本日ご紹介するのは、となりまち「香取市」「水郷佐原水生植物園」で4月15日(水)〜5月10日(日)の期間開催されます「アマリリス展」です。
「水郷佐原水生植物園」(2012年5月24日・4月26日のブログ参照)は、「香取市」「扇島」にある「香取市」「市営」の「植物園」で、「水郷地帯」に立地する「人気観光施設」です。
「水郷佐原水生植物園」ですが、1969年(昭和44年)に開園した「施設」で、「水郷筑波国定公園」(2012年8月3日のブログ参照)内に位置する、約6ha(ヘクタール)ある「水生植物園」となっています。
「水郷佐原水生植物園」の「園内」には、「東洋一」を誇る「あやめ」、「花菖蒲」(2011年5月27日のブログ参照)、「藤」、「はす」、「アマリリス」等を「中心」に、「水辺の植物」がところ狭しと植えられています。
「水郷佐原水生植物園」には、「島」や「橋」、「水面(ミナモ)」が配置されており、上記のように「東洋一」を誇る「あやめ」、「花菖蒲」をはじめ、「はす」、「藤」、「アマリリス」、「ポプラ」などが植えられ、「水郷佐原水生植物園」は、「水郷地帯」の「面影」を表現しています。
「水郷佐原水生植物園」の「花菖蒲」(アヤメ科)は、「江戸」・「肥後」・「伊勢」系などの400品種150万本が植えられており、その「規模」ですが、「日本有数」となっており、「あやめ」、「花菖蒲」が「見頃」を迎える、5月下旬から6月にかけて「水郷佐原あやめ祭り」(2014年5月28日・2013年5月31日・2012年5月24日・2011年6月2日・5月29日のブログ参照)が開催され、「水郷佐原あやめ祭り」「開催期間中」には、多くの「あやめファン」、「観光客」が訪れ、また「はす」ですが、「中国」・「南京市」から贈られた「千弁蓮」など300種以上植えられており、「はす」の「開花時期」には、「日本一」の「はす祭り」(2014年7月12日・2013年7月1日・2012年7月4日・2011年7月6日のブログ参照)が行われています。
「水郷佐原水生植物園」では、このほか、100mの「藤のトンネル」(藤棚)は、「幸せの道」として「注目」を集めており、「藤」が「見頃」を迎える、5月初旬に「観藤会」(2014年4月25日・2013年4月25日・2012年4月26日・2011年4月28日のブログ参照)も行われています。
「世界中」の「水生植物」が、集められている「水郷佐原水生植物園」には、「園内」に「アスレチック」などを備えた「親水公園」となっており、「家族」揃って楽しめる「観光施設」となっています。
「アマリリス」(Amaryllis)は、「ヒガンバナ科」「ヒッペアストルム属」「Hippeastrum」の「植物」の「総称」、「原種」は「中南米」・「西インド諸島」に、約90種があり、数百種類の「園芸品種」が作出され、現在もその「数」は増え続けています。
「学名」の「ヒッペアストルム」は「ギリシア語」で、「騎士」の「意味」の「hippeos(ヒッペオス)」と「星」、「astron(アストロン)」から、「アマリリス」(Amaryllis)は「旧属名」であり「古代ギリシャ」や「ローマ」の「詩」に登場する「羊飼い」の「アマリリス」から取られているそうです。
「アマリリス」ですが、「学名上」の「園芸品種」の「総称」は「ヒッペアストルム・ヒブルドゥム(Hippeastrum × hybridum)」です。
「アマリリス」は、「地中」に「麟茎」を形成する「多年草」で、「初夏」に「ユリ」に似た「基本的」に「六弁」の大きい「花」を2〜4個つけ、「花」の「色」は「白」・「赤」・「薄紅」・「淡黄」などあります。
現在販売されている「球根」には「八重咲き」のものも多く、また、「通常」の「花」は「横向き」ですが、「上」を向いて咲く「受け咲き種」、「香り」のあるものも作られています。
