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「新里(ニッサト)の白川流十二神楽」(香取市)
 本日ご案内するのは、となりまち「香取市」「八重垣神社」で3月20日(金)に開催されます「新里(ニッサト)の白川流十二神楽」です。

 「八重垣神社」は、「香取市」「新里(ニッサト)」に鎮座する「神社」です。
 「八重垣神社」の「御祭神」ですが、「健(建)速須佐雄命(タケハヤスサノオノカミ)」・「天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」・「大名牟遅神(オオナミチノカミ)」・「豊宇氣比賣神(トヨウケビメノカミ)」・「武御名方神(タケミナカタノカミ)」を祀っています。

 「八重垣神社」の「創建」ですが、延元3年(1338年)に勧請し、「八重垣尊神」として創祀(創建)されたそうです。
 上述のように「八重垣神社」ですが、「八重垣尊神」と呼ばれましたが、享徳4年(1455年)に「妙見宮」となり、天保2年(1831年)に「紗劔大明神」と改め、「明治維新」の際には、元に戻り、現在の「社号」に改称したそうです。
 その後、「八重垣神社」は、明治44年(1911年)に、「字原之台」の「稲荷神社」、「諏訪神社」の「両神」を合祀されています。

 「八重垣神社」「敷地」858坪の「境内」には、「本殿」(銅板葺流造)、「幣殿」(銅板切妻造)、「拝殿」(銅板葺入母屋造)、「神楽殿」(亜鉛板葺入母屋造)が、立ち並びます。
 また「八重垣神社」ですが、「境内」の「スギ」(スダジイが有名)が「目」につくそうです。
 「環境省」「巨樹データベース」には、「スダジイ」が1本登録されているのみだそうですが、「八重垣神社」の「スギ」も「幹囲」3mを超え、「巨木」の「域」に達しているそうです。
 「八重垣神社」の「スダジイ」ですが、「本殿」の斜め後方、小さな「塚」の上に立っているそうです。
 「八重垣神社」の「スダジイ」ですが、「樹高」8m、「目通り幹囲」6.3mとなっています。

 「新里の白川流十二神楽」ですが、文化元年(1804年)、時の「名主」「高木伊八郎」氏が「大願主」となり、「長嶋重左衛門」氏、「金親清右衛門」氏、「高橋市左衛門」氏、それぞれの「願主」が相議り、広く「村」内外の「賛同」を得て、「永代神楽講」を起こしました。
 「新里の白川流十二神楽」では、「神楽道具」、「湯釜」など奉納して、「天下泰平」、「万民安泰」、「五穀豊穣」を祈って、「八重垣神社」「例大祭」(御神楽祭)の3月20日に奉納されたのが、始まりとされています。

 「新里の白川流十二神楽」は、明治45年(1912年)より昭和30年(1955年)に至る「43年間」を、「後進」の「指導育成」に「菅谷新之助」氏があたったそうで、「菅谷新之助」氏は、「神楽技」「全般」にわたり、「奥義」を極め、これを受けて、数多くの「人々」が「協力」・「支援」をし、「伝承」に努力したそうです。
 「新里の白川流十二神楽」ですが、上記のように、文化4年(1807年)から「八重垣神社」「例祭」(3月20日)にて「奉納」を続けていましたが、戦時中は、「稚児舞」だけの「継続」になってしまいましたが、昭和23年(1948年)から、「氏子青年団」に「継承」を依頼し、昭和51年(1976年)(昭和50年ともいわれています)に「伝統」を後世に伝えようと「保存会」(新里芸能保存会)が結成され、「白川流十二神楽」を「継承」しているそうです。
 「新里の白川流十二神楽」ですが、昭和54年(1979年)、「有志」の「寄進」により、「湯神楽」・「駒寄」・「四神旗」等が復元され、「祭」の「すべて」が「昔」と同じように行われ、「氏子」が「一丸」となって「伝統芸能」の「維持」・「継続」に努めています。

 「新里の白川流十二神楽」ですが、「猿田彦」から始まり、「須佐之男命」まで、「十二座」からなる「十二座神楽」です。
 「新里の白川流十二神楽」の「演目」ですが、下記の通りとなっています。

 猿田彦(サルタヒコ)

 乙女

 手力男之命

 八幡

 三宝荒神

 鈿女

 榊葉

 田人(稲荷)

 受持之命

 種まき

 須佐之男(スサノオノ)尊(〆切)

