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「延方相撲」(潮来市)
 本日二つ目にご案内するのは、近隣市「潮来市」「鹿嶋吉田神社」で7月27日(日)に開催されます「延方相撲」です。

 「潮来市」は、「茨城県」の「南東部」に位置する「市」で、「首都」「東京」から80km圏に位置しています。
 「潮来市」は、「西」に「霞ヶ浦(かすみがうら)」・「常陸利根川」、「東」に「北浦」(2011年12月6日のブログ参照)、「南」に「外浪逆浦(そとなさかうら)」(2011年1月30日のブログ参照)と「水辺」に囲まれ、「潮来市内」の「中心」にも「前川」に流れる「水郷地帯」となっています。
 「潮来市」の「南部」は「田園地帯」が広がり、「米栽培」が盛んで、「市」の「北部」は「台地」で「ゴルフ場」や「緑地公園」が多く見られます。

 「潮来市」は、上記のように「霞ヶ浦」や「北浦」、「常陸利根川」などに面した「水郷」で「有名」な「都市」で、江戸時代に「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)「水運」の「港町」として栄え、現在は「水郷筑波国定公園」(2012年8月3日のブログ参照)の「一角」となっています。
 「潮来市」は、「前川あやめ園」(水郷潮来あやめ園)(2012年5月13日のブログ参照)を「中心」とした「アヤメ」(2011年5月27日のブログ参照)の「名所」や「川」を巡る「十二橋巡り」(2012年5月26日のブログ参照)といった「水郷特有」の「観光名所」を有するほか、「米栽培」を「中心」とした「農業」が盛んに営まれています。
 「潮来市」は、2001年(平成13年)4月1日に「行方郡」「潮来町」が「牛堀町」を編入し「市制施行」しており、また「潮来市」は、「鹿嶋市」、「神栖市」、「鉾田市」、「行方市」とともに「Jリーグ」・「鹿島アントラーズ」の「ホームタウン」となっています。

 「鹿嶋吉田神社」ですが、「潮来市」「新宮」に鎮座する「神社」で、「延方相撲」(2013年7月28日・2012年7月27日のブログ参照)が行われることで「有名」な「神社」です。
 「鹿嶋吉田神社」の「御祭神」ですが、「武甕槌命(たけみかづちのみこと)」と「日本武尊(やまとたけるのみこと)」を祀っています。
 「鹿嶋吉田神社」は、「延方村」と「島崎村」(現・「潮来市」「延方地区」)の「鎮守」で、また「鹿嶋吉田神社」は「参道」の「桜」が美しいことでも知られています。

 「延方相撲」の「はじまり」ですが、1672年(寛文12年)「外浪逆浦(そとなさかうら)」(2011年1月30日のブログ参照)の「三角洲」を巡って長い間、「延方」と「下幡木」(神栖市)の「利権争い」が絶えないとき、「幕府」の「評定」により「延方有利」に解決した事から1673年(寛文13年)、「感謝」を表す為に、「鹿嶋吉田神社」に「相撲」が奉納されるようになったことが「はじまり」とされています。

 「延方相撲」の「由来」ですが、下記の通りとなっています。

 江戸時代初期「徳島」一帯(地区)では「漁場」をめぐる「紛争」や、また「農耕地」の「利権論争」、「耕作権」の「問題」など「紛争」が耐えませんでしたが、寛文12年(1672年)7月27日、この「紛争」に対して「江戸幕府」より「御評定」があり

 「この地は水戸南領に属す。」

 という「採決」がありました。
 「村人」はこれを喜び合い、寛文13年(1673年)「相撲祭」を「延方村鎮守」「鹿嶋吉田神社」に奉納して感謝したことにはじまり、「江戸勧進相撲」の「格式」をもって今日(こんにち)に伝えられています。

