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「あらい祭」(大根祭り)(芝山町)
 本日ご案内するのは、近隣市「芝山町」「大宮神社」で12月14日(水)に開催されます「あらい祭」(大根祭り)です。

 「大宮神社」ですが、「山武郡」「芝山町」「山田」に鎮座する「神社」で、毎年12月14日に160年間以上にわたって行われている「奇祭」「あらい祭」(大根祭り)が行われていることで知られている「神社」です。
 「大宮神社」には、「鳥居」がないそうで、また「大宮神社」が鎮座する「山武郡」「芝山町」「山田地区」の「家々」にも「門」がないそうです。
 「門」がない「理由」(ワケ)ですが、「山武郡」「芝山町」「山田地区」で、江戸時代に「火災」が起こるのが、なぜか「門」のある「家」ばかりであったこと(門のある家の火事が多いと言う謂(イワ)れがあった)から、それ以来「山武郡」「芝山町」「山田地区」の「神社」や、「家」に「門」が置かれなくなってしまったそうです。

 「あらい祭」(大根祭り)ですが、「無病息災」・「火盗難除(火災難除)」・「五穀豊穣」の「祈願」を「目的」として行われている「お祭り」です。
 上記のように「あらい祭」(大根祭り)は、160年以上続く「お祭り」で、「あらい祭」(大根祭り)の「あらい」ですが、「あらい祭」(大根祭り)で「大根」を「宮司」等に投げつけることから「荒い」という「意味」ではないかといわれていますが、定かではないようです。

 現在、「山武郡」「芝山町」に伝わる「あらい祭」(大根祭り)の「由来」のひとつは、下記の通りです。

 江戸時代後期の嘉永2年(1849年)、下総国日本寺(現・多古町)に修行に来た僧侶が山田村のある家に立ち寄り一夜の宿を頼んだ。
 宿の主人は、食事をしながら山田村では、子ども達の体が弱く健康に育たなく、病難、災難が多く、どうしたらよいか村人達は悩んでいることを話した。
 これを聞いた修行僧は、神社に参拝し祭事をとり行い、厄除け祈願をすると良いと教えた。
 そこで、主人は村人達と相談して、翌年(嘉永3年11月吉日)に、無病息災・火盗難除・五穀豊穣の祈願を目的として、祭礼を行った。
 当日の祭事は、村中「鍋かけず」と言い、この日は各家のカマドには火を焚かず、当番の家に集まり「神の食」を食べ、祭事を祝う。
 祭壇には、男女の「神物」が飾られ、無病息災を祈り獅子舞が行われ、獅子がその「神物」を新妻の食前に出し子孫繁栄を願う。
 神社では、1ヶ月前から男の子達が「カヤ」を集め、竹でやぐらを組み、その「カヤ」を詰め、小屋を作る。
 子どもたちは、宮司等を大宮神社の正面から入るのを阻止するため、小屋に火を放ち、大根を宮司等に投げつける。
 その後、神前では祝いの儀式がとり行われる。
 「大根祭り」とも呼ばれ、毎年12月14日に行われる。

