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「佐原三菱館建設100周年記念展」(香取市)
 本日ご紹介するのは、となりまち「香取市」「佐原町並み交流館」で9月10日(水)〜10月15日(水)の期間開催されます「佐原三菱館建設100周年記念展」です。

 「佐原の町並み」は、「香取市」「佐原」の「市街地」にある「歴史的」な「建造物」が残る「風情」のある「町並み」です。
 「佐原」は、江戸時代に「利根川東遷事業」により「舟運」が盛んになると、「小野川」(2012年9月7日のブログ参照)には、「物資」を「陸」に上げるための「だし」と呼ばれる「河岸施設」が多くが作られました。
 明治以降もしばらくは「繁栄」は続き、「自動車交通」が発達し始める昭和30年(1955年)頃までにかけて、「成田」から「鹿島」にかけての「広範囲」な「商圏」を持つ「まち」となっていました。
 上記のように「利根川水運」で栄えた「商家町」の「歴史的景観」を「今」に残す「佐原の町並み」が、「佐原」の「市街地」を「南北」に流れる「小野川」沿い、「佐原」の「市街地」を「東西」に走る「香取街道」、及び「下新町通り」などに見ることができます。
 「佐原の町並み」ですが、「佐原」が最も栄えていた江戸時代末期から昭和時代前期に建てられた「木造町家建築」、「蔵造り」の「店舗建築」、「洋風建築」などから構成されています。
 「佐原の人々」は、「江戸の文化」を取り入れ、更にそれを「独自の文化」に昇華していて、「江戸優り(えどまさり)」といわれるほど栄えていたそうで、「当時」の「面影」・「歴史景観」を「今」に残し、またそれを活かした「まちづくり」に取り組んでいることが認められ、「佐原の町並み」は、平成8年(1996年)12月、「関東」で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に選定されています。
 「佐原の重伝建」は「昔」からの「家業」を引き継いで「今」も「営業」を続けている「商家」が多いことから、「生きている町並み」としても評価されています。

 「重要伝統的建造物群保存地区」には、「佐原の偉人」「伊能忠敬」(2011年3月5日のブログ参照)が過ごし、寛政5年(1793年)建築された「伊能忠敬旧宅」(国指定史跡)(2012年2月24日のブログ参照)のほか「千葉県」の「県指定有形文化財」も「8軒」(13棟)が「小野川」沿いや「香取街道」沿いに「軒」を連ねています。
 「重要伝統的建造物群保存地区」「千葉県指定有形文化財」ですが、大正3年(1914年)建築の「三菱館」(2012年1月27日のブログ参照)、「土蔵」が明治元年(1868年)「店舗」が明治28年(1895年)建築の「福新呉服店」(2012年4月29日のブログ参照)、「店舗」が安政2年(1855年)「土蔵」が明治25年(1892年)以降に建築の「中村屋商店」(2012年5月21日のブログ参照)、明治13年(1880年)建築の「正文堂書店」(2013年6月22日のブログ参照)、「店舗」が天保3年(1832年)「土蔵」が明治元年(1868年)に建築の「いかだ焼き本舗正上」(2011年12月28日のブログ参照)、「店舗」が明治25年(1892年)「土蔵」が明治23年(1890年)に建築の「小堀屋本店」(2012年8月31日のブログ参照)、明治25年(18
92年)に建築の「中村屋乾物店」、「店舗」が明治33年(1900年)「土蔵」が寛政10年(1798年)に建築の「旧油惣商店」が指定されています。

 「三菱館」は、「香取街道」沿いにある「目」を引く「西洋館」で、「JR東京駅」と同じような「赤煉瓦(あかれんが)」でつくられた「洋風建築」の「堂々」とした「建物」で、「小野川」にも近く「佐原の町並み」を「まち歩き」する際に「起点」にされる方も多い「施設」です。
 「三菱館」は、「旧・東京三菱銀行」「佐原支店」(前身は「旧・川崎貯蓄銀行」「佐原支店」)の「建物」であり、「香取市」「佐原」「イ」にある「歴史的建造物」です。
 「三菱館」の「建物」は、1943年(昭和18年)より「三菱銀行」「佐原支店」となり、1989年(平成元年)に「佐原市」(当時)へ寄付されて、現在は「観光客向け」の「休憩所」として活用されています。