18世紀初頭に「南米」から「ヨーロッパ」に「生体」がもたらされた後、1799年(寛政11年)に「イギリス」の「時計職人」「アーサー・ジョンソン」(Arthur Johnson)の「手」により、「ヒッペアストルム ウ゛ィッタツム」(Hippeastrum vittatum)(和名・ベニスジサンジコ)と「ヒッペアストルム レジナエ」(H.reginae)(和名・ジャガタラズイセン)が交配され、「最初」の「種間交配」による「園芸品種」「ジョンソニー」(Hippeastrum × johnsonil)が誕生する、その後「原産地」から「様々」な「原種」が「発見」・「導入」されると同時に「様々」な「園芸品種」が作出され、1870年頃には現在「園芸店」で販売されているような「巨大」な「大輪品種」が誕生しました。
また、「ヒッペアストルム属」に、かつて属していた「希少植物」で「ブラジル」の「リオデジャネイロ州」のごく一部「地域」に分布する「一属一種」の「ウォルスレヤプロケラ」(Worseleya procera)、「シノニム」(Worsleya rayneri)も、「ブルーアマリリス」の「名」で呼ばれます。
日本には江戸時代末期に、「キンサンジコ」(金山慈姑)(Hippeastrum puniceum)、「ジャカタラズイセン」、「ベニスジサンジコ」(紅筋山慈姑)の「3種」が渡来しています。
また、「戦後」に「大輪品種」が普及する以前に導入されて、現在販売されることは殆どありませんが、「農家」の「庭先」などに「今」も見ることができる「中型」で「剣弁咲きもの」を「在来種」として区別する場合があり、これは古くからあるという「意味」で、もちろん「日本原産」ではありません。
「アマリリス」ですが、「春植え球根」の「代表種」であり、「こぶし大」の「球根」は、「成長」が早く4月に植えると1ヶ月後には開花し、「植え付け」、「植え替え」は、「ソメイヨシノ」が散る「頃」が「適期」です。
(例外的にシロスジアマリリス Hippeastrum reticulatum var.striatifolium 等、秋に咲くものも存在する)
「アマリリス」は、「ヒガンバナ科」の「ほか」の「植物」と同じく、「球根」などに「リコリン」を含み「有毒」です。
「アマリリス」(Amaryllis)という「言葉」は、「世界中」で広く使われていますが、「学名」を意識して考えるとややこしいことになっています。
「一般的」な「人」が「アマリリス」という場合は、「冒頭」に記載した通り、「ヒッペアストルム属」を指しますが、「Hippeastrum属」であるのに「アマリリス」というのは、かつて「アマリリス属」「Amaryllis」に分類されていた「名残」だそうです。
また、「Amaryllis属」というものがあるのに、「Hippeastrum属」の「和名」を「アマリリス属」としている場合があり、「混乱」があるようです。
似たような「例」で、「ペラルゴニウム属」(Pelargonrum)の「園芸品種」が「園芸上」では「旧属名」の「ゼラニウム」(Geranium)と呼ばれます。
「Amaryllis属」の「植物」、すなわち「本来のアマリリス」とでもいうべきものは、「南アフリカ」「原産」の「ホンアマリリス」(Amaryllis belladonna)(別名・アマリリス ベラドンナ、ベラドンナリリー、ネイキッドレディー)と「アマリリス パラディシコラ」(A.paradisicola)の「2種」しかなく、「ホンアマリリス」は「日本」には明治時代末期に渡来しており、現在では「ヒッペアストルム属」のものに比べると、ほんの僅かではありますが、「原種」及び「数種」の「園芸品種」が「夏植え球根」として販売されています。
また、「一般的」にいう「アマリリス」(ヒッペアストルム属)にも、「ヒッペアストルム ベラドンナ」(Hippeastrum ‘Belladonna’)という「園芸品種」が存在し、「アマリリス ベラドンナ」(Amaryllis ‘Belladonna’)の「名前」で販売されているので、余計にややこしいそうです。