 「あらい祭」(大根祭り)「当日」の「祭事」ですが、この日は「集落内」の「どの家」(各家)も「火」を焚かず(「釜戸」には「火」を焚かず)、「祭り」の「当番」の「家」「当番家」(現在は集会所)に集まり、「ご飯」と、「味噌汁」、「つけもの」、「煮付け」等「神の食」(精進料理)と呼ばれる「食事」(大根で作った男女性器)を食べて「祭事」を祝うそうで、これを「鍋かけず」の「習慣」というそうです。
 この時の「祭壇」には、「大根」と、「蕪(カブ)」で作られた「男女」の「神物」(「男性器」と「女性器」を模した「神物」)が飾られるのですが、その中で「獅子舞」が「無病息災」を祈って「神楽」を舞い踊るそうです。
 そして「獅子」がその「神物」を手に取り、集まっていた「新妻」の「食前」に出すのですが、これは「子宝受恵」・「子孫繁栄」を願ってのことだそうです。
 その後「新旧年番」の「引き継ぎ」(トウワタシ)を行い、「神主」とともに「大宮神社」へ移動します。
 「食事」が終わると、いよいよ「メインイベント」の「開始」となり、「神官たち」(神官と大人たち)が「当番の家」から出ていくと、「畑」の脇に置かれていた「大根」の「輪切り」を手に取りながら、「少年少女たち」(子供たち)が「スタンバイ」し、「神官たち」がやってくると、一斉に「大根」を投げ始め、「大人たち」(神官たち一行)を迎え撃つそうです。
 さらに「神社」(大宮神社)の「正面」では1ヶ月前から「男の子たち」が用意していた、「カヤ」と、「竹」で建てられた「小屋」(カヤヤグラ)に「火」が放たれ(着火させ)、この「二大妨害」(大根投げとカヤに着火)で「神官たち」(大人たち)が「神社」に戻る「邪魔」をするのだそうです。
 「神官たち」(大人たち)は「大根」を喰らいながら(投げつけられながら)「ゴザ」を「楯(タテ)」に「神主」を守りながら、燃え上がる「正面」を避け、「横」から「神社」(大宮神社)に逃げ込み、「イベント」(お祭り)は終了するそうで、その後は「神前」(大宮神社拝殿)で「神事」と、「祝いの儀」「紐解き(七五三)祝い」を執り行い、「あらい祭」(大根祭り)は終了となるそうです。

 上記のように「あらい祭」(大根祭り)ですが、「合戦」に見立てて行われる「お祭り」で、「あらい祭」(大根祭り)では、「男の子たち」が「宮司」等を「正面」から「社(ヤシロ)」(大宮神社)に入れまいと、「カヤ」を詰めた「小屋」に「火」を放ち、「大根」を投げつけ、「子供たち」が「元気」に育っている証明する「地域」の「神事」となっています。
 「あらい祭」(大根祭り)は、「合戦」に見立てたものなので、「神社」は「城」ということになるそうです。
 上記のように「あらい祭」(大根祭り)では、「宮司」等を「正面」から入れまいと「小屋」に「火」を放ち、「大根」を「宮司」等に投げつけ、「元気」に育っている「証明」(証)としているそうです。

 「芝山町」「山田地区」の「社」「大宮神社」で催行される「神官たち」(宮司と大人たち)に「大根」を投げつけ「厄除け」と、「五穀豊穣」を祈願する「奇祭」「あらい祭」(大根祭り)。
 この機会に「芝山町」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「あらい祭」(大根祭り)詳細

 開催日時 12月14日(水) 11時〜15時

 開催会場 大宮神社 山武郡芝山町山田

 問合わせ 芝山町まちづくり課 0479-77-3918

 備考
 「あらい祭」(大根祭り)ですが、「芝山町」では、「通称」「大根祭り」とも呼ばれており、この日に使う「大根」を「子供たち」が、「近所」の「畑」から採り、用意するそうです。
 「あらい祭」(大根祭り)で、どうして「子供たち」が「大根」を投げるのかは、「元気を証明するため」なのだそうで、「あらい祭」(大根祭り)での「神官たち」(宮司と大人たち)が「神社」に帰る(戻る)のを阻止する「一連の流れ」は、この地でかねてより「頻繁」に起こっていた「合戦」を「イメージ」したものなのだそうです。
 元々、この地は「戦火」の絶えなかった「土地」だったそうで、今でも「町中」(芝山町)には「火の見櫓(ヒノミヤグラ)」が多く建っているようで、そんな「合戦」を見立てて「小屋」に「火」を放ち、「大根」をぶつけ「神官たち」(宮司と大人たち)が帰るのを阻止することで、「子供たち」が「元気に育っていることの証明」とみなされるそうです。

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