本日ご紹介するのは、近隣市「成田市」「なごみの米屋總本店」で4月13日(日)・19日(土)・20日(日)・26日(土)・27日(日)・29日(祝・火)に開催されます「不動の大井戸茶会」です。
「成田山新勝寺」(2010年11月14日・15日・16日のブログ参照)は、「成田市」にある「真言宗智山派」の「寺」であり、「真言宗智山派」の「大本山」のひとつです。
「成田山新勝寺」は、1000年以上の「歴史」をもつ「全国有数」の「霊場」で、「成田」を「代表」する「観光地」でもあり、「正月3が日」には約300万人、「年間」約1000万人以上の「参拝客」が訪れています。
「成田山新勝寺」の「御本尊」は「不動明王」で、「成田山新勝寺」は上記のように「関東地方」「有数」の「参詣人」を集める「著名寺院」で、「家内安全」、「交通安全」などを祈る「護摩祈祷」のために訪れる方が多い「不動明王信仰」の「寺院」のひとつであり、「成田のお不動さま」の「愛称」で親しまれています。
「成田山新勝寺」の「御本尊」である「不動明王」ですが、「真言宗」の「開祖」「弘法大師」「空海」が自ら「一刀三礼」(ひと彫りごとに三度礼拝する)の「祈り」をこめて「敬刻開眼」された「御尊像」なのだそうです。
「成田山新勝寺」では、この「霊験」あらたかな「御本尊」「不動明王」の「御加護」で、千年以上もの間、「御護摩」の「火」を絶やすことなく、「皆様」の「祈り」が「一体」となり「清浄」な「願い」となって現れるそうです。
「成田山新勝寺」は、「開山1080年」を間近に控えた現在も「成田山のお不動さま」として数多くの「人びと」の「信仰」を集めています。
「成田山」の「開山の祖」「寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)」は、延喜16年(918年)に生まれ、天慶3年(940年)「平将門の乱」を鎮めるため「朱雀天皇」の「勅命」により「関東」に下り、「この地」に「成田山新勝寺」が開山されました。
「寛朝大僧正」は、「皇室」との「血縁」もある大変に「格」の高い「僧侶」で、後に「真言宗」初めての「大僧正」に任じられ、「成田山」の他にも「京都」に「遍照寺」を開山しているそうです。
「成田山新勝寺」では、平成20年(2008年)に「開基1070年祭記念大開帳」が行われ、これにあわせて、平成19年(2007年)には「総欅造り」の「総門」が「落慶」され、「新勝寺」の「表玄関」として「荘厳」な「たたずまい」を見せています。
この「総門」は、開かれた「庶民のお寺」「成田山」と「門前町」とをつなぐ「担い手」として、「大開帳」を記念し創建されたもので、「総門」前にある「門前広場」は「参拝客」の「憩いの場」となっています。
「成田山新勝寺」ですが、「総門」をくぐって、「境内」に入ると大きな赤い「提灯」のある「仁王門」があり、「境内」には、数多くの「建造物」が立ち並んでいます。
「仁王門」から「東海道五十三次」にならった53段の「石段」を上がると、「成田山」の「シンボル」である「大本堂」が現れます。
「成田山新勝寺」「大本堂」では、「世界平和」と「人々の幸せ」を願って「開山」以来「毎日」欠かさずに「御護摩祈祷」が厳修されています。
この「御護摩祈祷」は、「一般の方」でも「大本堂」内でその「一部始終」を参拝することができ、中でも「朝護摩」は、4月から9月は5時30分、10月から3月は6時に厳修されています。
「成田山新勝寺」にある「釈迦堂」、「光明堂」、「表参道」にある「薬師堂」(2013年5月22日のブログ参照)ですが、「歴代」の「成田山」の「大本堂」です。
