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「第40回奉納梅若成田山蝋燭能」(成田市)
 本日ご案内するのは、近隣市「成田市」「成田山新勝寺」「光輪閣」で5月20日(土)に開催されます「第40回奉納梅若成田山蝋燭能」です。

 「成田山新勝寺」(2010年11月14日・15日・16日のブログ参照)は、「成田市」にある「真言宗智山派」の「寺」であり、「真言宗智山派」の「大本山」のひとつで、1000年以上の「歴史」をもつ「全国有数」の「霊場」で、「成田」を「代表」する「観光地」でもあり、「正月3が日」には約300万人、「年間」約1000万人以上の「参拝客」が訪れています。
 「成田山新勝寺」の「御本尊」は「不動明王」で、「成田山新勝寺」は「関東地方」有数の「参詣人」を集める「著名寺院」で、「家内安全」、「交通安全」などを祈る「護摩祈祷」のために訪れる方が多い「不動明王信仰」の「寺院」のひとつであり、「成田のお不動さま」の「愛称」で親しまれています。

 「成田山新勝寺」の「御本尊」である「不動明王」ですが、「真言宗」の「開祖」「弘法大師」「空海」が自ら「一刀三礼」(ひと彫りごとに三度礼拝する)の「祈り」をこめて「敬刻開眼」された「御尊像」で、この霊験あらたかな「御本尊」「不動明王」の「御加護」で、千年以上もの間、「御護摩」の「火」を絶やすことなく、「皆様」の「祈り」が一体となり「清浄」な「願い」となって現れるそうです。
 「成田山新勝寺」は、開山1080年を間近に控えた現在も「成田山のお不動さま」として数多くの「人びと」の「信仰」を集めています。

 「成田山新勝寺」では、平成20年(2008年)に「開基1070年祭記念大開帳」が行われ、これにあわせて、平成19年(2007年)には「総欅造り」の「総門」が「落慶」され、「新勝寺」の「表玄関」として「荘厳」な「佇まい」を見せています。
 この「総門」は、開かれた「庶民のお寺」「成田山」と「門前町」とをつなぐ「担い手」として、「大開帳」を記念し創建されたもので、「総門」前にある「門前広場」は「参拝客」の「憩いの場」となっています。

 「成田山新勝寺」ですが、「総門」をくぐって、「境内」に入ると大きな赤い「提灯」のある「仁王門」があり、「境内」には、数多くの「建造物」が立ち並んでいます。
 「仁王門」から「東海道五十三次」にならった53段の「石段」を上がると、「成田山のシンボル」である「大本堂」が現れ、「大本堂」では、「世界平和」と「人々の幸せ」を願って「開山」以来「毎日」欠かさずに「御護摩祈祷」が厳修されています。

 「成田山新勝寺」の「伽藍」ですが、「JR」および「京成電鉄」の「成田駅」から「成田山新勝寺」への「参道」が伸び、「参道」を10分ほど歩き、「急」な「石段」を上った先の「台地上」に「境内」が広がっています。
 「石段」の「途中」に「仁王門」、「石段」を上った先に「正面」に「大本堂」、その手前「右手」に「三重塔」、「鐘楼」、「一切経堂」などが建っています。
 この他、「大本堂」の「左手」に「釈迦堂」、「大本堂」の「背後」の「一段」高くなった「地」には「額堂」、「光明堂」、「開山堂」、「平和の大塔」(2012年5月7日のブログ参照)などが建っており、「境内」の「東側」は広大な「成田山公園」(2011年11月8日・2010年11月12日のブログ参照)があります。
 「成田山新勝寺」にある「釈迦堂」、「光明堂」、「表参道」にある「薬師堂」(2013年5月22日のブログ参照)は、「歴代」の「成田山」の「大本堂」です。
 これほどの「数」の「御堂」が現存している「寺院」は大変珍しく、それぞれの「建物」には「建立時」の「建築様式」を今に伝えており、江戸中期から末期の「建物」である「仁王門」、「三重塔」、「釈迦堂」、「額堂」、「光明堂」の5棟が「国」の「重要文化財」に指定されています。