 「延方相撲」ですが、「祭礼」までの約1ヶ月前から「種々」の「行事」が始められ、「当番地区」においては「見届け行事」に始まり、「神前会議」、「当番誥家開き」、「衣装揃え」、「地取り祭」まで「地区」「総がかり」で行われるそうです。
 「延方相撲」「祭礼当日」ですが、「早朝」より「当番地区」から「鹿嶋吉田神社」までは「古式」ゆかしい「行列」(「宮行司」、「警護」、「世話人」、「総代」)が繰り出され、、「神事」が執り行われ、その後、3歳から7歳の「小児」による「花相撲」によって「奉納相撲」が開始、その後「古式」に則って「鹿嶋吉田神社」「境内」「本殿」前に築かれた「土俵」にて、「二番勝負」、「一番勝負」、「新手二人がかり」、「小三番」、「大三番」など「古式」の「取り組み」が執り納められるそうです。

 「延方地区」の「鎮守」「鹿嶋吉田神社」で奉納される「神事」「延方相撲」。
 この機会に「潮来市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「延方相撲」詳細

 開催日時 7月27日(日) 9時〜

 開催会場 鹿嶋吉田神社 茨城県潮来市新宮1885

 問合わせ 潮来市役所観光商工課 0299-63-1111

 備考
 「鹿嶋吉田神社」「」延方相撲 ですが、昭和39年(1964年)7月31日に「茨城県」の「県指定無形民俗文化財」に指定されています。

| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=2220 |
| 地域情報::鹿島 | 06:24 PM |
「多古祇園祭2014」「しいかご舞」(多古町)
 本日ご案内するのは、近隣市「多古町」「多古町中心商店街」「八坂神社」で7月25日(金)・26日(土)に開催されます「多古祇園祭2014」「しいかご舞」です。

 「多古町」は、「香取郡」にある「まち」で「下総台地」(北総台地)(2012年7月10日のブログ参照)と「九十九里平野」(2012年7月6日のブログ参照)に挟まれ、「多古町」の「町」の「中心部」を「九十九里平野」「最大」の「河川」「栗山川」(2012年2月18日のブログ参照)が流れており、「西」は「成田国際空港」(2012年12月10日のブログ参照)に接しています。
 「多古町」に隣接する「自治体」ですが、「匝瑳市」、「香取市」、「成田市」、「山武郡」「芝山町」、「山武郡」「横芝光町」と接しています。
 「多古町」は、「北総台地」(下総台地)の「東側」に位置し、「東西」に約14.5km、「南北」11.5kmで「面積」は「千葉県内」の「町村」の中で「2番目」の「広さ」で「面積」は72.68平方km、そのうち「水田」が1836ha(ヘクタール)を有し、「多古町」では、「石川県」に次いで「全国」2番目(明治34年〜43年)に「田んぼ」の「耕地整理」が行われています。
 「多古町」の「地勢」ですが、「北部」及び「東部」は「台地」が広がり、「畑地帯」を囲むように「山林」が「傾斜斜面」となっており、上記のように「多古町」の「中央部」を「南北」に流れる「栗山川」の「流域」は「低地」で「水田地帯」が広がっており、「多古米」(2012年9月16日のブログ参照)の「産地」となっています。
 「多古米」ですが、「多古」が誇る「絶品」で、「多古産」の「米」は「良質」で、古くは江戸時代から「その味」の「良さ」が評判となっており、昭和38年(1963年)には、「天皇陛下」の「献上米」に選ばれ、昭和46年(1971年)には「札幌」で行われました「全国自主米品評会」において「食味日本一」に輝き、また近年では、平成2年(1990年)に「日本の米作り百選」に選定されています。

 「多古町」の「町の花」ですが、「紫陽花(あじさい)」で、「町の木」は「山茶花(さざんか)」となっています。
 「町の花」「紫陽花」は、「町民」の「公募」により、「町村合併40周年」を記念して制定され、「紫陽花」ですが、「多古町」の「名所」のひとつ「あじさい遊歩道」(2012年6月4日のブログ参照)、「ふるさと多古町あじさい祭り」(2012年6月20日のブログ参照)など広く親しまれています。
 (平成6年11月23日制定)
 「町の木」「山茶花」ですが、「多古町」の「大地」を形成する「関東ローム層」、その「土壌」にもっともあった「樹木」が「山茶花」です。
 「山茶花」は、「民家」の「生け垣」などにも広く利用され、「町民」にとても親しまれていることから、「アンケート調査」の「結果」、「町」を象徴する「木」として選ばれたそうです。
 (昭和50年制定)