 「三菱館」の「建物」ですが、「千葉県内」でも「有数」の「洋風建築」として知られ、「イギリス」より「輸入」した「煉瓦(レンガ)」を使った「2階建て」の「洋館」で、「内部」は「吹き抜け」になっており、「2階」「周囲」が「回廊(かいろう)」になっています。
 「三菱館」の「窓」や「出入り口」には「上部巻き上げ式」の「よろい戸」、「鉄製」の「サッシ」が残っており、「三菱館」の「屋根」は「木骨銅板葺き」で、正面「建物」「隅」に「ドーム」を設けています。
 なお「三菱館」の「建築当時」の「図面」には、「カウンター」「奥」の「壁」「中央」に「大理石張り」の「暖炉」、「南東隅」には「2階」への「螺旋階段」があったそうです。
 「三菱館」は、「佐原の町並み」の中では、その「特徴的外観」から「シンボル的」な「存在」の「建物」といえます。

 「佐原町並み交流館」は、上記のように「旧・東京三菱銀行」「佐原支店」として平成15年(2003年)まで使われていた「建物」を「佐原市」(当時)(現「香取市」)が買い取り「観光案内」・「休憩所」として再利用されている「施設」です。
 「佐原町並み交流館」の「休憩所」ですが、「無料」の「お茶サービス」を行っており、「トイレ利用」も出来ます。
 「佐原町並み交流館」には、「多目的ホール」として利用されている「展示スペース」があり、「佐原まちぐるみ博物館」(2011年12月26日のブログ参照)が企画している「佐原・町並み・お正月」(2013年12月24日・2012年12月27日・2011年12月26日・2010年12月26日のブログ参照)、「さわら雛めぐり」(2014年2月6日・2013年2月16日・2012年2月2日・2011年2月5日のブログ参照)、「佐原五月人形めぐり」(2014年4月15日・2013年4月24日・2012年4月7日・2011年4月28日のブログ参照)、「佐原・町並み・夕涼み」(2014年8月12日・2013年8月12日・2012年8月11日・2011年8月11日・2010年8月12日のブログ参照)の「企画展」の「会場」のひとつとなっており、「年間」の「常設展」も行われていま
す。
 また「佐原町並み交流館」には、「銀行時代」に使用されていた「金庫室」もあり、「金庫室」に入ってみることもできるそうです。

 「佐原三菱館建設100周年記念展」ですが、「佐原町並み交流館」として活用されている「三菱館」を「会場」に行われる「記念展」です。
 「佐原三菱館建設100周年記念展」は、9月10日(水)から10月15日(水)の「期間」10時から17時まで開催されるそうです。
 「佐原三菱館建設100周年記念展」では、「開催」に際し、下記のように「あいさつ」を記載しています。

 ごあいさつ

 近代洋風建築は、デザインや素材において暖かさがあり、今でも各地で存在感を示し、地域のアイデンティティを形成する重要な要素です。
 佐原でも赤煉瓦銀行として親しまれていました。
 「三菱銀行佐原支店旧本館」の建築物は、大正3年11月「川崎銀行佐原支店」として竣工し、その後、第百銀行・三菱銀行と合併・変遷しながら営業を続け、平成15年に佐原での営業を閉じました。
 設計・施工は清水満之助本店(現、清水建設)によるもので、煉瓦と花崗岩で構成されるデザインは、英国の古典的なルネサンス様式によるもので当時の近代洋風建築を代表する貴重な建築物です。
 本建築物は、老朽化や東日本大震災によって大きなダメージを受け、現在観光客が入館できない状態です。
 今年建設百周年を迎えるにあたり、一年間の企画展を催すこととしました。
 この企画展が、本建築物の再認識や保存修理の早期着工に繋がれば幸いです。
 (NPO法人小野川と佐原の町並みを考える会「HP」より抜粋)

 「佐原三菱館建設100周年記念展」の「内容」ですが、大正3年「建設」「当時」の「町並み」、「商店街」を「写真」で再現し、「佐原三菱館」「建設」「当時」の「佐原の町並み」を紹介するそうです。

 「佐原の町並み」の「まち歩き」の「拠点」「佐原町並み交流館」で開催される「企画展」「佐原三菱館建設100周年記念展」。
 この機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「佐原三菱館建設100周年記念展」詳細

 開催期間 9月10日(水)〜10月15日(水)

 開催会場 佐原町並み交流館 香取市佐原イ1903-1

 開館時間 10時〜17時

 休館日  第2月曜日

 料金   無料

 問合わせ 佐原町並み交流館 0478-52-1000

 備考
 「佐原町並み交流館」では、本年(2014年)6月に「1階フロア」にある「金庫室」にて、「佐原三菱館建設100周年記念展」の「プレイベント」が開催されていました。



















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