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「小野川下座舟」(香取市)
 本日ご紹介するのは、となりまち「香取市」「小野川」(「樋橋」〜「新橋」)で明明後日(しあさって)の9月29日(土)に行われます「小野川下座舟」です。

 「香取市」は、「千葉県」の「北東部」に位置し、「北部」は「茨城県」と接しています。
 「香取市」は「東京」から70km圏にあり、「世界」への「玄関口」(WORLD SKY GATE)「成田国際空港」から15km圏に位置しています。
 「香取市」「北部」には「水郷」の「風情」が漂う「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)が「東西」に流れ、その「流域」には「水田地帯」が広がり、「南部」は「山林」と「畑」を中心とした「平坦地」で、「北総台地」(下総台地)(7月10日のブログ参照)の「一角」を占めています。

 「香取市」は「日本」の「原風景」を感じさせる「田園」・「里山」や、「水郷筑波国定公園」(8月3日のブログ参照)に位置する「利根川」周辺の「自然景観」をはじめ、「東国三社」(2010年10月23日のブログ参照)のひとつ「香取神宮」(2010年11月5日・6日のブログ参照)、「舟運」で栄えた「佐原のまち」には「日本」で初めて「実測日本地図」を作成した「伊能忠敬」(2011年3月5日のブログ参照)の「旧宅」(国指定史跡)(2月24日のブログ参照)、江戸時代から昭和初期に建てられた「商家」や「土蔵」が現在もその「姿」を残し、「関東地方」で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に制定されるなど、「香取市」は「水」と「緑」に囲まれ、「自然」・「歴史」・「文化」に彩られた「まち」です。

 「香取市」では「行事」も「年間」を通して盛んに行われ、4月には「小見川城山(じょうやま)公園」(2011年2月26日のブログ参照)や「佐原公園」(2月17日のブログ参照)を初めとする「香取市内」各所に「桜」が咲き誇り、6月には「東洋一」の「規模」を誇る「水郷佐原水性植物園」(4月26日のブログ参照)において、400品種150万本の「花菖蒲」(2011年5月27日のブログ参照)が色とりどりに咲き誇ります。

 また「香取市」では、「夏」(7月)と「秋」(10月)には「佐原囃子」(2月23日のブログ参照)の「調べ」にのって「山車(だし)」が「市内」を曳き廻される、「勇壮絢爛(ゆうそうけんらん)」な「佐原の大祭」(国指定重要無形文化財)(2011年7月13日のブログ参照)が盛大に開催されるほか、「関東」でも有数の「歴史」と「規模」を誇る「水郷おみがわ花火大会」(2012年7月29日・2011年7月28日・6月15日・2010年7月28日のブログ参照)や「黒部川」(3月10日のブログ参照)での「水上スポーツ」も盛んに行われています。

 「佐原囃子」は、「佐原の大祭」の「山車」に「下座連(げざれん)」と呼ばれる「囃子手」が「乗車」して「演奏」される「お囃子」で、もともと「佐原」周辺の「神楽(かぐら)」の「囃子方」が「山車」に乗り込み、「神楽囃子」を「演奏」していたものに、「江戸」の様々な「文化」を取り入れようとした「佐原の町衆達」が、文化文政期に活躍した「義太夫奏者」・「豊竹式太夫」を「客人」として迎え入れ、「構想」12,3年をかけて作り上げられたのが、今日(こんにち)の「佐原囃子」なのだそうです。

 約400年前の天正年間(1573〜1592年、安土桃山時代)に、「田楽」・「散学」(猿楽)、「神輿囃子」が「元(もと)」になり、享保年間(1716〜1736年、江戸時代中期)に「江戸文化」の「影響」を受けて発達したといわれています。
 (「大杉囃子」が「源流」との「説」あり)
 「下新町」の「能化塚(のげづか)」に「豊竹式太夫」の「墓」があり、「江戸」の「一流芸人」の「墓」が「佐原」にあることは、上記を物語るなによりの「証拠」であるといえます。

