本日ご紹介するのは、近隣市「芝山町」「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」で8月2日(日)・8月28日(金)に開催されます「勾玉づくり&火おこし体験」です。
「芝山町」は、「千葉県」の「北東部」「北総台地」(下総台地)(2012年7月10日のブログ参照)のほぼ「中央」に位置し、「山武郡」の「最北端」、「首都」「東京」から60km圏の「地点」にある「自治体」です。
「芝山町」ですが、「東」は「香取郡」「多古町」、「南」は「山武郡」「横芝町」と「山武市」、「南西」に「富里市」、「北」は「成田市」、「成田国際空港」(2012年12月10日のブログ参照)に接しています。
「芝山町」は、「東西」8.4km、「南北」10.5km、「面積」43.47平方kmとなっており、おおむね「平坦」で、「東」に「高谷川」、「西」に「木戸川」が流れ、この「流域」には「稲作地帯」が広がっており、「芝山町」「西北部」の「丘陵地」でも、「畑作」がさかんに営まれています。
「芝山町」ですが、「山武郡」にある「まち」で、「国」の「構造改革特別区域法」に基づき、2003年(平成15年)4月21日に「国際空港特区」に認定されています。
「芝山町」は、「成田国際空港」(成田空港)の「南側」に位置し、一部「空港用地」が「町内」にかかっており、「町域」のほとんどが「成田国際空港」を「離着陸」する「航空機」の「高度」が低い「場所」であるため、「成田空港周辺市町村」の中で、最も「騒音被害」が大きい「地域」だそうです。
「芝山町」は、上記のように「成田国際空港」に隣接しているため、「臨空工業団地」(芝山第2工業団地、空港南部工業団地)などに多くの「企業」が進出しており、「国」の「構造改革特別区域法」に基づく「国際空港特区」の「一部」を担っています。
また、その「波及効果」も大きく、「芝山町」「町内」はもとより、「周辺市町村」への「雇用拡大」や、「平成16年度」より「固定資産税収入」の「増収」により、「芝山町」は「普通交付税不交付団体」(財源超過団体)になり、「財政」の「健全化」にも貢献しています。
「芝山町」の「産業」ですが、「第一次産業」である「農業」に携われている「農業従事者」が多く、「芝山町」の「人口」の30%程度を占めています。
「芝山町」「町域全体」が「丘陵地帯」であり、「地域特性」を活かした「畑作」が多く、「芝山町」は「県内有数」の「農業地帯」として知られており、近年では「スイカ」と、「花卉(カキ)」の「出荷」が増加しており、「成田国際空港」から「海外」に輸出されるものも多いそうです。
「芝山町」の「第二次産業」ですが、「芝山町内」には「芝山」(向野地区・千葉県企業庁)(木崎地区・千葉県まちづくり公社)、「第2芝山」(千葉県企業庁)、「空港南部」(千葉県企業庁)の「3つ」の「工業団地」があります。
中でも「芝山工業団地」内にある「日本オーチス・エレベータ」の「エレベータ」の「試験塔」「芝山テストタワー」(高さ・154.2m、地上・39階建て)が目立ち、また現在も「物流団地」の「拡大」が続けられています。
「芝山町」の「町内」の「主」な「物流拠点」ですが、下記の通りとなっています。
郵船ロジスティクス 成田ロジスティクスセンター (NLC)
福山通運 成田流通センター
西日本鉄道 成田ロジスティクスセンター
セイノー通関 成田ロジスティクスセンター
西濃シェンカー 成田ロジスティクスセンター (ドイツ スティネス社との合併。)
DHL 成田ロジスティクスセンター
プロロジス パーク成田
ケイラインロジスティクス 成田ロジスティクスセンター
アルプス物流 成田営業所・航空事業センター
東芝物流 成田エアカーゴセンター
近鉄エクスプレス 成田ターミナル
丸紅物流 成田営業所
日立物流 成田空港センター
阪急阪神エクスプレス 成田カーゴターミナル
「千葉県」には数多くの「古墳」があり、「芝山町」は、「史跡」「殿塚・姫塚古墳」(2012年6月9日のブログ参照)をはじめ、かつて約500基ものの「古墳群」が点在したと言われ、「芝山町」は「はにわの町」として知られ、「殿塚・姫塚古墳」には、「巨大」な「前方後円墳」があり、「全国」でも珍しい「葬列はにわ」が出土したことでも知られています。
「人々」が「芝山町」で「生活」を始めたのは約1万年以上前に遡り、この「地域」で出土した「はにわ」や、「遺物」から、古墳時代後期(6世紀から7世紀の初頭)に「文化」が華咲いていたことがわかっています。
「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」ですが、「山武郡」「芝山町」にある「芝山町立」の「古墳」と「埴輪(ハニワ)」の「博物館」です。
「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」は、「房総」の「古墳」と、その時代について考え、研究し、展示するために設立されました。
「千葉県」ですが、「古墳」がとても多く、その数12000基以上、「古墳所在基数」が「全国第二位」の13112基、「遺跡出土遺物量」も「全国三位」に上り、特に「前方後円墳」については677基が確認されており、「全都道府県」中「最多」(2位は「茨城県」の445基)で、そして「芝山町」の周辺には、5世紀から8世紀頃にかけて造営されたと推定される「古墳群」が集中しており、「埴輪」等の「出土品」も豊富で、「芝山町」周辺は「遺跡の宝庫」であり、「下総台地」(北総台地)のいたる所に、古代の「遺跡」が残されているそうです。
