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「オリオン座流星群」「観測」(銚子市)
 本日二つ目にご紹介するのは、地元「銚子市」「犬吠埼」で今日(10月21日)に観測できるかもしれない(気象条件により見えない場合もあります)「オリオン座流星群」「観測」です。

 「オリオン座」(Orion)は、「トレミーの48星座」のひとつで、「天の赤道」上にあり、「おうし座」の「東」にある「冬」の「星座」です。
 「オリオン座」は、「中央」に三つ「星」が並んでいるのが「目印」で、大きく明るい「星」がおおいため、特に有名な「星座」であり、しばしば「文学作品」などにも登場し、「冬」の「星座」ではありますが、「夏」の「夜明け頃」にも見ることができるそうです。

 「オリオン座」は他の「星」を見つける「目印」にもなり、「シリウス」(a Canis Majoris)は「ベルト」の「ライン」を「南北」へ拡張することによって見つかり、「アルデバラン」、「プロキオン」、「ふたご座」も「オリオン座」を「基準」にして見つけることができます。

 「オリオン座」の「α星」は、「全天21」の「1等星」のひとつであり、「ベテルギウス」(Betelgeuse)と呼ばれ、「ベテルギウス」と「おおいぬ座」の「α星」「シリウス」、「こいぬ座」の「α星」「プロキオン」の3つの「1等星」で、「冬の大三角形」を形成しています。
 「オリオン座」の「β星」も、「全天21」の「1等星」のひとつであり、「リゲル」(Rigel)と呼ばれています。

 「オリオン座」の「由来」と「歴史」ですが、「オリオン座」はさまざまな「古代文明」で「特別」に認識されていました。
 「古代エジプト」では「三ツ星」とその「南側」を「サフ」と呼び、「オシリス」(Osiris)と「同一視」しました。
 「ギザ」の「三大ピラミッド」は「三ツ星」を「象徴」しているという「説」もあります。
 「古代メソポタミア」の「シュメール人」はより広い(現在の「オリオン座」に近い)「星々」を「アヌの真の羊飼い」と呼んでおり、これが「オリオン座」の「原型」と考えられています。
 「ベテルギウス」の「意味」は「腋(わき)の下」ですが、「シュメール人」は「羊の腋の下」のつもりで「この名」をつけたと考えられています。
 (ただしこれには異説もあります。)
 「古代中国」では、「オリオン座」は「28の占星術の宿」(二十八宿)のうちのひとつで「參」(Shen)と名付けられていました。
 「日本」では、「毛利氏」の「家紋」である「一文字に三つ星」の「三つ星」が、この「オリオン座」の「三つ星」を表しているといわれています。
 また「オリオン」の「ベルト」は、「古代」・「近代文学」の中で「頻繁(ひんぱん)」に引用されたそうです。
 2度の「世界大戦」の間に結成された、「アメリカ陸軍」「第27歩兵師団」に用いられた「肩」の「記章」は「オリオン座」を「モチーフ」にしていて、これは「初期」の「師団長」「ジョン・F・オライアン将軍」(John F.O'Ryan)に「由来」とされています。
 (OrionとO'Ryanをかけたもの)

 「神話」としての「オリオン」ですが、「ギリシャ神話」、「中国の神話」、「日本の神話」があります。
 「ギリシャ神話」では、「巨人オリオン」(オリオン座)は「海の神」「ポセイドン」の「子」で、大変に「力」のある「猟師」だったが乱暴で困ったので、「大地母神」「ガイア」が「さそり」(さそり座)を使い、「毒針」で刺し殺しました。
 その後、2名とも「天」にあげられ「星座」となったそうです。
 「オリオン座」は「冬の間」、「空」高いところで威張っていますが、「さそり座」が「東の空」から上るとこそこそと「西」の「空」に沈み、「さそり」は名高い「狩人」「オリオン」を「一撃」で刺し殺したくらいからであるから、「天」にあがっても「監視」つきというそうです。
 また「さそり座」が「天上」で暴れた場合は、隣にいる「ケンタウロス」の「ケイロン」(いて座)が射殺することになっているそうです。
 ただし「オリオン」の「死」については、「別」の「神話」(「月の女神」「アルテミス」、「プレイアデス」など)もあります。
 この「神話」は、「星座」の「配置」が先にでき、「神話」があとからできたということを「意味」する「可能性」もあるそうです。

 「中国の神話」ですが、「オリオン座」(参)と「さそり座」(商)が「天球上」でほぼ「反対側」に位置して同時には上らないことから、「不仲」や「疎遠」な「人間関係」を指して「参商の如し」という「言葉」があります。

 「日本の神話」では、「三つ星」として知られる「ミンタカ」、「アルニラム」、「アルニタク」はそれぞれ、「表筒男命」、「中筒男命」、「底筒男命」という「住吉三神」とされることがあります。
 「沖縄」では、「オリオン」の「ベルト部分」にあたる「3つ」の「星」を「黄金三星」(こがねみつぼし、クガニミチブシ)と呼び、「神」が住む「星」とされています。

 その他に、「オリオン」の「名」は、「アッカド語」の「Uruアンナ」(天の光)が由来であるという「指摘」があります。
 この「オリオン」の「名」は、「ホラティウス」や「ホメロス」の「オデイュッセイア」や「イーリアス」、「ウェルギリウス」の「アエネイス」で言及されて、「ミルトン」の「失楽園」や、「テニスン」の「ロックスレー・ホール」にも現れます。
 しかし、別の「説」によりますと「オリオン」は「ウーロン」(古代ギリシアの言語で尿の意)からきているともいわれています。

  「オリオン座流星群」は明るい「流星群」のひとつで、毎年10月19日から23日の間に「東の空」で見られます。
 「オリオン座」の中で「ふたご座」との「境界」付近に「放射点」があります。
 「母天体」は「ハレー彗星」で約3000年前の「ハレー彗星」の「塵(ちり)」により、5月に見られる「みずがめ座エータ流星群」も「ハレー彗星」を「母彗星」としており、比較的「速度」が速いため明るい「流星」が多くみられるそうです。

 これまでは「中規模流星群」でありましたが、2006年に突然「活動」が活性化し「1時間」に50個以上も観測できるようになったそうです。
 これは2010年まで続くと見られており、次に「活動」が「活性化」するのは70年後といわれています。

 「オリオン座流星群」の「活動期間」は10月2日から11月7日ですが、例年10月21日前後に最も「活発」(極大)し、最も「観測」し易くなっているようです。
 ただ2010年の「極大期」は「満月」なので、「月明かり」が「原因」で非常に見づらくなる為、「数」は少ないが10月6日から10月11日の「新月」の間が最も安定して「観測」できるといわれています。

 上記のように「オリオン座流星群」は、比較的「観測」しやすい「流星群」で、2012年は「月巡り」がよく、さらに21日は「日曜日」と、「観測」するには今年が「好条件」です。
 「日曜日」「未明」ですので、「防寒対策」はしっかりとし、「観測」して下さい。

 「天体ショー」「オリオン座流星群」を見に「銚子市」「犬吠埼」にお出かけしてみてはいかがでしょうか?

 備考
 「オリオン座流星群」の「観測」は、本日(10月21日)「午後10時ころ」(22時頃)に「ピーク」を迎えるそうです。
 「オリオン座」は22時ごろから「東の空」に昇ってきて、「流星」は「オリオン座」辺りから「放射状」に見られ、1時間に10個ほど「観測可能」で、比較的明るい「流星」が多いですが、流れる「速度」が比較的速いそうです。

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| 地域情報::銚子 | 06:07 PM |

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