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「八重垣神社祇園祭」(匝瑳市)
 本日ご案内するのは、近隣市「匝瑳市」「八重垣神社」、「八日市場イ」「全域」で8月4日(火)・5日(水)で開催されます「八重垣神社祇園祭」です。

 「八重垣神社」は、「匝瑳市」「八日市場」に鎮座する「神社」で、「旧社格」は「村社」、「御祭神」は「素戔鳴尊(スサノオノミコト)」と、「事代主命(コトシロヌシノミコト)」と、「倉稲魂(ウガ(カ)ノミタマ)」を祀っています。
 「八重垣神社」ですが、「嵯峨天皇」の弘仁2年(812年)に「物部朝臣匝瑳連足継」公が「鎮守府将軍」としてこの「地」を廻り、「祖神」たる「物部小事(モノベノオゴト)」(「物部匝瑳連」の「祖」)「直筆」に係わる「八雲の神詠」を奉仕するために「出雲の神」を奉載し、「牛頭天王社」として祀った事に始まるといわれています。
 「八重垣神社」は、正中2年(1314年)、永徳3年(1381年)に「社殿」を改築し、「社名」を「福岡明神」と改め、「神輿」を新造して「祇園祭」を執行したのが、今日の「八日市場の祇園祭」(2012年7月31日・2011年8月3日・2010年8月2日のブログ参照)の「創始」とされています。
 慶長11年(1606年)、元和10年(1624年)、寛文6年(1666年)に「社殿」の「修改築」が行われましたが、寛文6年「冬」、「失火」により類焼し、「ご神体」は「別当寺」「見徳寺」に移祭。
 「明治維新」のさなか、明治元年(1868年)の「神仏分離」によって明治2年(1873年)に「社殿」を造営し、明治5年(1872年)に竣工、明治6年(1873年)に「村社」に列格し「八重垣神社」と改称して現在に至っています。

 「八重垣神社祇園祭」の「歴史」ですが、残っている「文献」が少なく、「歴史資料」が乏しいようですが、「見徳寺」に所蔵する「古文書」によりますと、

 「祇園会は元禄十年(1697年)の頃なり、別当寺見徳寺始め毎年天王宮免田米をもって祭礼す。」

 とあり、これを「祇園祭」の「起源」とみることができます。
 さらに別の「古文書」によりますと、

 「正徳三年(1713年)六月十九日、門前へ初めて神輿を本振りなり。」

 とあり、この頃に「神輿」が担がれるようになったようです。
 「祇園祭」「特有」の「お囃子」が登場するのは明治中期以降で、その「伝承」の「経過」から「通称」「三川囃子」と呼ばれています。
 また「神輿渡御」が盛り上がると、「匝瑳市」では「町同士」の「紛争」が絶えなかったそうです。
 そこで解消する「方策」として、大正時代からは「神輿連合渡御」が行われるようになり、それが現在まで承継されています。

 「八重垣神社祇園祭」は、毎年8月4日・5日に行われる「匝瑳市」きっての「お祭り」で、「八重垣神社」を中心に10町内から合わせて20数基の「神輿」が繰り出されます。
 「八重垣神社祇園祭」では、「笛」や、「太鼓」の「軽快」な「お囃子」に合わせ、担がれる「神輿」は、この「地方特有」の「スタイル」で、

 「あんりゃぁどした」

 という「威勢」のいい「かけ声」で練り歩く「姿」は、見ている者も「心」が踊ってしまうそうです。
 また「八重垣神社祇園祭」は、「神輿」の「行列」に「冷水」を浴びせかけるのも「特徴」です。

 従来「女性」は「神輿」を担ぐことは許されませんでしたが、「八重垣神社祇園祭」では、「女人禁制」の「旧例」が緩和されて、「女神輿」が繰り出されるようになりました。
 この「女神輿」は、「全国」でも極めて珍しい「女性」だけが担ぐ「神輿」として「注目」を集めています。
 8月4日の「夕方」から「威勢」のいい「女性たち」により、「男たち」に負けじと「各町内」から10基の「神輿」が渡御されます。

