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「漕出式(コイデシキ)」(銚子市)
 本日ご紹介するのは、地元「銚子市」「銚子漁港」「第2卸売市場」前、「外川漁港」で1月6日(水)に開催されます「漕出式(コイデシキ)」です。

 「銚子漁港」(2012年1月24日のブログ参照)は、「銚子市」にある「特定第3種漁港」で、「年間水揚げ量」では、「全国有数」の「漁港」です。
 「銚子漁港」ですが、「全国屈指」の「水揚げ量」を誇る「漁港」で、「全国有数」の「漁場」を持つ、「水産」、「加工」、「流通」の「総合漁業基地」として知られています。
 なお「銚子漁港」ですが、平成26年(2014年)1年間の「水揚げ量」が、27万4000t(トン)余りとなり、平成25年(2013年)よりおよそ6万t、「率」にして28%増え、「他」の「港」を大きく上回り、「水揚げ量」が「日本一」となっており、「魚」の「水揚げ量」が「4年連続」で「全国1位」(2015年1月1日のブログ参照)となっています。

 「銚子漁港」の「管理者」は「千葉県」で、「漁港番号」は「1930010」、「漁業協同組合」は「銚子市漁業協同組合 Choshi Fisheries Cooperative Association」で、「銚子市漁業協同組合」ですが、平成8年(1996年)9月に「銚子地区」の「6単協」(銚子市、銚子市黒生、銚子市外川、銚子市西、銚子市川口、千葉県小型機船底)が、合併されて設立された「組合」です。
 「銚子市漁業協同組合 Choshi Fisheries Cooperative Association」「組合員数」ですが、287名の「内」、「正組合員」177名、「准組合員」110名で、「組合員」は、6つの「魚種別部会」(旋網部会、鰹鮪部会、底曳部会、小型底曳部会、一本釣部会、各種部会)に所属しています。

 「銚子市漁業協同組合 Choshi Fisheries Cooperative Association」の「事業」、「内容」は、下記の通りです。

 共済事業 組合員の共済に関する事業。

 購買事業 組合員の事業または生活に必要な物資の供給

 販売事業 組合員漁獲物その他の生産物の販売

 直販事業 組合員漁獲物その他の生産物の直売

 製氷事業 漁獲物鮮度保持の為の氷供給

 加工事業 組合員漁獲物その他の生産物の加工

 利用事業 組合員の事業または生活に必要な共同利用に関する施設

 指導事業 水産に関する経営および技術の向上に関する指導

 「銚子」は、古来「零細漁業」と、「農耕」とによって、「生計」を営む「一漁村」でありましたが、「紀州方面」の「人々」が来応するようになってから開発されたといわれています。
 「銚子漁港」「第1魚市場」は、昭和7年(1932年)に完成、璽来「千葉県下」、「地元漁船」はもとより、「北」は「北海道」から、「南」は「沖縄」にいたる「沖合漁船」の「一大根拠地」として、60有余年の「歴史」を経て、「飛躍的」「発展」をとげています。
 「銚子市漁業協同組合 Choshi Fisheries Cooperative Association」の「沿革」は、下記の通りです。

 昭和7年(1933年)   県有銚子漁港魚市場のうち、中央魚市場が完成。

 昭和9年(1934年)10月 千葉県水産株式会社(大正12年11月創立)が県より借り受け、業務を開始。

 昭和19年(1944年)   臨港側線を敷設。新生魚市場が完成。(荷捌所として使用)

 昭和20年(1945年)1月 千葉県水産株式会社は、生鮮魚類の統制強化により、市場業務をできなくなったため、千葉県水産業会に市場権を譲渡、実務は銚子市漁業会をして行わしめた。

 昭和20年(1945年)7月 内浜魚市場は戦災により焼失、中央市場は大破。

 昭和23年(1948年)10月 県水産業会は、銚子市漁業会に市場権を譲渡。

 昭和24年(1949年)12月 戦災により焼失した内浜魚市場が復旧。

 昭和25年(1950年)7月 県は、生鮮魚介類の統制撤廃に伴う処置として、流通秩序の確立と漁港の管理保全を目的として銚子漁港魚市場条例を交付し、この条例に基づいて知事は中央魚市場及び内浜魚市場を銚子市漁業協同組合に、新生魚市場を外川漁業協同組合に市場開設者として承認した。