 「薪能」ですが、「奈良」・「興福寺」の「修二会(シュニエ)」の際の「薪献進」に始まる「神事能」が「はじまり」と言われ、その時期は13世紀なかばと推定されています。
 「薪能」は、「仏法」の「守護神」を迎えるための「聖火」の「薪」の「採取」に伴う「芸能」で、「薪猿楽(タキギサルガク)」、「薪の神事」とも称されました。
 「明治維新」や「第二次世界大戦」で、一時途絶えたこともありましたが、「第二次世界大戦」後、1950年(昭和25年)「京都」・「平安神宮」の「京都薪之能」以来、「薪能」は新しい「傾向」として「全国各地」の「都市」や「寺社」で開催されるようになり、今日(コンニチ)では「ビル」の林立する「都市空間」や「遊園地」の「野外劇場」が用いられるなど、「新機軸」の「薪能」、「ショー」としての「薪能」も増えつつあるそうです。
 とはいえ、本来「屋内」で上映される「能」を「屋外」の「特設舞台」で鑑賞できることは、大変珍しく貴重な機会といえます。

 「奉納梅若成田山薪能」(2016年5月11日・2015年5月15日・2014年5月13日・2013年5月13日・2012年5月12日・2011年5月12日のブログ参照)は、毎年「5月」の「第3日曜日」の「前日」に執り行われている「薪能」です。
 (昨年(2016年)より「奉納梅若成田山蝋燭能」として「室内」で開催されています。)
 「奉納梅若成田山薪能」ですが、「若葉」芽吹く「不動の森」と「成田山平和の大塔」を「背景」にして、「成田山新勝寺」「大本堂」の「奥」にある「光明堂」前に「特設舞台」が設けられ、「かがり火」の「炎」に照らされた「幽玄な世界」の中で「能」が上演されていました。
 この「幻想的」な「雰囲気」に包まれて、「一流」の「演者たち」が織り成す「日本古来」の「文化」にふれることができる「奉納梅若成田山薪能」には、多くの「地元客」、「観光客」が訪れます。

 「能と狂言 マメ知識」

 能は、約600年の歴史を持ち、舞踏・劇・音楽・詩などの諸要素が交じりあった現存世界最古の舞台芸術です。
 主人公のほとんどが幽霊で、すでに完結した人生を物語り、それが中心になっている不思議な演劇です。
 幽霊というと怖い内容のようですが、時代や国によっても変わることのない人間の本質や情念を描こうとしているのです。
 また、ギリギリまで省略されたひとつの動きの中にはいくつもの内容が込められ、一見無表情な能面には幾通りもの表情が隠されているのです。

 一方、狂言は能とほぼ同じ頃に発生しました。
 登場人物は能と違って貴族や歴史上の人物ではなく、底抜けに明るい太郎冠者を主とした親しみやすいキャラクターで、当時を描いた笑いには現代に通じるものがあります。
 その頃の日常的な話し言葉を使っているので内容もわかりやすく、能と共に歩んだ長い歴史のなかで洗練された「笑いの芸術」といわれています。
 本狂言の他に、能の間で解説的な役割をする間狂言や、祝言の式で演じられる「三番三(三番叟)」(サンバソウ)など特殊なものもあります。

 この対照的な二つの演劇はセットで演じられることが多く、幽玄の世界から笑いの世界へと観客の心をリラックスさせてくれます。
 また能には、完全な方式で演ずるほか多くの省略方式があります。

 この度(タビ)「成田山新勝寺」では、例年「薪能」として開催していた「奉納梅若成田山薪能」を「蝋燭能」として「室内」に移し、「奉納梅若成田山蝋燭能」として5月20日(土)に開催するそうです。
 今年(2017年)で「40回目」を迎える「奉納梅若成田山蝋燭能」ですが、「会場」を「成田山新勝寺」「光輪閣」4階「光輪の間」とし開催され、17時00分「開場」、18時00分「開演」となっており、「第40回奉納梅若成田山蝋燭能」の「出演」ですが、「梅若宗家一門」となっています。
 「第40回奉納梅若成田山蝋燭能」ですが、「当日」14時00分から「成田山新勝寺」「光輪閣」「ロビー」にて「整理券」が配布され、17時00分の「開場時」には、「整理券」の「番号順」に「奉納梅若成田山蝋燭能」「会場内」に「入場」となっており、「会場」は「全席自由席」(団体を除く)となっているそうです。
 「第40回奉納梅若成田山蝋燭能」の「入場券」ですが、上記のように「全席自由席」で4000円となっており、下記「取扱所」で「発売中」となっています。

