本日ご案内するのは、となりまち「香取市」「香取神宮」で4月14日(月)に開催されます「式年大祭」です。
「香取神宮」(2010年11月5日・6日のブログ参照)は、「下総国一宮」であり、「日本全国」に約400社ある「香取神社」の「総本社」です。
平安時代に成立した「延喜式」によりますと、江戸時代以前から「神宮」と称されていたのは「伊勢神宮」、「香取神宮」、「鹿島神宮」(2010年11月8日・9日・10日のブログ参照)の「三社」だけで、その「創建」は神武天皇十八年(紀元前643年)と神代の時代まで遡(さかのぼ)る古い「歴史」のある「神社」です。
「香取市」は「香取神宮」とともに「歴史」を歩み、数千年以上「昔」から「人々」の「崇敬」を集め、時に「地域」の「守護的」な「役割」を担ってきました。
「香取神宮」は古来より「軍神」としての「性格」が強く、「テレビ」などで良く「目」にするように「武術」の「道場」には「鹿島大明神」、「香取大明神」と書かれた「二軸」の「掛軸」が「対」になって掲げられていることが多いそうです。
「香取神宮」は、「香取の森」と呼ばれる12万3千平方mに及ぶ「広大」な「境内」は、「樹齢」1000年といわれる「周囲」約10mの「巨杉」の「御神木」をはじめ、「老杉」が鬱蒼(うっそう)と茂り、「別名」「亀甲山」と呼ばれています。
また「香取神宮」には、「水戸光圀」公の「手植え」と伝えられる「黄門桜」のほか、「ソメイヨシノ」・「オオシマザクラ」等が数百本あり「桜の名所」としても賑わっています。
「香取神宮」の「御祭神」ですが、「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」又の「御名」「伊波比主命(いはひぬしのみこと)」を祀っており、「経津主大神」の「御事歴」ですが、「経津主大神」の「御神意」を奉じて、「鹿島の大神」「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)」と共に「出雲の国」の「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と「御交渉」の「結果」、円満裡に「国土」を「皇孫」に捧げ奉らしめ、更に「国内」を御幸して荒振る「神々」を「御平定」され、「日本建国」の「基」をお築きになり、又「東国開拓」の「大業」を完遂せられて、「平和国家」の「建設」と「民生」の「安定福祉」に「偉大」なる「御神威」を顕わされました。
「香取神宮」の「御神徳」ですが、古来「国家鎮護の神」として「皇室」の「御崇敬」最も篤く、特に「神宮」の「御称号」を以て奉祀され、「名神大社」として「下総国」の「一の宮」です。
「香取神宮」は、明治以後の「社格制」では「官幣大社」に列せられ、その後「勅祭社」に治定せられて今日に至っています。
「奈良」の「春日大社」、「宮城」の「鹽竈神社(しおがまじんじゃ)」を始めとして、「香取大神」を「御祭神」とする「神社」は「全国各地」に及んでおり、「昔」から「伊勢」の「上参宮」に対し、「下参宮」と云われ、広く「上下」の「尊崇」をあつめています。
又、「香取神宮」は、「一般」からは「産業」(農業・商工業)「指導」の「神」、「海上守護」の「神威」は「心願成就」、「縁結び」、「安産の神」として深く信仰されています。
尚、「香取神宮」のその「武徳」は「平和」、「外交」の「祖神」と敬われ、「勝運の神」、「交通安全の神」、「災難除けの神」として「有名」です。
「式年祭(しきねんさい)」は、決められた「期間」ごとに行われる「祭祀」のことであり、「神社」の「祭礼」や「祖先祭祀」において見られる「祭祀形態」です。
「由緒」ある「神社」の「一部」では、定まった「年」ごとに行われる「祭祀」があり、例えば、「鹿島神宮」、「香取神宮」では「12年」ごとの「午の年」に、「盛大」な「神幸祭」を行うこととなっています。
また、「諏訪大社」でも「7年」ごと(開催年を1年と数えるため実際の周期は6年)の「寅」もしくは「申」の「年」に「御柱祭」が行われることは「有名」であり、これらの「祭り」は毎年行われる「祭り」(例祭)よりも「大規模」であることが多く、重視されている「祭り」といえます。
「神社」には、一定の「年」ごとに「社殿」の「建て直し」(式年遷宮)をするところがみられますが、「社殿」の「建て直し」自体が「祭祀」の「一環」だという「見方」をしたとき、これも「式年祭」の「一種」といえます。
「式年遷宮」で最も「有名」なのは「伊勢神宮式年遷宮」で、20年ごとに「全て」の「社殿」を建て直し、「大規模」な「祭礼」を行うことになっています。
あまり「注目」されませんが、「諏訪大社」の「御柱祭」もその「儀礼」の中には「社殿」の「建て直し」が含まれており、「御柱祭」も「式年遷宮」に含めることができます。
なお「式年祭」は「大社」に限らず、「氏神レベル」での「神社」においても、その「神社」「独自」の「由緒」に基づいて、「式年祭」を行っているところがあります。
一方、「祖先祭祀」においても、決められた「年」ごとに「祭祀」を行うことが多く、一般に「仏教行事」として行われる「年忌」では、「1年忌」・「3年忌」・「7年忌」・「13年忌」・「17年忌」・「23年忌」などと「特定」の「年」(等間隔ではない)に、「通常」の「祭祀」とは違った「特別」な「祭祀」が行われるそうです。
「宮中祭祀」における「式年」は、「3年」・「5年」・「10年」・「20年」・「30年」・「40年」・「50年」・以後「100年」ごとと規定され、「祖先祭祀」に関するものにおいて「式年」の「大祭」と「小祭」が「神式」で行われています。
「人物」を祀る「日光東照宮」や「北野天満宮」では50年ごとに「大祭」が行われており、これは「両者」の「結合」ともいうことができるかもしれません。
「式年大祭」は、「香取神宮」で斎行される「重儀」です。
「香取神宮」では、「各界」を「代表」される「方々」約六百名の「ご参列」の元に、「12年」に一度の「式年大祭」が「厳粛」に斎行されるそうです。
「式年大祭」には、畏き邊りより「勅使」の「御参向」を頂き、「式年大祭」では「皇室」の「弥栄」と「国家」の「繁栄安泰」を祈願するそうです。
「式年大祭」は、「しめ縄」の「外」からの「拝観」となっています。
2600年の「聖域」「香取神宮」で行われる「皇室」の「弥栄」と「国家」と「繁栄安泰」を祈願する「重儀」「式年大祭」。
この機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「式年大祭」詳細
開催日 4月14日(月)10時〜
開催会場 香取神宮 香取市香取1697
問合わせ 香取神宮 0478-57-2804
備考
「香取神宮」では、12年に一度、「香取神宮式年神幸祭」が「午年(うまどし)」に行われており、「午年」である今週の4月15日(火)・16日(水)の「二日間」「盛大」に執り行われます。
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地域情報::香取 | 10:43 AM |