 「八重垣神社祇園祭」の「ハイライト」は何といっても「神輿連合渡御」です。
 「八重垣神社祇園祭」「神輿連合渡御」ですが、8月5日の10町内から集まった20基以上の「神輿」と、「囃子連」が、「午前」(10時30分)に「匝瑳市立八日市場小学校」を出発し、その後延々と連なって「匝瑳市」「八日市場」の「市街」を練り歩きます。
 「八重垣神社祇園祭」「神輿連合渡御」では、「夕刻」(16時00分)になり、「八重垣神社」に次々と「神輿」や、「囃子連」が入る前に「祭り」の「活気」が「最高潮」に達し、「担ぎ手たち」の「力」の入った「渡御」がみられるそうです。
 ちなみに「八重垣神社祇園祭」ですが、毎年50000人もの「人出」が見込まれる「人気」の「お祭り」です。

 今年(2015年)の「八重垣神社祇園祭」の「スケジュール」は、下記の通りです。

 8月4日(火)

  6時00分〜7時00分  祇園祭式典 (八重垣神社)

  7時00分〜8時00分  神社神輿渡御 発御 (八重垣神社〜下出羽区祭事事務所)

  9時00分〜16時30分 山車巡行 (十町内)

 17時30分〜21時00分 女神輿連合渡御 (JT跡地〜見徳寺〜多田屋)

 16時00分〜22時00分 一般車両通行禁止区域 (一般車両通行禁止区域内)

 「神社神輿宮出し渡御」は、下記の通りです。

 8月4日(火) 16時00分〜20時30分

 16時00分発 下出羽区祭事事務所

 17時00分着 八重垣神社

 19時15分発 八重垣神社

 20時30分着 下出羽区祭事事務所

 「山車巡行」の「コース」は、下記の通りです。

 上出羽区
 田町区会館前
 田町駐車場
 西本町
 東本町
 萬町
 福富町
 横町
 仲町区会館前
 砂原区会館
 下出羽
 下出羽(踏切下)

 「女神輿連合渡御」の「コース」は、下記の通りです。

 8月4日(火) 17時00分〜21時00分

 JR八日市場駅近くの「JT跡」駐車場に集合

 駅前通り〜見徳寺前〜ほんまち通り〜横町〜多田屋前

 女神輿連合渡御

 17時30分 集合 JT跡地

 18時00分 出発式典 出発 (各町3分間隔で出発)

 砂原
 田町
 福富町
 下出羽
 仲町
 萬町
 上出羽
 西本町
 横町
 東本町

 8月5日(水)

 10時30分〜18時00分 神輿連合渡御 (八日市場小学校〜八重垣神社)

 18時00分〜18時10分 幟上げ (八重垣神社境内)

 18時10分〜20時30分 神社神輿・帰町 (仮宮〜下出羽区)

 21時00分〜22時00分 神社神輿還御・帰町 (下出羽区〜八重垣神社〜下出羽区)

 16時00分〜22時00分 一般車両通行禁止区域 (一般車両通行禁止区域内)

 「神輿連合渡御」の「コース」(連合渡御時刻表)は、下記の通りです。

 8月5日(水) 10時00分〜18時00分

 八日市場小、横町、下出羽、田町、砂原、神社にて休憩

 18時00分の「連合渡御解散式」後は各区に帰り町内渡御

 先頭(下出羽区)

 10時00分 八日市場小学校集合

 10時20分 出発式 (10分)

 10時30分 八日市場小学校出発

 渡御 (小学校〜横町) (45分)

 11時15分 横町到着 (20分休憩)

 11時35分 横町出発

 渡御 (横町〜下出羽) (50分)

 12時25分 下出羽到着 (30分休憩) 昼食

 12時55分 下出羽出発

 渡御 (下出羽〜田町)  (50分)

 13時45分 田町到着 (20分休憩)

 14時05分 田町出発

 渡御 (田町〜砂原) (40分)

 14時45分 砂原到着 (20分休憩)

 15時05分 砂原出発

 渡御 (砂原〜八重垣神社) (75分)