 となっています。
 (「演目」の「間」で、「稚児舞」(「朝日の舞」・「夕日の舞」)あり)
 「新里の白川流十二神楽」ですが、現在は「昔」と同じように行われており、「氏子」の中には「女性」の「参加者」もいるそうです。
 また「新里の白川流十二神楽」では、「神楽」の前に「湯立ての神事」が行われています。

 「山田地区」の「古社」「八重垣神社」で「伝承」されている「伝統芸能」「新里の白川流十二神楽」。
 この機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「新里の白川流十二神楽」詳細

 開催日時 3月20日(金) 14時〜17時

 開催会場 八重垣神社 香取市新里983

 問合わせ 香取市教育委員会生涯学習課 0478-50-1224

 備考
 「新里の白川流十二神楽」ですが、昭和56年(1981年)6月22日に、「香取市」の「市指定無形民俗文化財」に指定されています。

| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=2501 |
| 地域情報::香取 | 07:50 PM |
「磯角商店主屋(いそかくしょうてんしゅおく)」「一般公開」(銚子市)
 本日ご紹介するのは、地元「銚子市」「磯角商店主屋」で3月21日(土)・22日(日)に開催されます「磯角商店主屋(イソカクショウテンシュオク)」「一般公開」です。

 「銚子市」(2010年9月20日のブログ参照)は、1933年(昭和8年)2月11日、「銚子町」、「本銚子町」、「西銚子町」、「豊浦村」の「3町1村」が合併し、「全国」で116番目、「千葉県」では「県庁所在地」「千葉市」に次いで「2番目」の「市」として誕生しました。
 その後、「銚子市」は、1937年(昭和12年)に「高神村」、「海上村」、1954年(昭和29年)に「船木村」、「椎柴村」、1955年(昭和30年)に「豊里村」、1956年(昭和31年)に「豊岡村」と順次合併、発展してきました。
 現在の「銚子市」の「人口」ですが、66753人となっており、「世帯数」は27842世帯となっています。
 (2015年(平成27年)2月1日現在)

 「銚子市」は、「関東地方」の「東部」、「千葉県」の「北東部」にある「市」で、「全国屈指」の「漁港のまち」で、「市」の「北部」には「坂東太郎」「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)が流れ、「銚子市」で「太平洋」に注いでいます。
 「銚子市」は、「東京」から100km圏内、「関東平野」の「最東端」に位置し、「北」は「利根川」、「東」と「南」は「太平洋」に面しています。
 「銚子市」は、江戸時代に「利根川水運」が開発され、「醤油醸造業」と「漁業」で発展、「農業」は「露地野菜」を「中心」に発展した「観光都市」です。
 「銚子市」は、「利根川」沿いの「低地」と「北総台地」(下総台地)(2012年7月10日のブログ参照)からなり、「表層」は「関東ローム層」に覆われています。
 「銚子市」には、「北総台地」(下総台地)「最高峰」の「愛宕山」(「標高」73.6m)があり、「水田」は「台地山間」の「谷津田」と「利根川」沿いに広がっており、「畑地帯」は「台地」の「平坦部」に位置し、比較的「農業」(2011年6月15日・2月19日のブログ参照)に適しています。

 「登録有形文化財(トウロクユウケイブンカザイ)」は、1996年(平成8年)の「文化財保護法」「改正」により「創設」された「文化財登録制度」に基づき、「文化財登録原簿」に登録された「有形文化財」のことです。
 「登録有形文化財」の「登録対象」は、当初「建造物」に限られていましたが、2004年(平成16年)の「文化財保護法」「改正」により「建造物」以外の「有形文化財」も「登録対象」となっています。
 「登録有形文化財」の「登録物件」は近代(明治以降)に「建造」・「製作」されたものが「主」で、江戸時代のものも「登録対象」になっています。

 「登録制度」「創設」の「背景」ですが、1996年の「文化財保護法」「改正」により、「従来」の「文化財」「指定」「制度」に加えて、「文化財」「登録」「制度」が創設されました。
 「第二次大戦」以降の「日本」においては、「急激」な「都市化」の「進展」などにより、近世末期や近代以降の「多種多様」な「建造物」が、その「建築史的」・「文化的意義」や「価値」を十分認識されないまま「破壊」される「事例」が相次いだそうです。
 このような「反省」に立ち、昭和40年代頃から、近世の「民家建築」、近代の「洋風建築」などが「国」の「重要文化財」や、「地方公共団体」の「文化財」に指定される「例」が「漸増」していったそうです。
 しかし、「急激」に「消滅」しつつある近代の「建造物」の「保護」にあたっては、「国レベル」で「重要」なものを「厳選」する「重要文化財指定制度」のみでは「不十分」であり、より緩やかな「規制」のもとで、幅広く「保護」の「網」をかけることの「必要性」が議論されました。
 こうして、「重要文化財指定制度」を補うものとして創設されたのが、「文化財登録制度」であり、「登録」された「物件」を「登録有形文化財」と称しています。