 「多古町」では、毎年7月25日・26日に「多古祇園祭」「しいかご舞」が執り行われています。
 「多古町」の「夏の風物詩」となっています「多古祇園祭」(2013年7月23日・2012年7月22日・2011年7月20日のブログ参照)は、「多古町」の「八坂神社」の「祇園祭」で、「お囃子」の「音」とともに「4町」から繰り出される「雅」な「山車」の上で「芸姑さん」が舞い、「若者たち」は踊り、「夜空」には「花火」が打ち上げられ、暑い「多古町」の「夏の夜」を飾られます。
 また「多古祇園祭」「同日」、「多古町」では、「民俗芸能」・「神事」「しいかご舞」も奉じられています。

 「多古祇園祭」ですが、江戸時代から続いている「由緒」ある「祭り」で、天保10年に作られたという「新町」の「山車」や、「本町」・「仲町」・「高根」の「各町」から繰り出された「山車」が「華やか」に競演して、「山車」が「多古町」の「町中」を練り歩きます。
 「多古祇園祭」「祭礼当日」ですが、「佐原囃子」(2012年2月23日のブログ参照)に合わせ、「4町」の「山車」が曳き廻されて「万余」の「観客」で賑わいます。
 「多古祇園祭」では、「錦菓子」を焦がす「匂い」、「山車」のきしむ「音」、「笛」、「太鼓」も賑やかに「人」が湧き、「まち」が湧くそうです。

 「多古祇園祭2014」ですが、7月25日(金)の「朝」、「多古町」の「高台」にある「天照山」へ集まり(宮参り)、「踊り」を奉納する事から始まります。
 「多古祇園祭」では、「仲町」・「本町」・「新町」・「高根」の「各町」ごとにそれぞれが「太鼓」や「笛」で林ながら進み、「大宮大神」に「参拝」、「各町」ごとに「踊り」を奉納するそうです。
 「踊り」を「奉納」したあと、「町」へ引き上げ、「山車」の「準備」をし、「山車」の「巡行」が行われます。
 「仲町」・「本町」・「新町」・「高根」の「4町」の「山車」には、それぞれ「踊りの名手」「芸姑さん」が乗り込み、「山車」の「二階」で「踊り」が披露されます。
 「多古祇園祭」では、「夕方」になると「八坂神社」前に、「三方」に「太縄」を張った10m強程の「柱」「津久舞柱(つぐめばしら)」のある「仮設舞台」が準備され、19時に「しいかご舞」を始めるに当たり「八坂神社」に拝礼し、「しいかご舞」を奉納するそうです。
 一通り奉納された「しいかご舞」の「最後」には、「大柱」(津久舞柱)の上で「芸」が繰り広げられ、取り付けられた「扇子」を落として終わりとなるそうです。
 ちなみに「しいかご舞」で、落とされる「扇子」を拾った「人」は「福」を得るといわれています。
 「しいかご舞」が終わると「八坂神社」の「氏子」の3つ「山車」と「高根」の「山車」とで、「4町」が「八坂神社」前に集合して「踊りの競演」が「順番」に行われます。
 「4町」による「山車巡行」と「踊りの競演」が終わると「打ち上げ花火」「多古祇園祭花火大会」が行われます。
 「多古祇園祭花火大会」は、「多古祇園祭2014」の「最終日」7月26日(土)に開催され、20時30分から「約30分程度」で500発程度の「打ち上げ花火」が打ち上がるそうです。
 「多古祇園祭花火大会」は、「道の駅多古あじさい館」(2011年12月24日・2010年9月6日のブログ参照)付近から眺めることができるそうです。

