師走に入り暖かい日が続く犬吠埼。
12月に入りますと年末年始に、忘年会、クリスマスと当館が賑わう月が始まります。
そんな中、本日ご紹介する催しは、今週末の日曜日に、となりまち香取市山倉で行われる「山倉の鮭祭り」です。
「山倉の鮭祭り」とは、香取市山倉地区の「山倉大神(やまくらだいじん)」と「観福寺(かんぷくじ)」で開催される例大祭です。
もとの祭りの名前は「初卯祭」で、鮭を奉納することから「鮭祭り」と呼ばれているようです。
ちなみにこの祭りは、平成17年(2005年)に千葉県の「無形民俗文化財」に指定されています。
会場となる「山倉大神」と「観福寺」ですが、共に由緒ある寺社で、古来より地域を見守る鎮守として山倉に鎮座しています。
「鮭祭り」は言い伝えによりますと、近くの「栗山川」に上がってきた鮭を初めてとらえた人が、鮭の頭に大の字があったので、これは山倉の第六天様に進献ものと思い、寺社に奉献したことに始まるようです。
また「龍宮」から供せられた「龍宮鮭」ともいわれ、由来は諸説あるようです。
以来、祭りが近づくと、きまって鮭が遡上してきたため、この地の人々は「おしゃけさま」と呼んで祟めてきたそうです。
「鮭祭り」(例大祭)では、「龍宮からの使者」として奉納された鮭を、前日に白川流の包丁捌きで奉製(小さく切り身に捌く)。
そして秘伝の「鮭の黒焼き」にし、病気や災難を避ける(サケる)護符として社務所に常備、例祭当日に参詣者に頒布しています。
こちらの「護符」は病災消除とくに風邪薬として有名で、諸国行脚していた「空海」が当地を訪れた際、当時流行っていた「インフルエンザ」対策に考案したものと伝えられています。
またこの護符は「房総の魅力500選」に挙げられています。
「鮭祭り」の日程ですが、古くは旧暦11月の初卯の日、明治末以降12月7日が例大祭の日だったが、2002年より12月第1日曜日に変更となりました。
ちなみに明治時代の「神仏分離令」により、「大六天王」を「観福寺」に遷座され、明治3年から「山倉大神」と称しています。
香取山倉の歴史ある神事に、御来訪してみてはいかがでしょうか?
山倉の鮭祭り ご案内
日時 山倉大神 12月5日(日)11時〜
観福寺 12月7日(火)11時〜
会場 山倉大神 香取市山倉2347-1
観福寺 香取市山倉1934-1
問合せ 山倉大神 0478-79-2706
観福寺 0478-79-2802
備考 「山倉大神」では古式豊かな行列が組まれるほか、「神輿の渡御」や「山車巡行」もあり、参道には露店が並んで多くの参詣者で賑わうようです。
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地域情報::香取 | 12:30 PM |