本日ご紹介するのは、となりまち「香取市」「伊能忠敬記念館」で7月29日(火)〜9月21日(日)の期間開催されます「第79回国宝伊能忠敬関係資料の世界」です。
「香取市」は、2006年(平成18年)3月27日に「佐原市」・「山田町」・「香取郡」「小見川町」・「栗源町(くりもとまち)」の「1市3町」が合併(新設合併)し誕生した「市」です。
「香取市」は、「千葉県」の「北東部」に位置し、「北部」は「茨城県」に接し、「首都」「東京」から70km圏、「世界の空の玄関口」(WORLD SKY GATE)「成田国際空港」(2012年12月10日のブログ参照)から15km圏に位置しています。
「香取市」「北部」には、「水郷」の「風情」が漂う「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)が「東西」に流れ、その「流域」には「水田地帯」が広がり、「香取市」「南部」は「山林」と「畑」を「中心」とした「平坦地」で、「北総台地」(下総台地)(2012年7月10日のブログ参照)の「一角」を占めています。
「佐原の町並み」は、「香取市」「佐原」の「市街地」にある「歴史的」な「建造物」が残る「風情」のある「町並み」です。
「佐原」は、江戸時代に「利根川東遷事業」により「舟運」が盛んになると、「小野川」(2012年9月7日のブログ参照)には、「物資」を「陸」に上げるための「だし」と呼ばれる「河岸施設」が多くが作られました。
明治以降もしばらくは「繁栄」は続き、「自動車交通」が発達し始める昭和30年(1955年)頃までにかけて、「成田」から「鹿島」にかけての「広範囲」な「商圏」を持つ「まち」となっていました。
上記のように「利根川水運」で栄えた「商家町」の「歴史的景観」を「今」に残す「佐原の町並み」が、「佐原」の「市街地」を「南北」に流れる「小野川」沿い、「佐原」の「市街地」を「東西」に走る「香取街道」、及び「下新町通り」などに見ることができます。
「佐原の町並み」ですが、「佐原」が最も栄えていた江戸時代末期から昭和時代前期に建てられた「木造町家建築」、「蔵造り」の「店舗建築」、「洋風建築」などから構成されています。
「佐原の人々」は、「江戸の文化」を取り入れ、更にそれを「独自の文化」に昇華していて、「江戸優り(えどまさり)」といわれるほど栄えていたそうで、「当時」の「面影」・「歴史景観」を「今」に残し、またそれを活かした「まちづくり」に取り組んでいることが認められ、「佐原の町並み」は、平成8年(1996年)12月、「関東」で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に選定されています。
「佐原の重伝建」は「昔」からの「家業」を引き継いで「今」も「営業」を続けている「商家」が多いことから、「生きている町並み」としても評価されています。
「重要伝統的建造物群保存地区」には、「佐原の偉人」「伊能忠敬」(2011年3月5日のブログ参照)が過ごし、寛政5年(1793年)建築された「伊能忠敬旧宅」(国指定史跡)(2012年2月24日のブログ参照)のほか「千葉県」の「県指定有形文化財」も「8軒」(13棟)が「小野川」沿いや「香取街道」沿いに「軒」を連ねています。
「重要伝統的建造物群保存地区」「千葉県指定有形文化財」ですが、大正3年(1914年)建築の「三菱館」(2012年1月27日のブログ参照)、「土蔵」が明治元年(1868年)「店舗」が明治28年(1895年)建築の「福新呉服店」(2012年4月29日のブログ参照)、「店舗」が安政2年(1855年)「土蔵」が明治25年(1892年)以降に建築の「中村屋商店」(2012年5月21日のブログ参照)、明治13年(1880年)建築の「正文堂書店」(2013年6月22日のブログ参照)、「店舗」が天保3年(1832年)「土蔵」が明治元年(1868年)に建築の「いかだ焼き本舗正上」(2011年12月28日のブログ参照)、「店舗」が明治25年(1892年)「土蔵」が明治23年(1890年)に建築の「小堀屋本店」(2012年8月31日のブログ参照)、明治25年(18
92年)に建築の「中村屋乾物店」、「店舗」が明治33年(1900年)「土蔵」が寛政10年(1798年)に建築の「旧油惣商店」が指定されています。
「樋橋」(2012年2月13日のブログ参照)は、「香取市」「佐原」に架かる「橋」で、「通称」「ジャージャー橋」とも呼ばれています。