 「佐原地方」では「囃子」のことを「下座(げざ)」とも言います。
 ゆったりとした「情緒的」な「曲」や「軽快」な「曲」など数十曲の「曲目」があり、「役物」・「段物」・「端物」の3つに「分類」されます。
 「役物」は「山車」の「出発時」や「到着時」に演奏される「儀式音曲的」なもので、「段物」は「目抜通り」等で演奏される非常にゆったりとした「旋律」をもつ「長編音曲的」なものであり、「端物」は「一般的」な「山車」の「運行時」に演奏される「民謡」・「里謡」・「流行歌」を取り入れた「抒情音曲的」なものなのだそうです。

 「役物」と「段物」には、「葛西囃子」や「能楽囃子」、「歌舞伎下座音楽」の「影響」を強く受けており、その「関連性」が指摘されています。
 これらの「曲」が「山車」の「周囲」の「雰囲気」に応じて演奏され、「祭り」を盛り上げる重要な「役割」を担い、それと同じくして「神聖」な「祭り」を清める「悪魔祓い」の「意味」を持ちます。

 「佐原囃子」は「佐原の大祭」では、「山車」の「運行」を取り仕切る「町内」の「依頼」によって「下座連」が「山車」に乗り「囃子」を演奏します。
 元々「下座連」は「佐原」周辺の「農村部」の「集落」を主な「単位」として構成されてきましたが、戦後「後継者不足」などから、「佐原」の「市街地」内の「有志」により新たな「下座連」が作られ、「山車」に乗るようになってきたそうです。
 「佐原囃子」系の「下座連」は「香取市」を始めとして「潮来市」や「鹿嶋市」、「成田市」など「千葉県」「北東部」から「茨城県」「南東部」にかけての「地域」に分布しています。
 ちなみに「佐原囃子」は、「神田囃子」・「京都祇園囃子」とならぶ「日本三大囃子」のひとつであり、「佐原」の「夏」と「秋」に行われる「佐原の大祭」を担(にな)う「佐原囃子」についても「佐原の山車行事」として2004年2月16日に「重要無形民俗文化財」に指定されています。

 「小野川下座舟」は、「佐原囃子」を奏でる「下座連」を乗せた「船」が「香取市佐原」の「小野川」(9月7日のブログ参照)を運行するものです。
 「小野川下座舟」の「会場」は、「小野川」「樋橋」(2月13日のブログ参照)から「新橋」までの「間」で、「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている「佐原の町並み」にて「佐原囃子」を観賞できるそうです。
 「小野川下座舟」は1日2回行われ、11時〜と、13時半〜となっています。

 「小野川下座舟」で、「日本三大囃子」に数えられる「佐原囃子」を演奏する「下座連」ですが、9月15日(土)には「牧野下座連」、9月16日(日)には「野田芸座連」、9月22日(土)には「分内野下座連」が行っており、そして今回(9月29日(土))には「神崎芸座連」が行っています。
 また10月27日(土)にも行われ、「内野下座連」が「小野川下座舟」で演奏するそうです。

 「佐原囃子」を演奏する「下座連」を乗せた「舟」が、「小野川」を情緒豊かに運航されます「小野川下座舟」。
 「風情」ある「催し」が行われるこの機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「小野川下座舟」詳細

 開催日時 9月29日(土) 11時〜 13時半〜

 開催会場 小野川 香取市佐原地区

 問合わせ 香取市商工観光課 0478-50-1212

 備考
 「小野川下座舟」は、「雨天時」は「会場」変更となりますのでご注意下さい。
 ちなみに「雨天時」は、「香取街道」沿いにある「佐原町並み交流館」(1月27日のブログ参照)で開催されるようです。
 「香取市佐原」では、来月の10月12日(金)〜14日(日)の「3日間」「佐原」の「秋」を彩る「行事」「佐原の大祭秋祭り」(諏訪神社秋祭り)(2011年10月3日のブログ参照)が行われ、「大勢」の「観光客」と「地元衆」で賑わいます。













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