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「小御門神社(こみかどじんじゃ)」「春の例大祭」(成田市)
 本日二つ目にご案内するのは、近隣市「成田市」「小御門神社(こみかどじんじゃ)」で明後日(あさって)の4月29日(祝・日)に開催されます「小御門神社春の例大祭」です。

 「小御門神社」は、「成田市」(旧「下総町」)にある「神社」で、旧「社格」は「別格官弊社」で「建武中興十五社(けんむちゅうこうごしゃ)」の「一社」です。
 「建武中興十五社」とは、「建武中興」(「建武の新政」)に尽力した「南朝側」の「皇族」・「武将」などを「主祭神」とする15の「神社」です。
 これらの「神社」は「建武中興十五社」を結成しています。

 「後醍醐天皇」による「建武の中興」は、それまでの「武家中心」の「社会」に戻そうとしたもので、「明治維新」によって「江戸幕府」から「実験」を取り戻し「明治政府」を樹立した「明治天皇」にとって意義深いものであり、明治以降、「建武の中興」に関わった人々を祀る「神社」がその「縁地」などに作られました。

 「建武中興十五社」の「社名」、「主祭神」、「所在地」ですが、「吉野神宮」「後醍醐天皇」「奈良県吉野郡吉野町」、「鎌倉宮」「護良親王」「神奈川県鎌倉市」、「井伊谷宮」「宗良親王」「静岡県浜松市北区」、「八代宮」「懐良親王」「熊本県八代市」、「金崎宮」「尊良親王」・「恒良親王」「福井県敦賀市」、「小御門神社」「藤原師賢」公「千葉県成田市」、「菊池神社」「菊池武時」公・「菊池武重」公・「菊池武光」公「熊本県菊池市」、「湊川神社」「楠木正成」公「神戸市中央区」、「名和神社」「名和長年」公「鳥取県西伯郡大山町」、「阿倍野神社」「北畠親房」公・「北畠顕家」公「大阪市阿倍野区」、「藤島神社」「新田義貞」公「福井県福井市」、「結城神社」「結城宗広」公「三重県津市」、「霊山神社」「北畠親房」公・「北畠顕家」公・「北畠顕信」公・「北畠守親」公「福島県伊達市」、「四條畷(しじょうなわて)神社」「楠木正行」「大阪府四條畷市」、「北畠神社」「北畠顕能」公・「北畠親房」公・「北畠顕家」公「三重県津市」
となっています。

 「小御門神社」は「後醍醐天皇」の「側近」の「藤原師賢(ふじわらもろかた)」公を祀っています。
 「藤原師賢」は元弘元年(1331年)、「後醍醐天皇」の身代わりに「比叡山」で「討幕」の挙兵をしましたが(「元弘の変」)捕えられ、元弘2年に「下総国」に流されて、その3か月後に32歳で歿しました。
 「藤原師賢」は、後の「建武中興」の際に「太政大臣」に追贈され、「文貞公」の「諡号」が与えられました。

 明治10年(1877年)、住民により「藤原師賢」を祀る「神社」の「創建運動」が起こり、明治12年(1879年)に「神社」創建の許可が下りて「小御門神社」の「社号」が決定、明治15年(1882年)に「藤原師賢」の「墓跡」に「社殿」を造営し、同年4月29日に「鎮座祭」が行われ、同年6月14日に「別格官弊社」に列格しました。
 「小御門神社」は、「後醍醐天皇」の身代わりとなったことから「身代わりの神」として、「交通安全」・「航空安全」に「御利益」ありとして信仰されています。

 「小御門神社」境内は、「千葉県」内最大規模の「常緑広葉樹林」でおおわれ、「小御門神社の森」として「千葉県」の「県の天然記念物」に指定されています。
 「千葉県」の「県の天然記念物」に指定されているこの「森」は、「小御門神社」の「社殿」が造られた時に植栽された「人工林」が中心ですが、今では「樹齢100年」を超え、「自然林」への移行過程にある「珍しい森」なのだそうです。
 また「小御門神社」境内には「千葉県」内で最大規模の高さ25mもある「シカラシ林」のほか、「タブ」の「自然林」、「杉林」、「クスノキ」・「黒松」の「混成林」などをみることができます。

 「小御門神社」「敷地」5286坪の「境内」には、「本殿」(神明造)、「弊殿」(檜造)、「拝殿」(檜造)、「社務所」(瓦葺)、「中門」(檜造)、「神餞所」(瓦葺)、「神庫」(瓦葺)、「手水舎」(銅板葺)が立ち並びます。

 「小御門神社春の例大祭」ですが、「小御門神社」で毎年4月29日に行われる「春の例祭」で、10時より「竹林派大的射礼(ちくりんはおおまといじゃれい)」が執り行われた後、「立身流剣術居合奉納行事(たつみりゅうけんじゅついあいほうのうぎょうじ)」が行われます。
 また「成田市土室獅子神楽」の「奉納」、「舞楽」奉納が行われ、「茶道」(裏千家)も振る舞われます。

 「竹林派大的射礼」ですが、「竹林流(ちくりんりゅう)」の「弓の儀式」で、江戸時代に行われた「大的」を射る「古式弓道」の「歩射神事」となっています。
 「立身流剣術居合奉納行事」ですが、「千葉県無形文化財」に指定されている「立身流(たつみりゅう)」宗家の指南のもと、「門弟」が「佐倉藩」に伝わる「立身流居合」・「試し切り」などの「演武」を披露します。
 「成田市土室獅子神楽」は、「土室地区」の「獅子神楽」の「奉納」です。
 「舞楽奉納」ですが、古来より伝わる「雅楽」・「舞楽」を奉納するもので、「舞楽」の「演目」は毎年入れ替わり行われます。

 「建武中興」の「礎石」となった「藤原師賢」公を祀っている「成田市下総地区」の「別格官弊社」「小御門神社」。
 毎年恒例の「小御門神社春の例大祭」が行われる「成田市下総地区」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「小御門神社春の例大祭」詳細

 開催日時 4月29日(祝・日) 10時〜13時半

 開催会場 小御門神社 成田市名古屋898

 問合わせ 小御門神社 0476-96-0449

 備考
 「小御門神社」「社殿」の周りは「土手」に囲まれており、これは鎌倉時代の「千葉一族」の「奈古屋氏」の「館」の跡とされています。
 また「社殿」の南方(約150m)の「十日屋敷」と呼ばれるところは「公の館の跡」といわれています。
 また、この時期には、きれいに咲き誇る「熊谷草」を楽しむことができるそうです。

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| 地域情報::成田 | 11:05 AM |

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