「樋橋」ですが、もともと江戸時代に「小野川」「上流」でせき止めた「農業用水」を「佐原」の「関戸方面」(現「佐原駅方面」)の「田」に送るために「小野川」に架けられた大きな「樋(とよ)」だったそうで、その「樋」を「人」が渡るようになり、昭和時代に「コンクリート橋」に、1992年(平成4年)に現在の「橋」になったそうで、「橋」を造る際に、かつての「ジャージャー橋」の「イメージ」を再現するため、「水」が落ちるように造られたそうです。
なお「樋橋」は、1996年(平成8年)に「環境省」の「日本の音風景100選」に選定されています。
「伊能忠敬記念館」(2012年4月21日・1月29日・2011年3月8日のブログ参照)は、「佐原の偉人」「伊能忠敬」の「功績」を讃(たた)えている「記念館」です。
以前、「伊能忠敬記念館」は、「伊能忠敬旧宅」の「隣」にありましたが、「記念館」「建設」から「相当」な「年月」がたっており、またかつての「伊能忠敬記念館」の「展示面積」が「手狭」であったなどのことから、1998年(平成10年)5月22日に、「伊能忠敬旧宅」の「小野川」を挟んだ「樋橋」を渡った「対岸」に新しく「伊能忠敬記念館」が設置されることとなり、「現在の地」に「伊能忠敬記念館」が開館したそうです。
「伊能忠敬記念館」では、「醸造業」などを営む「豪商」の「伊能家」に17歳で「婿養子」に入り、「家運」を盛り立て「佐原の名主」として活躍した「前半生」、そして50歳(49歳)で隠居して、のちに「江戸」に出て「勉学」に励み、56歳から71歳まで「計」10回にわたって「全国測量」を行った「伊能忠敬」の「人生」を、「年代順」に追って紹介しています。
「伊能忠敬記念館」では、「国宝」に指定された「測量器具」や「伊能図」の「数々」が展示され、「地球」1周分の「距離」を測量して歩いたという「伊能忠敬」の「業績」を偲ぶことができ、その「結晶」ともいえる「正確さ」と「芸術的な美しさ」を備えた「地図」や「伊能忠敬関連資料」などが展示された「伊能忠敬記念館」は「香取市」「佐原」の「観光名所」のひとつとなっています。
「第79回国宝伊能忠敬関係資料の世界」ですが、「伊能忠敬記念館」で7月29日(火)から9月21日(日)の「期間」開催される「企画展」です。
「伊能忠敬記念館」「所蔵」の「国宝」「伊能忠敬関係資料」には、「地図」や「測量道具」だけではなく、「伊能忠敬」に関する「様々」な「資料」が含まれており、「全体」は5つの「部門」に分類されるそうです。
「第79回国宝伊能忠敬関係資料の世界」では、「地図」・「地図類」、「文書」・「記録類」、「書状類」、「典籍類」、「器具類」のそれぞれから、「厳選」した「実物資料」を展示し、「国宝」「伊能忠敬関係資料」の持つ奥深い「世界」を紹介していくそうです。
なお「第79回国宝伊能忠敬関係資料の世界」ですが、「夏休み期間」の今回は特に、江戸時代の「算数」=「和算」に「クローズアップ」するそうです。
「佐原の偉人」「伊能忠敬」の「生涯」、「功績」を余すところなく紹介している「記念館」「伊能忠敬記念館」で開催される「企画展」「第79回国宝伊能忠敬関係資料の世界」。
この機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「第79回国宝伊能忠敬関係資料の世界」詳細
開催期間 7月29日(火)〜9月21日(日)
開催会場 伊能忠敬記念館 香取市佐原イ1722-1
休館日 月曜日(但し、祝日の時は開館)
開館時間 10時〜18時
入館料 大人500円 小・中学生250円
問合わせ 伊能忠敬記念館 0478-54-1118
備考
「伊能忠敬記念館」では、「夏休み子ども向けワークショップ」「忠敬の地図作りにプチ・チャレ!」と題し、「ワークショップ」を開催するそうです。
この「ワークショップ」では、「学芸員」と一緒に、「自分」の「身体」や「身近」な「道具」を使いながら、「伊能忠敬」がどのようにして「測量」を行い、「地図」を作っていたのかを、「簡単」に「体験」することができ、見事、「地図」を完成することができた「参加者」には、「認定書」が発行されるそうです。
「詳細」は下記の通りとなっています。
日 程 8月2日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)
時 間 10時30分〜(約1時間30分程度)
対 象 小学4年生〜中学生
定 員 各回10人
予約方法 電話にてお申し込み(定員になり次第、締切)
会 場 伊能忠敬記念館第2展示室
料 金 参加者は無料(付き添いの方は入館料が必要)
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=2233 |
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地域情報::香取 | 10:37 AM |