 「登録」の「対象」ですが、1996年の「文化財保護法」「改正」の「時点」では、「登録」の「対象」は「当面」「建造物」のみとされ、「美術工芸品」、「歴史資料」などは「登録対象」となっていなかったそうで、この「理由」は、「建造物」に関しては、「都市化」や「開発」の「進展」、「生活」・「居住形態」の「変化」などにより、取り壊される「可能性」があり、「緊急」に「保護措置」をとる「必要」があるためであったそうです。
 なお2004年(平成16年)の「同法改正」により「建造物」以外の「有形文化財」についても「登録」の「対象」となり、「有形民俗文化財」、「記念物」(「史跡」・「名勝」・「天然記念物」関係)についても「従来」の「指定制度」を補完するものとして「登録制度」が導入されました。
 登録された「有形民俗文化財」および「記念物」は、それぞれ「登録有形民俗文化財」、「登録記念物」と呼ばれます。

 この「登録制度」は「指定制度」を補完するものであるため、「登録対象」となる「有形文化財」は、「国」や「地方公共団体」の「指定」を受けていないものに限られます。
 「登録有形文化財」として登録された後、「国」または「地方公共団体」の「文化財」として「指定」を受けた場合は、「登録有形文化財」としての「登録」は抹消されます。
 ただし、「地方公共団体」の「文化財」として「指定」を受けた場合において、その「登録有形文化財」について、その「保存」及び「活用」のための「措置」を講ずる「必要」があり、かつ、その「所有者」の「同意」がある場合は、「例外的」に「登録」を抹消しないことができます。
 しかし実際には「維持」の「困難」などから抹消されて解体されたり(例・美章園温泉)、また故意に抹消して「土地」を利用するなど「事実上」の「脱法行為」を行う「例」等、「文化財保護」としては「不十分」だという「指摘」もなされています。

 「登録有形文化財」(建造物)ですが、2011年(平成23年)7月1日現在、「建造物」の「登録件数」は8331件であり、登録されている「物件」の「一覧」を見ると、下記のような「多様」な「分野」の「建造物」が登録されています。

 役所、図書館、学校、駅舎などの公共建築

 軍隊関連施設

 伝統産業施設

 店舗、銀行、旅館、ホテルなどの商業施設

 工場などの産業関連施設

 トンネル、橋梁、灯台などの交通関係建造物

 ダム、水門などの近代化遺産

 社寺、協会などの宗教建築

 民家、泉 (飲料用水、生活用水)

 これらの「登録物件」には、「現役」の「商店」、「ホテル」などとして活用しつつ、保存されているもの、「博物館」・「資料館」などとして「公開」「活用」されているものが多いそうです。

 「登録有形文化財」の「都道府県別」の「建造物」の2011年(平成23年)7月現在の「登録件数」は下記の通りです。

 都道府県   件数

  総数    8331件

 1 大阪府  514件

 2 兵庫県  505件

 3 長野県  368件

 4 京都府  361件

 5 香川県  349件

 6 愛知県  330件

 7 新潟県  329件

 8 群馬県  300件

 9 滋賀県  287件
10 高知県  265件
11 東京都  263件
12 岡山県  236件
13 茨城県  231件
14 石川県  201件
15 奈良県  197件
16 栃木県  188件
17 岐阜県  181件
17 大分県  181件
19 秋田県  166件
20 島根県  159件
21 静岡県  157件
22 神奈川県 155件
23 千葉県  147件
24 鳥取県  142件
25 和歌山県 132件
26 埼玉県  126件
27 福島県  118件
28 山形県  117件
29 熊本県  110件
30 北海道  109件
31 広島県  104件
32 三重県   96件
33 愛媛県   95件
34 鹿児島県  94件
35 徳島県   92件
36 富山県   89件
37 青森県   88件
37 福井県   88件
39 長崎県   87件
40 宮城県   84件
41 岩手県   80件
42 佐賀県   77件
43 宮崎県   70件
43 沖縄県   70件
45 山口県   67件
46 福岡県   66件
47 山梨県   58件