「芝山町」や、その周辺では、「芝山古墳群」を始めとする500基を越す「古墳」があったといわれる「地域」から「様々」な「埋蔵品」や、「埴輪」が発掘されており、それら5世紀後半から7世紀始めまで作り続けられた「埴輪」ですが、「文字」がほとんど残されていない当時の「歴史」や、「生活」を知る、大きな「手がかり」となっているそうです。
「殿塚・姫塚古墳」ですが、古墳時代後期に造られ、「芝山古墳群」の中で、最も大きな「前方後円墳」で、「国指定史跡」に指定されています。
この「古墳」は、昭和31年(1956年)、「早稲田大学」による「発掘調査」により発見され、「全国」で初めて「形象はにわの行列」が発見されたことで知られています。
「殿塚・姫塚古墳」の「殿塚」ですが、「長さ」88m、「高さ」13m、「二重」の「周溝」があり、「後円部」の「南側」に「石室」が設けられています。
一方「殿塚・姫塚古墳」の「姫塚」は、「長さ」58m、「高さ」6mと、「殿塚」に比べるとやや小さく、「前方部」の「南側」に「横穴式」の「石室」があったそうです。
「殿塚・姫塚古墳」から出土した「埴輪」ですが、「人物」、「動物」、「家」、「武器」などの「形象はにわ」で、「築造」ですが、6世紀から7世紀の始め、古墳時代後期と推定され、二つの「古墳」からは、「頭椎(カブツチ)大刀」、「青銅椀」、「勾玉(マガタマ)」、「金環」、「鉄刀類」も発見されているそうです。
「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」「館内」には、「千葉県内」から出土した「埴輪」や、古墳時代の「考古遺物」が展示されています。
「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」の「館内」は、「第1」から「第3」の3つの「展示室」からなっており、上記のように「県内」から出土した「埴輪」や、「考古遺物」を展示しています。
「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」では、「年間」を通し、「様々」な「企画展」を開催しており、「人気」を博しているそうです。
「勾玉」(マガタマ、曲玉とも表記)は、先史・古代の「日本」における「装身具」のひとつです。
「勾玉」ですが、「祭祀」にも用いられたと言われていますが、「詳細」は分からないそうです。
「勾玉」の「語」の「初出」は「記紀(キキ)」(古事記と日本書紀との総称)で、「古事記」には「曲玉」、「日本書紀」には「勾玉」の「表記」が見られます。
「勾玉」の「語源」は「曲がっている玉」から来ているという「説」が「有力」だそうです。
「勾玉」ですが、多くは、「C」の「字形」または「コ」の「字形」に湾曲した、「玉」から「尾」が出たような「形」をしており、丸く膨らんだ「一端」に「穴」を開けて「紐」を通し、「首飾り」となっています。
「勾玉」は、「孔」のある「一端」を「頭」、「湾曲部」の「内側」を「腹」、「外側」を「背」と呼びます。
「勾玉」の多くは「翡翠(ヒスイ)」、「瑪瑙(メノウ)」、「水晶(スイショウ)」、「滑石(カッセキ)」、「琥珀(コハク)」、「鼈甲(ベッコウ)」で作られ、「土器類」のものもあり、「青銅」などの「金属製」も存在しますが、「数」は非常に少なく、「青銅製」は2013年(平成25年)1月時点で4例しか存在しないそうです。
「勾玉」のその「形状」は、元が「動物」の「牙」であったとする「節」や、「母親」の「胎内」にいる「初期」の「胎児」の「形」を表すとする「説」などがあります。
(鈴木克彦氏は縄文時代極初期の)
「勾玉づくり&火おこし体験」ですが、「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」で開催される「夏休み・古代体験イベント」で、8月2日(日)、8月28日(金)に行われます。
「勾玉づくり&火おこし体験」「勾玉づくり」ですが、「材料費」300円(石、紐、やすり)がかかり、「火おこし」ですが、「無料」で「体験」できますが、「天候」により「中止」となる場合があるそうです。
「勾玉づくり&火おこし体験」は、「勾玉づくり」、「火おこし」のどちらの「体験」も「予約」は「不要」となっており、「誘い合わせ」の上、9時30分から15時30分までの間来館下さいとのことです。
なお、8月28日(金)ですが、8(は)月2(に)8(わ)日の「はにわ(828)の日」ということから、「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」が「無料開放」され、「博物館」に「無料」で入館できるそうです。
「房総の古墳」と、その時代について考え、研究・展示している「町立博物館」「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」で開催される「古代体験イベント」「勾玉づくり&火おこし体験」。
この機会に「芝山町」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「勾玉づくり&火おこし体験」詳細
開催日時 8月2日(日)・28日(金) 9時半〜15時半
開催会場 芝山町立芝山古墳・はにわ博物館 山武郡芝山町芝山438-1
開館時間 9時〜16時半
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料 大人200円 小中生100円
問合わせ 芝山町立芝山古墳・はにわ博物館 0479-77-1828
備考
「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」ですが、上記のように8月28日(金)は「入館」「無料」となっています。