本日ご案内するのは、近隣市「鹿嶋市」「鹿島神宮」「社殿」前「特設会場」で6月9日(日)に開催されます「古武道奉納演武(こぶどうほうのうえんぶ)」です。
「鹿島神宮」(2010年11月8日・9日・10日のブログ参照)は、「東国三社」(2010年10月23日のブログ参照)のひとつで、「茨城県」はもとより「日本」を代表する「古社」のひとつです。
(「東国三社」とは「鹿島神宮」、「香取神宮」(2010年11月5日・6日のブログ参照)、「息栖神社」(2010年11月7日のブログ参照)の「総称」です。)
また「鹿島神宮」は、「日の本(ひのもと)日出(ひい)づる 「鹿島立」の御神徳」により、「旅行安全」・「五穀豊穣」・「殖産・安産の信仰」・「事業の創造」・「新規開拓」・「開運の神」として「御利益」があります。
さらに「鹿島神宮」の「御祭神」「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)」は、「宇宙自然の創世」になりませる「陰陽の神」「イザナギ」、「イザナミ」の「両神」より生まれた「火の神」「カグツチ」より誕生され、後に「国譲り」の際に「香取神宮」の「御祭神」「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」と共に「日本の国」を平定し、「大御神」の元へ復命されたという「神話」から、もうひとつの「御利益」として、「武道」・「競技」・「政治(まつりごと)」などの「必勝祈願」の「信仰」があげられるそうです。
「鹿島神宮」は、現在も「宮中」で行われている「1月元旦」の「四方拝」で遥拝される「一社」であり、「香取神宮」とともに「古代朝廷」が「東国」を治めるにあたって「蝦夷」に対する「前線基地」として重要視されていたそうです。
「鹿島神宮」・「香取神宮」の「両神宮」ともに古来より「軍神」としての「性格」が強く、「武術」の「道場」には「鹿島大明神」「香取大明神」と書かれた「2軸」の「掛軸」が「対」になっていることが多いそうです。
上記のように「鹿島神宮」の「御祭神」は、「武甕槌大神」であり、そのため「鹿島神宮」周辺では「武芸」が盛んになり、「剣聖」「塚原卜伝(つかはらぼくでん)」(2011年11月29日のブログ参照)を生んでいます。
「塚原卜伝」は、「鹿島神宮」の「神官」「鹿島氏」の「四家老」の一人である「卜部覚賢」(吉川覚賢)の「子」として「常陸国」(現在の「茨城県」)の「鹿島」に生まれました。
「塚原卜伝」の「幼名」は「朝孝」、時期は不明ですが、後に「塚原安幹」の「養子」となり、同時に「諱(いみな)」(または「いな」)を「高幹」としたそうです。
「塚原氏」の「本姓」は「平氏」で、「大掾氏(だいじょいし)」の「一族」・「鹿島氏」の「分家」だそうです。
「塚原卜伝」は、「実父」からは「鹿島古流」(「鹿島中古流」とも呼ばれる)を学び、「養父」からは「天真正伝香取神道流」を学び修めて、後に「鹿島新当流」を開いたと言われています。
「講談」で良く出る「宮本武蔵」との「創作話」・「なべぶたの試合」で知られる「塚原卜伝」は、「将軍・足利義輝」や「伊勢国司・北畠具教」の「指南役」を務める「剣豪」で、「塚原卜伝」は、「剣聖」と謳われ、「奥義」である「一の太刀」を「義父」からは伝授されたといわれ、「塚原卜伝」は「人生」において3度、延べ30年以上にわたり「廻国修業」に出ていて、39度の「合戦」、19度の「真剣勝負」に臨みながら一度も「負傷」しなかったと記述されています。
「古武道」とは、「日本」の「伝統的」な、「徒手」もしくは「鈍器」や「刃物」、「火器」などの「武具」の「使用法」や、「水泳」、「乗馬」など「戦闘」に関わる「技術」を「体系化」したものの「総称」で、「古流武術」、「古武術」もほぼ「同義」で、「武芸」、「武術」、「兵法」などの「類義語」もあり、「対義語」は、「現代武道」です。
「古武道」とは、「明治維新」以前に成立した「武術流派」を指す場合が多く、室町時代から「剣術」、「柔術」、「槍術」、「弓術」、「砲術」などがそれぞれ様々な「流派」として「技術化」、「体系化」されました。
明治時代以降、「武道」という「総称」が確立し、「現代武道」と「明確」に区別する場合に「古武道」と呼ばれるようになったそうです。
「現代武道」が「人間形成」と「体育的見地」からの「心身」の「鍛錬」を「目的」とし、「スポーツ的」な「競合試合」を重視して「体術」の「体系」を構築しているのに対し(例・柔道、剣道)、「古武道」は「基本的」に「試合」での「勝敗」を「目的」とせず(流派によっては他流試合を禁じていました)、「戦闘」・「護身」・「決闘」や、「武士」としての「使命」を果たすための「鍛錬」が「目的」とされていたそうです。
そのため「危険」であることから「現代武道」から除かれた「技法」や「各種」の「隠し武器」、「活法」、「薬法」、「呪術」、「禅」や「密教」と結びついた「心法」が含まれます。
反面、「流派」を伝承する「者」にも「意味」が伝わっていない「非合理的」な「動作」や、「平和」な江戸時代に「形」の「美観」のため加えられた「動作」(華法、花法)が含まれている場合もあるそうです。
現代では「伝統芸能」、「文化財」としての「意味合い」が強く、「都道府県」や「市町村」の「無形文化財」に指定されている「流派」も少なくないそうです。
「古武道奉納演武」は、上記のように「鹿島神宮」の「御祭神」であり、「武の神」である「武甕槌大神」の「目」の「前」で行われる「古武道」の「演武」です。
「古武道奉納演武」ですが、「剣聖」・「塚原卜伝」の「生誕」を記念して開催され、「塚原卜伝」が「創始」とされる「鹿島新當流」をはじめとした「流派」が「鹿島神宮」で「演武」を奉納するそうです。
「古武道奉納演武」では、「鹿島かるた」の「塚原卜伝 新當流」の「技」を「今」この「現代」で見ることができるそうです。
「日本」を「代表」する「古社」「鹿島神宮」で開催され、「古(いにしえ)」から受け継がれる「技」を見ることができる「古武道奉納演武」。
この機会に「鹿嶋市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「古武道奉納演武」詳細
開催日時 6月9日(日) 10時〜
開催会場 鹿島神宮 茨城県鹿嶋市宮中2306-1
問合わせ 鹿島神宮社務所 0299-82-1209
備考
「古武道奉納演武」は、「鹿嶋市」の「HP」「動画コーナー」「古武道奉納演武・百手式」より「映像」で視聴することができます。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=1683 |
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地域情報::鹿島 | 10:43 AM |