本日ご案内するのは、近隣市「栄町」「大鷲神社」下「広場」で12月4日(木)〜7日(日)の期間開催されます「安食の酉市」「とりまち」です。
「栄町」は、「千葉県」の「北部中央」、「利根川流域」に位置している「印旛郡」に属する「まち」です。
「栄町」は、かつて「同名」の「新潟県」「南蒲原郡」「栄町」がありましたが、「新潟県」「南蒲原郡」「栄町」に隣接する「三条市」および「南蒲原郡」「下田村」との「新設合併」によって「三条市」となり、廃止したため、現在、「自治体」としての「栄町」は「唯一」のものとなったそうです。
「栄町」の「歴史」ですが、古く紀元前からすでに「丘陵地」を「中心」に「集落」が形成され、その跡に「貝塚」が残っており、多くの「石器」や「土器」が出土しています。
特に「有力」な「豪族」を埋葬したものと推定される「岩屋古墳」(国指定史跡)(2012年2月27日のブログ参照)をはじめ、110余基が「龍角寺地区」から「酒直地区」に点在しています。
また、奈良時代前期には「龍角寺地区」を「中心」として「豪族」が「勢力」を示し、その「歴史的」おもかげを今日(こんにち)に伝えています。
「栄町」は、江戸時代には「江戸」と「東北方面」からの「物資」の「流通」を「河川」に依存していたことから「中継基地」として、「大変」な「にぎわい」を示したといわれています。
明治22年(1889年)に「安食村」、「北辺田村」、「龍角寺村」、「酒直村」、「矢口村」、「須賀村」、「麻生村」の「7村」及び、「安食卜杭新田飛地」が合併して「境村」となり、同年に「布鎌請方新田」他15村が合併し「布鎌村」となりました。
また「境村」は、明治25年(1892年)には「安食町」と改称し、その後昭和29年(1954年)に「豊住村」(現在は「成田市」)の「一部」を編入しました。
そして、翌年の昭和30年(1955年)12月1日には、「安食町」と「布鎌村」が合併し「栄町」が誕生しました。
「栄町」は、昭和47年(1972年)の「水と緑の田園観光都市」「構想」の「策定」により、「栄町」の新たな「施策」の「展開」と「成田線」の「電化」に伴い、「東京」への「通勤圏」となりました。
「栄町」は、昭和57年(1982年)以降は、「民間大規模住宅地開発」の「進展」が大きな「要因」となり、「住宅都市」へと大きく変貌し、現在に至っています。
「大鷲神社」は、「印旛郡」「栄町」「安食」(下総国下植生郡)にある「神社」で、「旧社格」は「無格社」です。
「大鷲神社」の「御祭神」ですが、「天乃日鷲命(あまのひわしのみこと)」、「大巳貴命(おおなむちのみこと)」、「小名彦命(すくなびこのみこと)」、「日本武尊(やまとたけるのみこと)」を祀っています。
「大鷲神社」の「由緒」ですが、「創祀」の「年代」は明らかではありませんが、「日本武尊」が「東夷征討」の際、「錦旗」を立て「仮」の「御野立所」とし「祖神」を奉斉して仰ぎみると、「大鷲」が飛来して「道標」となり、「目的」を達成したと、言い伝えられています。
「大鷲神社」の「本殿」は、「本屋」、「向拝」の「軸部」、「縁廻り」、「柱間」などの「壁板」には、極めて「装飾的」な「彫刻」が施されています。
「大鷲神社」「本殿様式」は、「千鳥破風」&「唐破風」付きの「一間社入母屋造」だそうです。
「大鷲神社」「本殿」では、特に「本屋」と「向拝」を繋ぐ「海老紅梁」は「竜の丸彫り」になっており、「千葉県内」でも「駒形神社」など「数例」となっています。
現存する「大鷲神社」「本殿」ですが、「凝宝珠金具」の「刻銘」により天保2年(1831年)の「造営」とされ、「栄町」の「町指定有形文化財」に指定されています。
「大鷲神社」は、「大鷲様」と親しまれ、江戸時代に「春日の局(かすがのつぼね)」が「竹千代君(たけちよぎみ)」の「出世」を祈り、その「効果」が「徳川三代将軍」「徳川家光」となって、現れたことから「出世開運」の「守護神」として周知されています。
