れる「皆さん」をおもてなしするそうです。
「佐原まちぐるみ博物館」は、現在40軒(店舗等)が参加されていますが、それ以外の「店舗」にも「声」をかけ、「横宿商店会」、「東通り商店会」、「香取街道」、「小野川」付近の約80ヶ所に飾られるそうです。
また「佐原・町並み・お正月」では、「期間中」の2016年(平成28年)1月3日(日)には、「神田」の「壽獅子舞」(演奏と舞・水鼓の会)が、「佐原の町並み」(まちなか)を歩き、「佐原囃子」(2012年2月23日のブログ参照)の「演奏」(惠壽美會)が披露され、「昔」ながらの「獅子舞」が、「佐原の町並み」「沿道」の「皆さん」の「厄」を吸いとってくれるそうです。
2016年(平成28年)1月3日(日)の「佐原・町並み・お正月」「催し」、「出演場所」、「時間」は、下記の通りです。
「壽獅子舞と佐原囃子」
開催日時 2016年1月3日(日) 11時〜、14時〜
開催会場 佐原の町並み、佐原町並み交流館ロビー
開催内容
1回目
11時00分〜 壽獅子舞 演奏と舞・水鼓の会
11時10分〜11時30分 佐原囃子の演奏 演奏・惠壽美會
2回目
14時00分〜 壽獅子舞 演奏と舞・水鼓の会
14時10分〜14時30分 佐原囃子の演奏 演奏・惠壽美會
「風情」ある「建物」が息づく「佐原の町並み」、「佐原まちぐるみ博物館」で開催される「年末年始」、「新春」の「企画展」「佐原・町並み・お正月」。
この機会に「香取市」で訪れてみてはいかがでしょうか?
「佐原・町並み・お正月」詳細
開催期間 12日28日(月)〜2016年1月11日(祝・月)
開催会場 佐原の町並み、佐原まちぐるみ博物館 香取市佐原
問合わせ 佐原おかみさん会
香取さん(香取生花店) 0478-52-2367
平塚さん(福新呉服店) 0478-52-3030
備考
上記のように2016年(平成28年)1月3日(日)「佐原・町並み・お正月」の「催し」として行われる「獅子舞」の「お獅子」ですが、「佐原町並み交流館」から「外」に出て、「町廻り」を行うそうです。
「獅子舞」の「お獅子」に出会ったら、「頭」を噛んでもらうことにより、「厄」を吸いとってくれるそうです。
「獅子舞」の「お獅子」ですが、小さい「お子様」は怖いと思われる「方」が多いですが、「見た目」は怖くとも、とても優しい「お獅子」だそうです。