本日ご案内するのは、近隣市「匝瑳市」「飯高檀林」「飯高寺」「境内」で4月27日(日)に開催されます「第8回飯高檀林新緑祭」です。
「飯高寺」(2011年10月7日・4月22日・2010年10月9日のブログ参照)は、「匝瑳市」「飯高」にある、「日蓮宗」の「寺院」で、「山号」は「妙雲山」です。
「飯高寺」の「御本尊」ですが、「三宝尊」を祀っており、「飯高寺」の「創建」ですが、1580年(天正8年)に創建された「寺院」です。
「飯高寺」ですが、「関東」における「日蓮宗」の「主要」な「檀林」(「僧侶」の「学問所」)のひとつで、「飯高檀林(イイタカダンリン)」と称されています。
「飯高寺」では、「関東」で初めて「日蓮宗」の「檀林」(飯高檀林)が開かれました。
その後、「飯高檀林」は、「徳川家康」、「養珠院」、「徳川頼房」、「徳川頼宣」などの「外護」を受け、「格式」の高い「檀林」へ発展し、「他」の「檀林」から編入した「学徒」は、「下」の「学部」へ落とされたそうです。
その後、「飯高檀林」は、「学制発布」により「廃檀」となり、294年間の「歴史」を閉じました。
「飯高檀林」は、その後、その「名跡」を継いだ「立正大学」へと至っており、そのため「飯高寺」「境内」に、「立正大学発祥之地」の「碑」が建てられています。
「飯高寺」の「講堂」・「鐘楼」・「鼓楼」・「総門」ですが、「国指定」の「重要文化財」に指定されており、「檀林跡」として「飯高寺」「境内全体」が、「千葉県」の「県指定史跡」に指定されています。
「飯高寺」「講堂」ですが、慶安4年(1651年)建立されたもので、「寄棟造」、「とち葺き」で、「平面」は「方丈形式」となっています。
「飯高寺」「鐘楼」ですが、「講堂」と同じ頃建立されたもので、「鼓楼」は、享保5年(1720年)建立、「総門」は、延宝8年(1680年)建立の「建造物」となっています。
「飯高寺」には、ほかにも上記のように「千葉県」の「県指定史跡」の「飯高檀林跡」(附・経蔵、題目堂、庫埋)、「匝瑳市」の「市指定有形文化財」に指定されている「飯高寺」の「天蓋」、「匝瑳市」の「市指定天然記念物」に指定されている「黄門桜」(2012年4月1日のブログ参照)などがあります。
「馬頭琴(バトウキン)」こと「モリンホール」ですが、「モンゴル」の「民族楽器」です。
「モリンホール」ですが、「弦」の「本数」が2本の「擦弦楽器」であり、「モンゴル」を「代表」する「弦楽器」です。
「モリンホール」は、「モンゴル語」で「馬の楽器」という「意味」なのだそうで、「楽器」の「棹」の「先端部分」が「馬」の「頭」の「形」をしているため、「日本」では「中国」と同じ「馬頭琴」の「名前」で呼ばれ、また、「日本」では「物語」「スーホの白い馬」の中に出てくる「楽器」として「有名」です。
「モリンホール」ですが、「先端」が「馬の形」を模した「棹」と、四角い「共鳴箱」、2本の「弦」から構成されています。
「モリンホール」には、「弦」を支える「駒」が「上下」にあり、「音程」の「微調整」にも利用され、「本体」は「木材」を用いるそうです。
「モリンホール」「本体」の「共鳴箱」や、「棹」の「材質」は「製作者」によって異なりますが、「内モンゴル」では「エゾマツ」や、「シロマツ」などの「松材」を用い、「モンゴル国」では「シラカバ」を用いる場合が多いそうです。
旧来は「共鳴箱」の「表」に「ヤギ」や「子ラクダ」、「子馬」などの「皮革」を張っていましたが、「モンゴル国」では1960年代に「ソ連」の「楽器職人」「D.ラローウ゛ォイ」の「指導」により、「内モンゴル」では1980年代になって「B.ダルマー」や、「チ・ボラグ」らが「中心」になって、「木製」の「表板」を用いるように「改良」が加えられ、さらに「f字孔」や、「魂柱」などの「要素」も加わったそうです。
「モリンホール」は、「弦」と「弓」は「ウマ」の「尾毛」、または「ナイロン」を束ねて作るそうで、「ウマ」の「尾毛」の場合、「低音弦」は100〜130本、「高音弦」は80〜100本、「弓」は150〜180本程になるそうです。
「モリンホール」は、「内モンゴル」と「モンゴル国」で、「材質」や「構造」や「装飾」などのほか、「音程」にも「違い」が見られ、2本の「弦」の「音程」は、「内モンゴル」では「高音弦」で「ド」(C)、「低音弦」で「ソ」(G)なのに対し、「モンゴル国」では「高音弦」で「シ♭」(B♭)、「低音弦」で「ファ」(F)となるそうです。
また、「三味線」のように「数種類」の「調弦」があり、「演奏者」や「曲目」、「地方」などにより変更されます。
「モリンホール」の「音質」ですが、「柔らか」で「奥行き」のある「響き」で、「チェロ」や「ウ゛ァイオリン」のような、澄んだ「音」にはない「ノイズ」の「含有」が、「モリンホール」の「特徴的」な「音質」を形作っています。