 2県以上    2件

 「登録有形文化財」の「分類別」の「建造物」の「登録件数」は、2011年(平成23年)7月1日現在、下記の通りです。

  分類   件数

  総数  8331件

 産業1次  100件

 産業2次  802件

 産業3次  1063件

  交通   326件

 官公庁舎  152件

  学校   262件

 生活関連  278件

 文化福祉  266件

  住宅  3830件

  宗教  1024件

 治山治水  164件

  その他  64件

 「銚子市」では、一昨年(2013年)11月15日に、「国」の「文化審議会」により、「銚子市」「飯沼町」にある「磯角商店主屋(イソカクショウテンシュオク)」を「登録有形文化財」(建造物)にするように「答申」。
 昨年(2014年)4月25日に「国登録有形文化財」(建造物)として「磯角商店主屋」(1棟)(所有者・個人)が、登録されました。
 「磯角商店主屋」ですが、1953年(昭和28年)に建てられた「廻船(カイセン)問屋住宅」で、「和洋」を取り混ぜた「造り」が「目」を引くだけではなく、「高価」な「木材」が使われ、「鯛」や「帆掛け船」の「彫刻」が「所々」に施されるなど、「港町」にふさわしい「デザイン」と「繁盛」した「廻船問屋」の「暮らしぶり」を「今」に伝えています。

 「磯角商店主屋」ですが、「木造2階建て」約140平方mで、「銚子漁港」「第一卸売市場」そばに建てられた「建造物」で、「玄関」にある「西側」から見ると「入母屋造り」の「和風住宅」ですが、「住宅」「南側」に「モルタル」や「タイル」が取り入れられ、「ガラスブロック塀」が築かれた「洋風」の「造り」が見られます。
 「磯角商店主屋」は、「屋根」や「天井」に「特徴」があり、「ヒノキ」や「スギ」、「サクラ」、「ラワン材」など「多種類」の「良質木材」が使用され、「水運」の「恩恵」を受け、「物資」を「各地」がら取り寄せたと思われています。
 「磯角商店主屋」の「見どころ」ですが、「屋根」の「軒下」にある「鯛」と「波」が「デザイン」された「懸魚」や、「ヒノキ」の「一枚板張り」となっている「船底状」(舟底状)をした「2階」の「折り上げ天井」などがあげられます。
 「磯角商店主屋」の「建物」が「漁港」の「そば」にあり、「廻船問屋」を意識した「港町」にふさわしい「造り」(景観寄与)をしていることから、「地域」の「特性」を反映し、「国土の歴史的景観」に寄与していると「評価」されています。
 「磯角商店主屋」の「詳細」は、下記の通りです。

 「磯角商店主屋」詳細

 種別

 国登録有形文化財

 登録内容

 1棟

 登録日

 平成26年4月25日

 所在地(所有者)

 銚子市飯沼町186(個人)

 概要

 磯角商店は、銚子港の廻船問屋であったと伝える。
 現存するその主屋は、昭和28年(1953年)の建築で、瓦葺。
 木造2階建の和風住宅の南面に、洋間の応接室を張り出し、ガラスブロックの塀を配している。
 和洋を取り混ぜた構成で、内装にはラワン材など、種々の木材を使っており、工夫を凝らした造作がみられる。
 その特徴として、2階には舟底状の折上天井を張る座敷を設け、随所に鯛や帆掛船の彫刻を施すなどし、廻船問屋を意識した港町にふさわしい意匠を伝えている。

 「銚子市」では、昨年(2014年)4月に「登録有形文化財」となった「磯角商店主屋」が3月21日(土)・22日(日)に「一般公開」されます。
 「一般公開」では、「室内」のすばらしい「造作」を見ることができるそうです。

 「普段」見ることのできない「箇所」の「見学」ができる「登録有形文化財」「磯角商店主屋」「一般公開」。
 この機会に「銚子市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「磯角商店主屋」「一般公開」詳細

 開催日時 3月21日(祝・土)・22日(日) 9時〜16時

 開催会場 磯角商店主屋 銚子市飯沼町186

 問合わせ 銚子市観光協会 0479-22-1544

 備考
 「一般公開」される「磯角商店主屋」ですが、2011年(平成23年)3月11日に発生した「東日本大震災」の際、「利根川」をさかのぼってきた「津波」で「土間」が数cm「浸水」しましたが、大きな「被害」はなかったそうです。

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| 地域情報::銚子 | 06:22 PM |

 
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