これほどの「数」の「御堂」が現存している「寺院」は大変珍しく、それぞれの「建物」には「建立時」の「建築様式」を「今」に伝えており、そのうちの「5棟」が「国」の「重要文化財」に指定されています。
「成田山新勝寺」の「縁起」によりますと、940年(天慶3年)に「公津ヶ原」に遷座され、「仲町」の「神明山」に移された後、1566年(永禄9年)に「現在の地」に「本堂」が再建されたとありますが、「仲町」に移される前に「お不動様旧跡庭園」の「場所」に「不動明王像」が移されたという「伝承」があります。
「不動明王像」は、「遷座当初」「公津ヶ原」に「御堂」を建て安置されていましたが、当時の「房総の地」は、幾多の「戦乱の舞台」となっており、「伽藍」も「影響」を受け次第に荒れ果ててしまったそうです。
そこで、このまま「不動明王像」をこんなところに放置しておいては申し訳ないと「なごみの米屋」「創業者」「諸岡長蔵」氏の「祖先」にあたる「諸岡三郎左衛門」氏が「屋敷内」にお遷しすることとなり、「仮堂」を建て、「井戸」から汲んだ「水」を「尊像」に供えていたと伝えられています。
「なごみの米屋」(2011年1月25日のブログ参照)は、明治32年(1899年)の「創業」以来、「成田山新勝寺」の「門前町」「成田山表参道」にて、「季節」の「彩り」を映した「菓子づくり一筋」に歩んでこられた「和菓子」の「銘店」で、その「伝統の味」は、「地元」「成田」はもちろん、「日本全国」で「好評」を得ている「老舗和菓子店」です。
「なごみの米屋」は、「和菓子業界」において、「老舗」と呼ばれるまでになりましたが、「伝統」と呼ばれるまでになりましたが、「伝統」の上に「あぐら」をかくことをせず、「将来」に向けさらに「前身」していこうとされているため、「21世紀」の「和菓子文化」の「創造」を目指す上で掲げた「企業理念」が「なごみ」なのだそうです。
「羊羮(ようかん)」や「どら焼き」などを製造している「なごみの米屋」の「歴史」は古く、百有余年の「歴史」を誇り、「創造」は上記のように明治32年4月だそうです。
「なごみの米屋」「創業者」「諸岡長蔵」氏は、1879年(明治12年)に「諸岡家」の「長男」として生誕しました。
「諸岡長蔵」氏は、「舟運」等にかわる「鉄道開通」によって「成田山新勝寺」への「参拝客」が急増している「状況」を見て、
「成田詣で(なりたもうで)にきているお客様に喜んでもらえるお土産はないものか」
と考え、「母」・「なつ」さんと共に「羊羮」を試作したのだそうです。
「諸岡長蔵」氏は、「一升瓶」に詰めて「家庭」の「祝事用」に保存してあった「小豆」5合と、「父親」の「病気見舞い」に戴いた「砂糖」を活用し、「成田山新勝寺」の「精進料理」「羊羮」を「ヒント」に、「下総台地」(北総台地)(2012年7月10日のブログ参照)の「芝栗」を練り込んだ「栗羊羮」を、「台所」で造り、「販売」を試みたことが「日本」で「最初」の「栗羊羮」なのだそうです。
この「栗羊羮」は「世間」で瞬く間に「評判」となったそうです。
「諸岡長蔵」氏は、「幼少」より「成田山」を尊崇し、また「お不動様」の「御心」を体して「成田」のために「社会奉仕」を続け、昭和39年(1964年)5月には「成田市名誉市民」に推されています。
「なごみの米屋」は、「成田」はもとより、「北総」を代表する「和菓子の銘店」です。
「なごみの米屋」では、「成田山新勝寺」への「参拝土産」として「米屋の栗ようかん」を「筆頭」に、「優秀和菓子職人」の「称号」である「選・和菓子職人」の「オリジナル和菓子」などを販売しています。
また「なごみの米屋」は、「スーパーマーケット」や「コンビニエンスストア」などでも販売されている「どら焼き」や「焼き菓子」は「セブンイレブン」の「和庄庵」や、「ファミリーマート」の「和菓撰シリーズ」などがあります。