「アマリリス」(ヒッペアストルム属)と「ホンアマリリス」の「違い」ですが、「一般」にいう「アマリリス」(ヒッペアストルム属)の、多くの「種」が「花期」も「葉」を展開させるのに対し、「ホンアマリリス」は、「開花時」には「ヒガンバナ」のように「地上部」に「葉」がありません。
(但し「冬季」に出回る「開花」処理された「球根」や「植え付け初年度」の「球根」は「花茎」のみが上がる場合があります)
「ヒッペアストルム属」の「花茎」が、「ストロー」のように「空洞」であるのに対して「ホンアマリリス」はそうではないそうです。
多くの「ヒッペアストルム属」の「花」は咲き進むと「雄しべ」の「先」は、大きく「三裂」しますが、「ホンアマリリス」はしません。
前述にあるように、「ヒッペアストルム属」は、「中南米原産」であるのに対し、「ホンアマリリス」は「南アフリカ原産」であり、「両者」とも「ヒガンバナ科」ではあるが「縁」は遠いそうです。
近年の「ゲノム解析」の「結果」、「ヒッペアストルム属」は、「分布域」が重なる「中南米原産」の「ゼフィランサス」(Zephyranthes、)、「ハブランサス」(Habranthus)等の「レインリリー類」にもっとも「近縁」であり、「ホンアマリリス」は、同じく「南アフリカ」に「分布」の「中心」がある「ハマユウ属」(Crinum)、「ネリネ属」(Nerine)、「ブルンスビキア属」(Brunsvigia)などと「近縁」です。
「一般」には、「ヒッペアストルム属」との「属間交配種」は「スプレケリア・フォルモシッシマ」(ツバメズイセン)(Sprekelia formosissima)との「交配」による「ヒッペアストルム属」×「Hippeaskelia」(=×Hippeastrelia)が知られているのみですが、「ホンアマリリス」には「ハマユウ属」との「交配」で得られた「アマクリナム属」×「Amarcrinum」、「ネリネ属」との「交配」で「アマリネ属」×「Amarine」、「ブルンスビキア属」との「交配」で、「アマリギア属」×「Amarygia」が知られ、「園芸植物」として出回っています。
「水郷佐原水生植物園」では、4月15日(水)から5月10日(日)の「期間」「園内」にて「アマリリス展」が開催するそうです。
「アマリリス展」ですが、「地元愛好家」が「丹精」込めて育てた「アマリリス」と、「水郷佐原水生植物園」「所有株」と併せて、およそ「90種類」「240鉢」の「展示」を行うそうです。
「アマリリス展」では、「一般」には見ることのできない、「八重咲き品種」や、「ピンク系」、「黄色系」等の「希少種」などを、「多数」展示しており、「水郷佐原水生植物園」では、「たくさん」の「品種」を揃え、「アマリリス」の「魅力」を感じられる「展示会」となっているそうです。
「水郷情緒」あふれる「佐原」の「人気観光スポット」「水郷佐原水生植物園」で開催される「大輪」の「花」、「品種」も「充実」した「色とりどり」の「希少」な「アマリリス」が「観賞」できる「展覧会」「アマリリス展」。
この機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「アマリリス展」詳細
開催期間 4月15日(水)〜5月10日(日)
開催時間 9時〜16時半(入館〜16時)
開催会場 水郷佐原水生植物園 香取市扇島1837-2
入館料 4月中 大人 200円 子供(小学生) 150円
5月中 大人 500円 子供(小学生) 250円
問合わせ 水郷佐原水生植物園 0478-56-0411
備考
「アマリリス展」を開催している「水郷佐原水生植物園」では、4月25日(土)から「初夏」の「香り」を感じることができる「催し」「観藤会」が行われます。
「薄紫」や、淡い「ピンク」の、長い「花房」をつけ、華やかに、咲き誇る「藤の花」は、「万葉集」にも詠(ウタ)われる「日本古来」の「花木」で、「季節の花」「藤」を愛でる「観藤会」は、「水郷佐原水生植物園」の「人気」の「催し」のひとつとなっています。