 多田屋到着 10分間隔

 16時00分 下出羽区

 16時10分 仲町区

 16時20分 砂原区

 16時30分 東本町区

 16時40分 西本町区

 16時50分 横町区

 17時00分 福富町区

 17時10分 万町区

 17時20分 田町区

 17時30分 上出羽区

 ※多田屋前から社殿休憩まで、各町内移動時間約10分

 八重垣神社到着 10分間隔

 16時20分 下出羽区

 16時30分 仲町区

 16時40分 砂原区

 16時50分 東本町区

 17時00分 西本町区

 17時10分 横町区

 17時20分 福富町区

 17時30分 万町区

 17時40分 田町区

 17時50分 上出羽区

 最終(上出羽区)

 10時00分 八日市場小学校集合

 10時20分 出発式 (10分)

 10時57分 八日市場小学校出発

 渡御 (小学校〜横町) (45分)

 11時42分 横町到着 (20分休憩)

 12時02分 横町出発

 渡御 (横町〜下出羽) (50分)

 12時52分 下出羽到着 (30分休憩) 昼食

 13時22分 下出羽出発

 渡御 (下出羽〜田町) (50分)

 14時12分 田町到着 (20分休憩)

 14時32分 田町出発

 渡御 (田町〜砂原) (40分)

 15時12分 砂原到着 (20分休憩)

 15時32分 出発

 渡御 (砂原〜八重垣神社) (75分)

 多田屋前移動 10分間隔

 16時05分 下出羽区

 16時15分 仲町区

 16時25分 砂原区

 16時35分 東本町区

 16時45分 西本町区

 16時55分 横町区

 17時05分 福富町区

 17時15分 万町区

 17時25分 田町区

 17時35分 上出羽区

 ※多田屋前から社殿休憩まで、各町内移動時間約10分

 八重垣神社出発 5分間隔

 18時10分 下出羽区

 18時15分 仲町区

 18時20分 砂原区

 18時25分 東本町区

 18時30分 西本町区

 18時35分 横町区

 18時40分 福富町区

 18時45分 万町区

 18時50分 田町区

 18時55分 上出羽区

 8月5日(水) 神社神輿宮入り還御

 18時00分〜21時30分

 18時00分発 八重垣神社

 18時20分着 休憩所

 20時00分発 休憩所

 20時40分着 八重垣神社

 21時00分発 八重垣神社

 21時30分着 下出羽区祭事事務所

 となっています。

 「八日市場」の「古社」「八重垣神社」及び「八日市場イ全域」で開催される「八日市場」の「夏」を彩る「伝統行事」「八重垣神社祇園祭」。
 この機会に「匝瑳市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「八重垣神社祇園祭」詳細

 開催日時 8月4日(火) 6時〜21時
      8月5日(水) 10時半〜22時

 開催会場 八重垣神社及び八日市場イ全域 匝瑳市八日市場イ

 問合わせ 匝瑳市産業振興課 0479-73-0089

 備考
 「八重垣神社祇園祭」の今年(2015年)の「年番町」ですが、「下出羽区」となっています。
 「匝瑳市」では、「八重垣神社祇園祭フォトコンテスト」を「JR東日本」「千葉支社」の「協賛」を得て開催するそうです。
 「八重垣神社祇園祭フォトコンテスト」の「応募方法」、「応募要領」ですが、「匝瑳市」「HP」「八重垣神社祇園祭」を参照下さい。

| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=3073 |
| 地域情報::匝瑳 | 10:57 AM |
「潮来祇園祭禮」(潮来市)
 本日ご案内するのは、近隣市「潮来市」「素鵞熊野神社(ソガノクマノジンジャ)」、「潮来地区」で8月7日(金)〜9日(日)の期間開催されます「潮来祇園祭禮」です。

 「潮来祇園祭禮」の「まつり」の「起源」ですが、「神社の由来」と「密接な関係」があり、「素鵞熊野神社(ソガノクマノジンジャ)」はもともと、「素鵞神社」と、「熊野神社」に分かれていました。
 「素鵞熊野神社」ですが、1877年(明治10年)、「素鵞神社」と、「熊野神社」が合祀され誕生しました。
 「素鵞熊野神社」は、「潮来」の「鎮守社」で、「潮来祇園祭禮」(2014年7月30日・2013年8月1日・2012年7月30日・2011年7月31日のブログ参照)が行われることで知られており、「潮来祇園祭禮」は「素鵞熊野神社の例祭」として催行され、「神輿」や、「山車」が「潮来地区内」を練り歩きます。

