本日二つ目にご案内するのは、となりまち「旭市」「玉崎神社」で明後日(あさって)の7月30日(月)に開催されます「輪くぐり・献灯祭」です。
「玉崎神社」(1月1日のブログ参照)は、「旭市飯岡」(「下総国海上郡」)にある「神社」で「下総国二宮」(論社)で、「旧社格」は「郷社」です。
「玉崎神社」の「御祭神」ですが、「玉依姫尊(たまよりひめのみこと)」を「主祭神」として「日本武尊(やまとたけるのみこと)」を配祀しています。
「玉崎神社」の「社伝」によりますと、「景行天皇」40年の「創建」とされています。
「日本武尊」が「東征」の折、「相模」より「上総」に渡ろうとして「海難」に遭った際、「弟橘媛(おとたちばなひめ)」が
「これは海神の御心に違いない」
と言って入水したので、無事「上総国」に着くことができ、「葦浦」(現「鴨川市吉浦」)を廻り「玉の浦」(「九十九里浜」(5月11日のブログ参照))に渡ることができたそうです。
そこで「日本武尊」は、その「霊異」を畏(かしこ)み、「海上平安」、「夷賊鎮定」のために、「玉の浦」の「東端」「玉ヶ崎」に、「海神」の「娘」であり「神武天皇」の「母」である「玉依姫尊」を祀ったと伝えられています。
「茅の輪」ですが、「正月」から半年間の「罪穢(けが)れ」を祓う「夏越しの大祓」で執り行われ、「茅草」で作られた「大きな輪」をくぐると「疫病」や「罪」が祓われるとされています。
「神社」にもよりますが、6月〜7月にかけて行われています。
具体的な「方法」ですが、「この輪」を左回り、右回り、左回りの「順」で「∞」の「字」を描くように3回くぐり抜けて参拝します。
これらは「素盞鳴尊(すさのおのみこと)」にまつわる「故事」に由来する「行事」です。
「茅輪神事」は、「ちのわしんじ」と読んで、他に「輪越祭」「茅の輪くぐり」とも言われています。
「茅(ち=かや)」とは、「茅萱(ちがや)」「菅(すげ)」「薄(すすき)」などの「総称」で、この「輪」をくぐり越えて「罪」や「穢れ」を取り除き、「心身」が清らかになるようにお祈りするものです。
「素盞鳴尊」にまつわる「故事」は以下の通りです。
昔、「素盞鳴尊」が旅の途中で、「蘇民将来(そみんしょうらい)」「巨旦将来(こたんしょうらい)」という「兄弟」のところで「宿」を求められました。
「弟」の「巨旦将来」は、豊かな「生活」をしていたのにそれを断りました。
しかし、「兄」の「蘇民将来」は貧しい「暮らし」をしていましたが、「素盞鳴尊」をお泊めして、厚い「もてなし」をしました。
その後何年かたって「素盞鳴尊」は再び「蘇民将来」の「家」を訪れて、
「もし「悪い病気」が流行することがあったら、「茅」で「輪」を作って、「腰」につけていれば「病気」にかからないですむでしょう」
とお教えになりました。
(了)
これから、「蘇民将来」と書いた「紙」を「門」にはっておくと「災い」を免れるという「信仰」が生まれたそうです。
「茅の輪」も、最初は「腰」につけるほどの小さなものでしたが、時代がたつにつれて大きくなり、これをくぐって「罪」や「穢れ」を取り除くようになりました。
「輪くぐり・献灯祭」ですが、7月30日(月)に「玉崎神社」で行われる「神事」です。
「輪くぐり」は、「玉崎神社」境内に設けられた「茅の輪」をくぐり半年の「罪けがれ」を祓う「行事」「夏越の祓」です。
「夏越の祓」ですが、本来は「旧暦」6月30日に行われ、「人形」の「御神札」で「からだ」をぬぐい、「息」を吹きかけ「神前」に納めます。
「献灯祭」では、「玉崎神社」境内に「短歌」・「俳句」・「書」・「絵」の貼られた「燈籠」がともり、「玉崎神社」は、ほのかな「光」に彩られるそうです。
また「玉崎神社」では、17時からは「子ども神輿」や「バザール」も開催されるそうです。
由緒ある「飯岡」の「古社」「玉崎神社」で行われる「輪くぐり・献灯祭」。
この機会に「旭市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「輪くぐり・献灯祭」詳細
開催日時 7月30日(月) 18時頃〜
開催会場 玉崎神社 旭市飯岡2126
問合わせ 玉崎神社 0479-57-2278
備考
「玉崎神社」では、「輪くぐり・献灯祭」で飾る「献灯作品」を(7月20日(金)締切済み)募集していました。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=1226 |
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地域情報::旭 | 11:42 AM |