「大鷲神社」では、「将軍就任」の「お礼」として「将軍」の「船」の「舳先(じくさき)」として飾た「金の大鷲」を「祝い」として願い受け、今も「大鷲神社」の「社宝」として保管されています。
また「大鷲神社」が鎮座する「旧・安食村(あじきむら)」は、「麻の産地」で、「下総(しもうさ)」の「総」は、「麻」を意味するともいわれ、「大鷲神社」「御祭神」の「天乃日鷲尊」も「麻植の神」として知られ、「大鷲神社」「境内社」の「魂生大明神」には「男根」が鎮座し、「大鷲神社」「例大祭」には「木製」の「ご神体」が巡行するそうです。
「安食の酉市」(2013年12月3日・2012年11月30日・2011年12月5日のブログ参照)は、「出世開運」の「守護神」として親しまれている「大鷲神社」で毎年12月に行われる「酉の市」です。
「安食の酉市」の「はじまり」ですが、江戸時代頃といわれ、「伝統」ある「お祭り」として「茨城」や「東京」など「近県」からも多くの「人」が集まり、「賑わい」をみせていたそうです。
「安食の酉市」は、例年「大鷲神社」の「例大祭」に合わせ行われ、「関東」で最も遅い「酉の市」といわれ、上記のように12月の「最初」の「酉の日」に、「大鷲神社」周辺で開催されています。
「安食の酉市」「当日」は、「商売繁盛」、「家内安全」、「学業成就」などを願った「縁起開運熊手」が「人気」の「熊手市」などが、「大鷲神社」周辺の「会場」に所狭しと「熊手」が並ぶそうです。
また「大鷲神社」「例大祭」「期間中」には、「とりまち」と称して「神社」下「広場」で「カラオケ発表会」を始めとして、「和太鼓」・「刃物研ぎ」・「豚汁販売」などの「イベント」が行われます。
なお「安食の酉市」に催される「歌謡ショー」に出演した「歌手」は、「ヒット曲」が生まれるという「伝説」もあるそうです。
「安食の酉市」「とりまち」の「タイムスケジュール」ですが、下記の通りとなっています。
12月4日(木)〜7日(日)
8時00分〜19時00分 大鷲神社例大祭 (大鷲神社)
12月6日(土)
9時55分〜10時00分 開会宣言 (酉市実行委員会)
10時00分〜13時00分 カラオケ発表 第1部 (栄町カラオケ実行委員会)
13時00分〜14時00分 歌謡ショー
祭 五郎 (日本クラウンレコード)
YOSHIMI (コロンビアレコード)
王 春華 (ハッピーレコード)
14時00分〜15時30分 カラオケ発表 第2部 (栄町カラオケ実行委員会)
12月7日(日)
10時00分〜15時00分 刃物研ぎ (栄町建設協同組合)
10時30分〜12時30分 舞踏 (栄町舞踏連盟)
12時30分〜12時50分 歌謡ショー
成田 みつる (エイォスインタテイメント)
ふじの みさ (キングレコード)
13時00分〜13時30分 民謡 (龍の会)
13時30分〜14時20分 民舞踏 (舞踏愛好会)
14時40分〜15時10分 大道芸 (たっきゅうさん)(栄町出身の大道芸人)
16時00分〜16時30分 奉納かがり火太鼓 (下総栄太鼓)
なお「安食の酉市」「とりまち」が行われる「栄町」では、12月7日(日)に「安食小学校」を「会場」にして「いっさいがっさいフェスティバル」も同時開催されます。
「大鷲神社」下「広場」で開催される「関東一」遅い「酉の市」「安食の酉市」「とりまち」。
この機会に「栄町」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「安食の酉市」「とりまち」詳細
開催期間 12月4日(木)〜12月7日(日)
開催会場 大鷲神社下広場 印旛郡栄町安食3623
問合わせ 酉市実行委員会事務局産業課商工労働班 0476-33-7713
備考
「安食の酉市」「とりまち」で知られている「大鷲神社」ですが、上記のように古くから「出世開運」の「神」として「尊崇」を集めており、毎年12月の「初酉の日」から「3日間」の「酉の市」「安食の酉まち」には「福」を願う多くの「人々」が訪れ、大変な「賑わい」を見せるそうです。