 「素鵞神社」の「創建」(創祀)ですが、天安2年(858年)に「漁夫」によって「浪逆浦」より引き揚げられた「神輿」を「旧・辻村」の「天王原」に奉斎した(祀った)のが「はじまり」とされ、以来「4丁目以西の鎮守」として信仰されてきました。
 「辻」の「天王原」に祀られていた「古社」を、文治4年(1188年)に「潮来町内4丁目」の「天王河岸」へ移し、「牛頭天王」と呼び、「神楽ばやし」と、「獅子舞」が奉納されたそうです。
 ちなみに「牛頭天王」は「八坂神社」の「御祭神」で、元来は「インド祇園舎」の「守護神」とされ、「疫病除けの神」として知られています。
 文治4年(1188年)の「遷座」と、「牛頭天王」を奉斎した「背景」には、「潮来地方」での「疫病の流行」などがあったものと思われます。
 また「伝承」によりますと「熊野三社」を参詣した「村人」が、その「霊験」を尊んで天正年間(16世紀後期)「潮来」に勧請したのが、「本宮」、「新宮」、「那智」の「熊野三社権現」だそうです。
 元禄9年(1696年)の「牛頭天王」は、「水戸藩主」「徳川光圀」公による「一村一社」の「政策」により「現在地」に移り、「熊野三社権現」と相殿となりました。
 さらに天保15年(1844年)、「牛頭天王」は「仏教色」の強い「呼称」から、「神道的」な「素鵞神社」へと「社号」を改め、同時に「熊野三社権現」も「熊野神社」と「名前」がかわったそうです。
 明治10年(1877年)に長く「相殿」であった「両社」は、「素鵞熊野神社」となって現在に至っています。
 「素鵞熊野神社」の「御祭神」ですが、「素鵞社」は「須佐之男命(スサノオノミコト)」、「奇稲田比命(クシイナダヒメノミコト)」、「熊野社」は「伊奘諾命(イザナギノミコト)」、「伊奘冊命(イザナミノミコト)」、「速玉男命(ハヤタマノオノミコト)」、「事解男命(コトサカノオノミコト)」を祀っており、「境内社」として「神明神社」、「第六天神社」、「松尾神社」、「淡島神社」、「金比羅神社」、「愛宕神社」、「大杉神社」、「稲荷神社」を祀っています。

 「潮来市」は、2001年(平成13年)4月1日、「茨城県」「行方郡」「潮来町」と、「行方郡」「牛堀町」が合併し「潮来市」になりました。
 「旧・潮来町」は、1955年(昭和30年)、「潮来町」と、「津知村」、「大生原村」、「延方村」が合併して誕生しました。
 「合併前」の「潮来町」の「総人口」ですが、25841人(2000年国勢調査)、「面積」は43.88平方kmとなっていました。
 「旧・牛堀町」は、1955年(昭和30年)、「香澄村」、「八代村」が合併し、「牛堀村」が発足し、同年「町制施行」、「合併前」の「総人口」は、6103人(2000年国勢調査)、「面積」は18.79平方kmとなっていました。
 「潮来市」の「総人口」ですが、平成22年(2010年)の「国勢調査」による「総人口」は30534人(男15048人、女15486人)となっており、平成27年(2015年)8月1日現在の「総人口」ですが、28965人(男14376人、女14589人、世帯数10977世帯)となっています。

 「潮来市」は、「茨城県」「東南部」に位置し、「北」は「行方市」、「南」は「神栖市」、「東」は「鹿嶋市」、「西」は「千葉県」「香取市」と面しています。
 「潮来市」は「東西」が約12km、「南北」が13kmあり、「北部」には「海抜」約30mから40mの「行方台地」が「南北」に続いており、「東部」は「北浦」(2011年12月6日のブログ参照)に面し、「西部」は「霞ヶ浦(カスミガウラ)」と、「北利根川」、「南部」は「外浪逆浦(ソトナサカウラ)」(2011年1月30日のブログ参照)というように、「水辺」に囲まれた「自然」豊かな「まち」です。

