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「山倉の鮭祭り」「山倉大神」(香取市)
 本日ご案内するのは、となりまち「香取市」「山倉大神」で12月6日(土)に開催されます「山倉の鮭祭り」です。

 「山倉大神」は、「香取市」「山倉地区」(下総国香取郡)の「小丘」に鎮座する「神社」で、「旧社格」は「村社」です。
 「山倉大神」の「御祭神」ですが、「高皇産霊大神(たかみむすびのおおかみ)」、「建速須佐男大神(たけはやすさのおのおおかみ)」、「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」を祀っています。

 「山倉大神」の「由緒」ですが、弘仁2年(811年)の「創建」で、「山倉大神」は「悪疫退散」のため「大六天」を勧請したのが「始まり」といわれ、「大六天王社」の「総社」として、古くから「人々」の「信仰」を集めており、「山倉大神」「本殿」は、安永7年(1778年)に建立されたといわれています。
 「山倉大神」の「本殿」ですが、「間口」、「奥行き」共に4.5mの「木造」・「銅板葺き」・「権現造り」(木造銅板葺き一間流れ造)です。
 「山倉大神」「境内」には、ほかに「神楽殿」、「御輿殿」などがあるそうです。
 「山倉大神」ですが、江戸期までは「真言宗」「山倉山観福寺」「別当」でありましたが、明治の「神仏分離令」により「大六天王」を「山倉山観福寺」に遷座されたおり、「地名」から明治3年(1871年)に「山倉大神」と改め、「山倉大神」は、「高皇産霊大神」、「建速須佐男大神」、「大国主大神」を「御祭神」としたそうです。

 「山倉大神」ですが、「山倉山観福寺」とともに「鮭の伝説」が、伝えられており、「香取市」「山田地区」では、「山倉大神」と「山倉山観福寺」「両社」で、「山倉の鮭祭り」を催行しています。
 「山倉大神」と「山倉山観福寺」で、それぞれ催行される「山倉の鮭祭り」は、12月の「初卯」に行われることから「初卯祭」といい、「初卯祭」では、「鮭」を奉納されることから、「別名」で「鮭祭り」とも呼ばれています。
 その昔、「香取市」「山田地区」では、「山倉の鮭祭り」が近づくと、「山倉大神」近くを流れる「栗山川」(2012年2月18日のブログ参照)に、「鮭」が遡上(そじょう)してきたといわれています。

 「香取市」「山田地区」に鎮座する「山倉大神」では、毎年12月、上記のように「栗山川」に回帰してきた「鮭」を供える「祭礼」「初卯祭」、「山倉の鮭祭り」が行われます。
 この「初卯祭」、「山倉の鮭祭り」は、もともと「霜月」の「初め」の「卯の日」に行われていましたが、「旧暦廃止」「以後」に12月7日と定められ、「山倉山観福寺」では、12月7日に「山倉の鮭祭り」が、「山倉大神」では、現行通り「初卯の日」に催行されています。
 「山倉の鮭祭り」ですが、「山倉大神」の「氏子」11組のうち2組が「交代」で「当番」を務め、「総行司」や「猿田彦」、「魚類勝手」といった「様々」な「役」で100人近くが参加するそうです。
 「山倉の鮭祭り」の「前日」(宵祭)は、「魚類勝手」の5人が「鮭の護符」を作ります。
 「鮭の護符」ですが、「塩漬け」にした「鮭」の「切り身」と、「黒焼き」にした「鮭」を「粉末」にしたもので、「鮭の護符」は、特に「風邪」に「効果」があるとされ、「山倉の鮭祭り」の「当日」は「護符」を求める「参詣客」で「山倉大神」「境内」は賑わうそうです。
 「山倉の鮭祭り」「当日」ですが、まず「烏帽子姿(えぼしすがた)」の「献幣使(けんぺいし)」や「鮭」をささげ持つ「猿田彦」、「唐櫃」を担いだ「行列」が組まれ、「額殿」や「拝殿」で「神事」を行うそうです。
 「山倉の鮭祭り」が、終了すると「昼頃」からは「直会(なおらい)」(宴)がはじまり、「民謡」や「踊り」といった「出し物」もあり、「午後」は「神輿」の「巡行」が行われ、「神輿の巡行」では「白」の「狩衣」を着た「白丁(はくちょう)たち」が

 「キッタサァーキッタサ」

 の「かけ声」とともに、「露店」が立ち並ぶ「山倉大神」前の「坂道」の「通り」を「山倉山観福寺」の前まで下り、向かいの「吉野屋旅館」を「御旅所」として「祭事」を行うそうです。
 現在は「車道」となっている「通り」も、昔は「山倉大神」への細い「参道」に過ぎず、その「脇」を流れてきた「栗山川」の「支流」まで「鮭」が登ってきていたといわれています。

 「山田地区」の「古社」「山倉大神」で催行される「古式」ゆかしい「神事」「山倉の鮭祭り」。
 この機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「山倉の鮭祭り」「山倉大神」詳細

 開催日時 12月6日(土) 11時〜

 開催会場 山倉大神 香取市山倉2347-1

 問合わせ 山倉大神 0478-79-2706

 備考
 「山倉大神」で催行される「山倉の鮭祭り」ですが、平成17年(2005年)3月29日に「千葉県」の「県指定無形民俗文化財」に指定されています。
 戦前の「初卯祭」「山倉の鮭祭り」は、「関東一円」に組織された「山倉講」の「参詣」で「興隆」をきわめていたそうで、「山倉大神」に残る「奉納額」や「絵馬」などは「東京」や「横浜」の「団体」からのものが多く見られ、その「名残り」をとどめています。

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