なお「なごみの米屋」は、「国内外」の「お菓子コンクール」で輝かしい「成績」・「評価」を受けており、「外部評価」も高い「商品」を「世」に送り出し、現在に至っています。
「なごみの米屋」の「總本店」ですが、「成田山表参道」の「名所」になっています。
「なごみの米屋」「總本店」「敷地内」には、「成田羊羮資料館」、「成田不動尊御遷座之旧跡記念碑」、「お不動様旧跡庭園」、「不動の大井戸」、「平成水守り不動尊」、「諸岡長蔵胸像」が点在し、「お買い物」だけでなく「歴史」や「文化」を体験できる「見処」がたくさんあるそうです。
「不動の大井戸」ですが、「なごみの米屋」「總本店」「敷地内」(裏手)にある「お不動様旧跡庭園」の「一角」にある「井戸」です。
「お不動様旧跡庭園」は、約400年前に、「成田山新勝寺」の「御本尊」「不動明王」が遷座された「場所」で、「不動の大井戸」からこんこんと湧き出でる「清水」は、長きにわたり「霊水」として「人々」に愛されています。
「なごみの米屋」では、下記のように「伝承」が伝えられています。
近くに土地の人々に愛飲された霊水の湧く大井戸があり、お不動様をこの地に御遷しした諸岡三郎左衛門は、その大井戸から毎朝水を汲んで御尊像にお供えしました。
現在の地に御本堂が還ってからも、明治の中頃まで成田山から毎朝御本尊に供える水を汲みに来ておりました。
当時の大井戸は埋まってしまいましたが、諸岡家では同じ水脈より湧出する清水を枯らすことなく、故事に基づき「不動の大井戸」と称して今日に伝えてきました。
「不動の大井戸茶会」ですが、「成田山新勝寺」の「不動尊」が「最初」に遷座された「お不動様旧跡庭園」で行われる「催し」で、「毎年」4月の「週末」に「不動の大井戸」から汲み上げられた「水」を用いて、「表千家成田市茶道会社中」による「野点(のだて)」の「恒例」の「立礼」の「お茶会」です。
「不動の大井戸茶会」は、「作法」にとらわれず、どなたでも「無料」で参加できる「催し」だそうです。
なお「不動の大井戸茶会」にご参加いただいた方には、「不動の大井戸から組み上げた名水」の「プレゼント」があるそうです。
「不動の大井戸茶会」の「スケジュール」ですが、下記の通りとなっています。
期 日 亭 主 時 間
4月13日(日) 矢澤宗文先生 10時〜15時(受付終了・14時30分)
4月19日(土) 石橋宗美先生 同 上
4月20日(日) 阿地宗玲先生 同 上
4月26日(土) 八尾宗保先生 同 上
4月27日(日) 行方宗岑先生 同 上
4月29日(祝・火) 大塚宗裕先生 同 上
なお「不動の大井戸茶会」の「会場」は「なごみの米屋」「總本店」内「お不動様旧跡庭園」ですが、「雨天時」は「なごみの米屋」「總本店」2F「成田生涯学習市民ギャラリー」を「会場」にして行われるそうです。
「北総」を「代表」する「和菓子の銘店」「なごみの米屋總本店」で開催される「恒例」の「お茶会」「不動の大井戸茶会」。
この機会に「成田市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「不動の大井戸茶会」詳細
開催日時 4月13日(日)・19日(土)・20日(日)・26日(土)・27日(日)・29日(祝・火) 10時〜15時
開催会場 なごみの米屋總本店 成田市上町500
問合わせ 社団法人成田市観光協会 0476-22-2102
備考
「不動の大井戸」ですが、「なごみの米屋」を始め、多くの「人々」の「信仰」により大切に守り続けられており、「自由」に汲むことができます。
「不動の大井戸」には、今でも「言い伝え」を信じている「地元」の「人々」や「遠方」からも、わざわざ「水」を汲みに来る方がいらっしゃるほどの「名水」なのだそうです。