 「水郷」として知られている「潮来」は、「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)の「下流」にできた「水郷地帯」の「一角」で、「潮来市」では、「サッパ舟」や、「あやめ」(2011年5月27日のブログ参照)が「有名」で、「前川十二橋巡り」(2012年5月26日のブログ参照)、「前川あやめ園」(2012年5月13日のブログ参照)(現・水郷潮来あやめ園)などの「観光スポット」があることでも知られています。
 「潮来市」は、「橋幸夫」さんの「潮来笠」や、「花村菊江」さんの「潮来花嫁さん」、「美空ひばり」さんの「映画」「娘船頭さん」など、「歌」や、「映画」に取り上げられ、現在では、「全国区」の「知名度」を誇り、毎年5月末から6月末にかけて「水郷潮来あやめまつり」(2015年5月22日・2014年5月21日・2013年5月14日・2012年5月14日のブログ参照)が盛大に開催され、多くの「観光客」が訪れています。

 「潮来祇園祭禮」は、「天王山」に鎮座する「素鵞熊野神社」の「例大祭」で、八百有余年の「歴史」と、「伝統」のある「祭禮」です。
 「潮来祇園祭禮」は、毎年8月の「第一金曜日」から「第一日曜日」までの3日間にかけて行われ、まず「初日」に二体の「神輿」(俗に「天王様」、「権現様」と呼ばれています。)が出御する「お浜下り」ではじまるそうです。
 「潮来祇園祭禮」「中日(ナカビ)」の「町内渡御」(町内御巡行)、「最終日」には「還御」(お山上り)が行われます。
 「潮来祇園祭禮」に花を添えるのは、「三丁目」の「獅子舞」をはじめ、「総数」十四台もの「山車」、そしてこの「山車」にのった「芸座連」によって奏でられる「潮来囃子」です。
 「潮来祇園祭禮」の「圧巻」は、「のの字廻し」や、「そろばん曳き」に代表される「曲曳き」で、「若衆」と、「山車」、「芸座連」が一体となった様は必見だそうです。
 また「潮来市内」を流れる「前川」沿いには、大きな「幟(ノボリ)」がいくつも立てられるなど、「都市部」の「祭禮」にない「潮来独特」の「風景」を見ることができるそうです。

 「潮来祇園祭禮」では、上述のように「素鵞熊野神社」より、「素鵞社」(天王様)と、「熊野社」(権現様)の二体の「御神輿」が「天王山」より下りて、「仮宮」においでになり、「祭禮中」の3日間「神事」のひとつとして、14町内な「奉納山車」の「曳き廻し」が行われますが、「潮来祇園祭禮」で使用される「山車」のほとんどが、「総欅造り」で、「潮来囃子」の「芸座連」が「山車」に乗って演奏する「芸能山車形式」のものだそうです。
 「潮来祇園祭禮」「山車」の「周囲」には、「高彫り」という「精巧」かつ「華麗」な「彫刻」がはめ込められ、「山車」、「飾り物」、「彫刻」、「玉簾」、「額」、「幟」など、江戸・明治時代の「匠の技」を今に伝えるもので、「各町内」の「財産」として大切に管理されています。

 「潮来祇園祭禮」「山車」の「各町内」と、「人形」は、下記の通りです。

  町名    人形(作者)   芸座連

 西壹丁目   神武天皇    潮風会囃子連
 (西町)    (田島義郎)

 濱壹丁目   神功皇后    佐原囃子連中
 (濱町)    (鼠屋福田萬吉)

 上壹丁目   日本武尊    上町芸座連
 (上町)    (衣川人麻呂)

 下壹丁目   福俵白鼠    千秋会囃子連
 (下町)    (町内で作成)

 大塚野    本多平八郎忠勝 水郷会囃子連
        (町内で作成)

 あやめ二丁目 真田幸村    あらく囃子連
 (あやめ町)  (古屋敷義男)

 貮丁目    大国主命    登喜和芸座連
        (古屋敷義男)

 三丁目    御神楽     三丁目芸座連

 四丁目    天乃岩戸    葦切會
 (天王町)   (鼠屋五兵衛)

