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「いなざき獅子舞」(印西市)
 本日二つ目にご案内するのは、近隣市「印西市」「和泉鳥見(いずみとりみ)神社」で本日、9月22日(祝・土)に開催されます「いなざき獅子舞」です。

 「印西市」は、「東京」の「都心」から約40km、「千葉市」から約20km、「成田国際空港」から約15kmに位置しています。
 三方を「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)、「印旛沼」(2011年2月23日のブログ参照)、「手賀沼」に囲まれた「水」と「緑」豊かな「市」で、「印西市」周辺の「佐倉市」、「四街道市」、「白井市」、「八街市」、「成田市」、「富里市」、「酒々井町」、「栄町」と合わせて「印旛地域」と称されています。
 「印西市」「西部」の「下総台地」(7月10日のブログ参照)上には「千葉ニュータウン」が広がり、「千葉ニュータウン中央駅」・「印西牧の原駅」周辺および「国道464号線」沿線は「印西市」における「経済」・「商業」の「中心地」(新「市街地」)となっています。

 一方で、「北西部」の「利根川」沿いの「低地」には「利根川水運」の「宿場町」だった旧「市街地」があり、「市役所」や「警察署」などの「行政機関」が位置しています。
 1980年代以降、「千葉ニュータウン」の「開発」により、「印西市」周辺の「市」と共に「印西市」の「人口」が急激に増加したそうです。
 しかし、「経済情勢」の「変化」により「千葉ニュータウン」は事業縮小され、近年では「人口」の「増加」は落ち着いています。
 しかし、「印西牧の原地区」や2010年に編入した旧「印旛村域」では依然として「ニュータウン開発」が進んでいるため、2005年〜2010年の「人口増加率」は非常に高い「値」となっています。

 「鳥見神社(とみじんじゃ・とりみじんじゃ)」は、「印旛沼」「北岸」内に集中して分布し、その「範囲」は「古代」の「言美郷」にも比定されています。
 一説に「大和国城上郡鳥見白庭山」の「鳥見大明神」を勧請したとも言われ、「御祭神」には「物部氏」の「祖神」を祀っています。
 8世紀初めに成立した「常陸国風土記(ひたちのくにふどき)」(6月3日のブログ参照)に「景行天皇」が「下総国印旛郡」の「鳥見の丘」より「霞の郷」を望んだとの「古伝」があるそうです。

 「鳥見神社」は、「印西市小林」にもある「神社」で、「旧社格」は「郷社」で、なお「印西市」には「小林」の他、「大森」(村社)、「平岡」(村社)、「和泉」(村社)、「小倉」(村社)、「中根」(村社)、「浦部」(無格社)にも「鳥見神社」があります。

 「和泉鳥見神社」の「御祭神」ですが、「饒速日命(ニギハヤヒノミコト)」、「宇麻志間知命(ウマシマジノミコト)」、「御炊屋姫命(ミカシキヤヒメノミコト)」を祀っています。
 「和泉鳥見神社」は、「由緒」は不明で、「社務所」の「張り紙」には、慶安3年(1650年)9月14日再興、文化13年(1816年)5月15日建て替え、弘化4年(1847年)修理とあります。
 現存する最古の記録は「鳥居」の安政6年(1859年)「八月吉日」との「銘」だそうです。

 「和泉鳥見神社」には、「神楽殿」はありませんが、「秋祭り」として「いなさぎの獅子舞」が行われています。
 「いなさぎの獅子舞」は、「秋分の日」(元々は「彼岸の入り」)に行われる「御祭」だそうです。

 「いなざき獅子舞」は、上記のように「和泉鳥見神社」の「秋祭り」に江戸時代より「いなさぎの獅子舞」が奉納されています。
 「いなざき」とは、「稲」の「収穫」を前にしてという「意味」があり「獅子舞」は「秋」の「豊作」を感謝する「気持ち」と「子孫繁栄」を表現したものなのだそうです。

 「いなさぎの獅子舞」では、「大獅子」、「中獅子」、「女獅子」の「三匹獅子」に「道化」が加わり、「道化の舞」、「四方固めの舞」、「花笠めぐりの舞」、「けんかの舞」、「綱(鋼)くぐりの舞」が演じられます。
 「いなさぎの獅子舞」は、かつての「円光院」「跡地」から「行列」が出発し、「舞」(獅子舞)は2時間に渡り「和泉鳥見神社」「境内」で奉納されます。

 「いなさぎの獅子舞」は「風流系統」に分類される「三匹獅子舞」に「道化」を加えたもので、全体としては「勇みの姿」だそうです。
 かつての「円光院」地内に勢揃いした「獅子」は「道笛」の「音」にのって「道化の露払い」で「社前」に至ります。
 「道化の舞」に始まり、「女獅子」、「中獅子」、「大獅子」の「順」で「四方固めの舞」、次いで「道化」と「獅子」が「四方」の「花笠」の「周囲」をまわる「花笠めぐりの舞」を行い、そして「舞人」の交替した「大獅子」が「綱(鋼)くぐりの舞」を演じて「納め」となります。
 「いなさぎの獅子舞」は、昭和41年(1966年)4月29日に「印西市」の「市指定無形文化財」に指定されています。

 「秋の豊作」への「感謝」と「子孫繁栄」の「願い」が込められた「和泉鳥見神社」へ奉納される「舞」「いなさぎの獅子舞」。
 勇壮な「舞」が行われるこの機会に「印西市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「いなざき獅子舞」詳細

 開催日時 9月22日(祝・土) 14時〜16時

 開催会場 和泉鳥見神社 印西市和泉622

 問合わせ 印西市教育委員会生涯学習課 0476-42-5111

 備考
 「和泉鳥見神社」では、正月七日には「おびしゃ」が行われるそうです。
 「おびしゃ」とは「関東」、特に「利根川流域」に多く伝わるもので、「矢」を射て「吉凶」を占うものやお供えをしてその年の「幸運」を願うものなどがあります。

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| 地域情報::成田 | 10:42 AM |

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