 成田山新勝寺   TEL 0476-22-2111 8時00分〜16時00分

 成田観光館    TEL 0476-24-3232 9時00分〜17時00分 (月曜休館)

 成田市観光案内所 TEL 0476-24-3198 8時30分〜17時15分 (年中無休)

 チケットぴあ     TEL 0570-02-9999

 「第40回奉納梅若成田山蝋燭能」の「演目」ですが、下記の「内容」ないし「あらすじ」となっています。

 「仕舞」 「龍虎(リュウコ)」あらすじ

 仏跡を求めて中国に渡った僧が木こりの老人と男に出会い、龍虎の戦いのことを聞きます。
 すると僧の目の前で、雲を起こす龍と風を生む虎の激しい戦いが繰り広げられます。
 異国を舞台に人間ではない者同士、異類の戦いが描かれている作品です。

 「舞囃子」 「芦刈(アシカリ)」あらすじ

 女が都から里へ戻ってくると、かつての夫、日下左衛門は雫落して行方不明でした。
 夫を探そうと決めた女の前に、芦を売る男が現れます。

 夫婦の再会というドラマチックな展開ももちろん見どころですが、それだけでなく、芦売りの舞う笠の段、妻と再会した日下左衛門が喜びに満ちて舞う男舞など、様々な舞が楽しみな一面です。

 「狂言」 「末広(スエヒロ)」あらすじ

 ある金持ちが、目上の人に「末広がり」というものを贈るため、家来の太郎冠者を呼びつけ都へ買いに行くよう命じます。

 港に着いた冠者は、末広がりとは何か、どこにあるのかを聞かなかったことに気づいて困った挙句、物売りを真似て「末広がりを買おう」と呼び歩きます。

 そこに詐欺師が現れ、言葉巧みに古傘を売りつけるのです。
 主人の注文どおりの品が手に入ったと思い込み喜ぶ冠者に、詐欺師は、主人の機嫌を直す囃し物を教えます。

 帰宅した冠者が得意げに報告すると、あきれた主人は冠者を追い出します。
 思案した冠者は、詐欺師を教わった囃し物をうたい足で拍子をとると、主人もつりこまれて機嫌を直します。

 「能」 「小鍛冶 黒頭(コカジ クロガシラ)」あらすじ

 時の名工三条小鍛冶宗近は、勅使一条院の臣下 橘道成から、悪夢をみられた帝(一条天皇)より、御剣を打てとの勅使を受けます。
 宗近は、詔を有り難く承りますが、この名刀の製作に欠かせない相槌を務めるものがいない事に気がつきます。

 困り果てた宗近は、すがる思いで、氏神である伏見稲荷明神へ祈願に出かけます。
 するとそこに、不思議な童子(稲荷明神)が現れ、霊剣の物語、なかでも日本武尊が草薙剣の霊力により、東国の夷を討伐した様を語って聞かせます。
 そして童子は「剣を打つ準備を整えて待て」といい、姿を消します。

 宗近が、鍛冶壇を清め整えて待っていると、稲荷明神の使いである狐の精が現れます。
 神の助けを得た宗近は、稲荷明神の相槌を受け、見事な名剣を完成させました。
 霊狐は、打ち上がった剣を勅使に捧げ、稲荷山へと帰っていくのです。

 この曲目は、「人事を尽くして天命を待つ」名工三条小鍛冶宗近、一世一代の名剣誕生の物語です。

 「千葉県」を代表する「名刹」「成田山新勝寺」で開催される「現存世界最古」の「舞台芸術」「蝋燭能」「第40回奉納梅若成田山蝋燭能」。
 この機会に「成田市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「第40回奉納梅若成田山蝋燭能」詳細

 開催日時 5月20日(土) 18時〜20時30分頃(予定)

 開催会場 成田山新勝寺 光輪閣4階 光輪の間 成田市成田1

 問合わせ 成田山新勝寺 蝋燭能係 0476-22-2111

 備考
 「第40回奉納梅若成田山蝋燭能」では、「終演後」、「成田山表参道」「総門前広場」より、「JR成田駅」及び「京成成田駅」行き「無料バス」が運行されるそうです。

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