そのため、「草原のチェロ」とも呼ばれており、「ギター」のような「ハーモニクス奏法」も「可能」だそうです。
「モリンホール」の「伝統音楽」は、2003年(平成15年)、「ユネスコ」の「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」において、「傑作」の「宣言」を受けており、「無形文化遺産」に登録されることが「事実上」確定していましたが、2009年(平成21年)9月の「第1回登録」で「正式」に登録されたそうです。
「飯高檀林新緑祭」(2013年4月26日・2012年4月28日・2011年4月22日のブログ参照)は、「杉」の「巨木」につつまれた「飯高檀林跡」「飯高寺」が、「新緑」に染まる、この「時期」に行われている「恒例」の「イベント」です。
これまで、「飯高檀林新緑祭」は「8回」にわたって開催され、「会場」である「飯高寺」の「荘厳(ソウゴン)」な「講堂」(国指定重要文化財)では、毎回「コンサート」が開催されており、「人気」を博しています。
「第8回飯高檀林新緑祭」は、「新緑」が素晴らしい「飯高檀林跡」「飯高寺」で、「講堂」を「ステージ」に開催される「入場料」「無料」の「コンサート」です。
「第8回飯高檀林新緑祭」の「内容」ですが、「馬頭琴」(モンゴル語で馬の楽器と呼ばれる遊牧民の間に古くから伝わる弦楽器)の「コンサート」となっているそうです。
「馬頭琴」「奏者」ですが、「美炎(ミホ)」さんで、「美炎」さんの「馬頭琴」の「演奏」ですが、「チェロ」や「ウ゛ァイオリン」のような、澄んだ「音」に加えて、「哀愁」を含んだ「音質」が「特徴」だそうです。
「馬頭琴」「奏者」「美炎(ミホ)」さんの「プロフィール」ですが、下記の通りとなっています。
幼少よりウ゛ァイオリンに親しむ。
馬頭琴を国家1級演奏家チ・ブルグッドに師事。
馬頭琴の人間国宝チ・ボラクに認められ、馬頭琴アンサンブルの最高峰、野馬アンサンブルの一員として中国、モンゴル、台湾で演奏。
モンゴル民謡はもちろん、オリジナル曲のファンは多い。
モンゴル国の著名な音楽家ジャンツァンノロブ氏も国際馬頭琴フェスティバルの舞台上で「彼女の演奏は非常に透明で、モンゴル人演奏家は彼女から学ぶべき所がある。」と紹介した。
役所広司主演映画「13人の刺客」音楽やセガの「THE WORLD OF THREE KINGDOMS」のゲーム音楽に馬頭琴で参加。
NHK交響楽団の弦楽器奏者とも数多く共演するなど、クラッシック・ポピュラー・世界の民族楽器等ジャンルを超えて共演している。
内モンゴルテレビ「音楽部落」出演。
オリジナル曲が番組のプロモーションCDに選出される。
物語に焦点をあてた作品作りなど、モンゴル、日本に留まらない、独自の音楽世界を繰り広げる。
2011年の震災をうけて1年間、日本各地、アメリカにてチャリティーコンサート、チャリティーCD活動等行う。
馬頭琴の巨匠であり有名な作曲家でもあるチ・ボラクに「美炎の作品は、私とひとつ共通しているものがある。
彼女の作品は彼女の日記と同じだ。
という点だ。」
そして演奏に関しても「美炎の音色は、モンゴル人とも違う、ウ゛ァイオリンに似ているけれど、それとも違う、美炎の音色だ。」評価。
様々なジャンルの音楽家とのコラボレーション(筑前琵琶、インディアンフルート、琴、ギター、ピアノ、パーカッション、弦楽アンサンブル等)また自然の中での豊かな響きを創る事に喜びを感じている。
(栃木県那珂川町旧馬頭町の棚田、熊本県人吉市大畑駅桜の下、清里羽村市休暇村等)
「彼女の感性がきりとったオリジナルメロディーは聞く人の心を揺さぶり、その音色はモンゴルの音楽家達からも非常に透明で美しく、独自の感性から紡ぎだされる音。
日本人馬頭琴奏者としては並ぶもののいない確かな演奏技術を持っている。」
と高く評価され日本国内、中国、モンゴル各地で多数演奏。
「新緑」の「飯高檀林」「跡」「飯高寺」「境内」で開催される「春」の「音色」を鑑賞できる「イベント」「第8回飯高檀林新緑祭」。
この機会に「匝瑳市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「第8回飯高檀林新緑祭」詳細
開催日時 4月27日(日) 10時半〜 13時〜
開催会場 飯高檀林跡 飯高寺 匝瑳市飯高1789
問合わせ 匝瑳市生涯学習課生涯学習室 0479-67-1266
備考
「第8回飯高檀林新緑祭」が開催される「飯高寺」「境内」では、「飯高檀林ボタン園まつり」も併催されるそうです。
「飯高寺」の「ボタン園」ですが、「地元住民」でつくる「飯高檀林跡を守る会」が10年ほど前から「整備」・「管理」をしているそうです。
「飯高寺」の「ボタン」ですが、「国指定重要文化財」の「飯高寺」「講堂」の「裏庭」に約500株が植えられており、「目」の「高さ」に咲いた「色とりどり」の「可憐(カレン)」な「花」が「新緑」に映えているそうです。