 「しいかご舞」ですが、「香取郡」「多古町」にある「八坂神社」の「祇園祭」に演じられる「民俗芸能」の「つく舞」です。
 「しいかご舞」は、7月25日(金)・26日(土)の「八坂神社」「例祭」「多古祇園祭」「当日」、「豊作」・「無病息災」・「雨乞い」等の「願い」を込め、「八坂神社」前の「仮設舞台」で奉納されています。
 昭和50年(1975年)に「千葉県無形民俗文化財」の「指定」を受けた「しいかご舞」は、古く元明元年から伝わるもので、「八坂神社氏子三町」(「本町」・「新町」・「仲町」)から選ばれた「10人」の「若衆」により演じられます。
 「しいかご舞」では、「獅子」・「鹿」・「雨蛙」(「形」により「まんじゅう」とよばれる)の「面」をつけて「笛」の「調子」に合わせ「舞」を披露し、最後に「猿の面」をつけた「年番町」の「若衆」が、「破魔の弓矢(はまのゆみや)」を持って「大柱」(津久舞柱)によじ登り、「先端」近くの「横木」に下り「仕舞(しまい)」をし、これが終わると「横木」に結んである「扇子」を「観客」の中に落として「終了」となるそうです。
 「しいかご舞」は、上記のように1975年(昭和50年)に「多古のしいかご舞」という「名称」で「千葉県」の「県指定無形民俗文化財」に指定され、1976年(昭和51年)には「選択無形民俗文化財」に選ばれています。
 ちなみに「選択無形民俗文化財」とは、「重要無形民俗文化財」の「無形」の「民俗文化財」のうち、「記録」、「保存」、「公開」に対して「経費」の「一部」を「公費」による「補助」を受けることができるものとして、「文化審議会」の「答申」に基づき「文化庁長官」によって「選択」された「文化財」なのだそうです。
 「しいかご舞」の中でも「一番」の「見どころ」ですが、10mもある「つぐめ柱(津久舞柱)」での「猿」(「猿の役」の「若者」)の「曲芸」で、「見物客」の「目」を引くそうです。

 「多古祇園祭2014」「しいかご舞」を開催する際、「多古町」では、7月25日(金)及び7月26日(土)の18時30分から22時00分まで「交通規制」が行われます。
 なお上記のような「交通規制」の「時間」ですが、「規制区域内」に「お住まいの方」も「車両」での「通り抜け」ができないそうですのでご注意下さい。
 なお「平成26年度祭礼規制図」ですが、「多古町HP」をご参照下さい。
 また「多古町」では、「多古祇園祭」「開催期間中」は「町内」(中心商店街周辺)の「混雑」が予想されますので、「車両」・「徒歩」等でお越しの際の「交通安全」を呼びかけています。

 「歴史」ある「多古町中心商店街」で開催される「多古」の「夏の風物詩」「多古祇園祭2014」、「八坂神社」「仮設舞台」で奉納される「民俗芸能」・「神事」「しいかご舞」。
 この機会に「多古町」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「多古祇園祭2014」「しいかご舞」詳細

 開催期間 7月25日(金)・26日(土)

 「多古祇園祭」「内容」

 宮参り

 山車の曳き廻し

 7月25日(金)「昼」12時00分〜
 7月26日(土)「朝」8時00分〜

 しいかご舞

 7月25日(金)・26日(土)「両日」とも19時00分

 4町競演

 7月26日(日)20時00分〜

 多古祇園祭花火大会(花火打ち上げ)

 7月26日(日)「夜」20時00分〜

 開催会場 多古町中心商店街 香取郡多古町
      八坂神社 香取郡多古町

 問合わせ 多古町商工会 0479-76-2206

 備考
 「多古祇園祭」に演じられる「しいかご舞」ですが、「民俗芸能」の「つく舞」で、「つく舞」とは、高い「柱」(つく柱)を立て「地面」へ「綱」を張り、さまざまな「動物」に扮した「演じ手」が「柱」や「綱」の上で「軽業」を演じる「芸能」で、奈良時代に「中国」から伝来した「散楽(さんがく)」の「流れ」を汲むとされ、室町時代から近世初頭に流行した「蜘蛛舞」という「曲芸」に近似しているともいわれています。
 「つく舞」ですが、主に「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)「下流域」に多く伝えられ、「旭市」の「太田のエンヤーホー」(2013年7月25日・2012年7月23日・2011年7月24日のブログ参照)、「香取郡」「多古町」の「しいかご舞」、「野田市」の「野田の津久舞」、「茨城県」「龍ヶ崎市の撞舞(りゅうがさきのつくまい)」が「選択無形民俗文化財」に選ばれています。



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