本日二つ目にご紹介するのは、近隣市「匝瑳市」「中央地区富谷」に伝わる「伝説」「愛宕神社の天馬(あたごじんじゃのてんま)」です。
ひとつ目の「ブログ」「愛宕神社祭礼」でご案内した「愛宕神社」には、以下のような「伝説」が伝わっています。
「愛宕神社の天馬」
昔々のある時、福岡村にものすごい火事があった。
風の強いことと、火元が風上であったために家々をなめるように広がり、人々はただただ、逃げまどうだけであった。
その時である。
愛宕神社の扉が開かれて、中から駒に跨(また)がった白髪白衣(はくはつはくい)の神様が現れて石段を駆けおりた。
駒は、天馬と言われる翼を持った馬だった。
神様は、上から十二段目の石段で止まり、燃え広がる福岡村を見渡すと、手に持っていた白い杖を振り上げ、何か呪文を唱えた。
すると天馬は、これに合わせるように、ひと声、
「ヒヒヒヒーン」
と嘶(いなな)いた。
その声が、神社の森から風に乗って天に消えたその時、空は一転して曇り、カミナリがとどろいて雨が降り出した。
とどまるところを知らなかった火事は、この雨で忽(たちま)ちに消されてしまった。
神様のおかげで福岡村の半分は、火事からのがれることが出来たのである。
愛宕神社の石段に今でも残るひづめの跡は、その時の天馬の足跡と伝えられている。
「火伏せの神」として名高い「愛宕神社」に伝わる「伝説」「愛宕神社の天馬」。
「伝説」の残る「愛宕神社祭礼」は、今月(7月)23日(月)・24日(火)に行われます。
備考
「愛宕神社の天馬」で伝わる「天馬の蹄(ひづめ)」の「跡」は、平成7年の「愛宕神社」「石段改修」により移動し、安置されているそうです。
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地域情報::匝瑳 | 10:40 AM |