 五丁目    源頼政     源囃子連中
        (伝 鼠屋五兵衛)

 六丁目    弁慶      川岸囃子連
        (伊藤久重)

 七丁目    素盞鳴尊    花咲囃子連
        (竹田縫之助)

 八丁目    静御前     如月会
        (古川長延)

 七軒町    源義経     鹿嶋芸座連
        (田島義郎)

 「潮来祇園祭禮」の開かれる3日間は「閑静なまち」が「まちの熱気」に包まれ、14台の「勇壮」な「山車」が「町中」を練り歩きますが、それぞれの「山車」の上には「身の丈」4m以上ある「歴史上の人物」などの「大人形」が飾られ、「大天井」が「目前」を行く様には圧倒されます。
 「潮来祇園祭禮」の「山車」の「形」は、「佐原の大祭」(2011年7月13日のブログ参照)の「流れ」を汲む「佐原型山車」なのだそうです。

 「潮来祇園祭禮」の「日程」ですが、8月7日(金)は、「お浜下り」、「各町内山車乱曳」、「駅前通り曲曳き」、8月8日(土)は、「各町内山車乱曳」、「七町連合」、「山車集合・提灯への火入れ」、「通し砂切り」、「式典会場へ移動」、「七丁連合式典」、「総踊り披露」、「のの字廻し」、「東部合同曳き」、「合同曳き開始」、「踊り合戦」、「引継ぎ式典」、8月9日(日)は、「各町内山車乱曳」、「お山上り」となっています。
 (「潮来祇園祭禮」「日程」は下記「詳細」参照)
 また「潮来祇園祭禮」「御神楽」「獅子舞」の「奉納」は、下記の通りです。

 8月7日(金) 9時30分頃
 素鵞熊野神社

 8月7日(金)17時30分頃
 御仮殿

 8月7日(金)20時30分頃
 天満宮

 8月8日(土)12時00分頃
 御仮殿

 8月9日(日)21時30分頃
 天満宮

 また「潮来祇園祭禮」の開催される「潮来市」では、8月7日(金)〜9日(日)の15時00分〜21時30分に「潮来駅前」にて「地元のおいしいもの」を集めた「お祭り休憩処」が設置されるそうです。

 「潮来」の「夏」を彩る「祭典」「素鵞熊野神社」の「例大祭」「潮来祇園祭禮」。
 この機会に「潮来市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「潮来祇園祭禮」詳細

 開催期間 8月7日(金)〜9日(日)

 潮来祇園祭禮 日程

 8月7日(金)

 10時00分〜10時30分 お浜下り

 10時30分〜22時00分 各町内山車乱曳

 18時00分〜21時00分 駅前通り曲曳き

 8月8日(土)

  8時00分〜22時00分 各町内山車乱曳

 17時00分〜20時30分 七町連合

 17時00分〜 山車集合・提灯への火入れ

 17時10分〜 通し砂切り

 17時30分〜 式典会場へ移動

 18時45分〜 七丁連合式典

 19時00分〜 総踊り披露

 19時30分〜 のの字廻し

 17時55分〜21時00分 東部合同曳き

 17時55分〜 合同曳き開始

 19時45分〜 踊り合戦、引継ぎ式典

 8月9日(日)

  9時00分〜22時00分 各町内山車乱曳

 16時00分〜17時00分 お山上り

 開催会場 素鵞熊野神社 茨城県潮来市潮来地区

 問合わせ 潮来市役所観光商工課 0299-63-1111

 備考
 「潮来祇園祭禮」は、平成22年(2010年)より毎年8月「第1金・土・日」の3日間開催されるようになっています。
 「潮来祇園祭禮」に奉納される「獅子舞」と、「潮来囃子」は、「茨城県」の 「県指定無形民俗文化財」に指定されており、また「素鵞熊野神社」「境内」の「大欅」は、「茨城県」の「県指定天然記念物」に指定されています。
 また「潮来祇園祭禮」の「山車」のうち3台(上壹丁目・下壹丁目・四丁目(天王町))は、「茨城県」の「県指定文化財」となっています。

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| 地域情報::鹿島 | 10:07 AM |

 
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