 昭和32年(1957年)3月 新生魚市場を県に返還。市場を廃止し、倉庫に転用。

 昭和37年(1962年)8月 東魚市場が完成。(工事費45913千円)

 昭和40年(1965年)4月 中央魚市場の改築工事を始める。

 昭和40年(1965年)6月 中堤防工事進行により完成部分を水揚岸壁に利用。

 昭和40年(1965年)12月 中央魚市場管理棟が完成。(工事費249845千円)

 昭和42年(1967年)3月 中堤防完成。水揚、仕込出漁岸壁に利用。

 昭和44年(1969年)3月 内浜魚市場を廃止解体し、駐車場に転用。業務を東魚市場に移す。

 昭和47年(1972年)2月 銚子市漁業協同組合は、県より魚市場施設を有償にて譲り受ける。

 昭和50年(1975年)4月 第2卸売市場(工事費68767千円)が完成。

 昭和52年(1977年)3月 第3卸売市場No.1(工事費223264千円)が完成。

 昭和62年(1987年)3月 第3卸売市場No.2(工事費1257400千円)が完成。

 昭和63年(1988年)6月 漁船員福利厚生施設「ゆうなぎ」(工事費210000千円)完成。

 平成6年(1994年)12月 鮮魚直売所完成オープン。

 平成8年(1996年)9月 市内6漁業組合が合併。

 平成14年(2000年)3月 海水氷製氷工場完成。

 「銚子沖」は、「寒暖流」の「交錯」する「好漁場」を有するため、「いわし」(2012年5月17日のブログ参照)、「さば」(2012年12月8日のブログ参照)、「さんま」(2012年9月1日のブログ参照)、「かつお」、「まぐろ類」(2012年11月8日のブログ参照)、「あじ」、「ひらめ」、「金目鯛」(2011年2月14日・2010年11月17日のブログ参照)等となっており、「鮮魚」として「銚子漁港」から「全国各地」に送られています。
 「銚子漁港」で「水揚げ」される「主」な「魚種」は、下記の通りです。

 鰯(イワシ)   2002年(平成14年)度「陸揚高」「全国1位」

 鯖(サバ)   2002年度「陸揚高」「全国1位」

 鯵(アジ)類  2002年度「陸揚高」「全国4位」

 秋刀魚(サンマ) 2002年度「陸揚高」「全国4位」

 鮪(マグロ)   2002年度「陸揚高」「全国6位」

 鮫(サメ)    2002年度「陸揚高」「全国3位」

 メヌケ     2002年度「陸揚高」「全国5位」

 となっています。
 ちなみに「銚子市」の「金目鯛」ですが、「東京」「築地」の「市場」で1kg当たり3000円以上で取り引きされている「深海」の「高級魚」で、「銚子市」の「金目鯛」の「水揚げ量」ですが、「国内2位」を誇るそうです。

 「銚子漁港」では、上記のように「水揚げ」される「魚種」も「豊富」で、これら「魚介類」を取り扱う「銚子漁港」「魚市場」の「卸売市場」も、「銚子漁港整備」に呼応し、「第1」・「第2」・「第3卸売市場」と、「受入施設」の「整備拡充」が図られ、「全国有数」の「漁業根拠地」として、「益々」の「発展」が期待されています。

 「銚子漁港」の「概要」は、下記の通りです。

 銚子漁港・魚市場

 魚市場用地の面積 40243平方m

 第1卸売市場 21678平方m

 第2卸売市場 6165平方m

 第3卸売市場 12400平方m

 魚市場の建物及び位置

 第1卸売市場

 中央市場

 鉄骨、鉄筋コンクリート2階建

 銚子市飯沼町186番地の61 銚子市新生町1丁目36番地の2

 建面積 4296平方m

 第2卸売市場

 鉄筋コンクリート一部鉄骨1階建

 銚子市川口町1丁目6278番地

 建面積 801平方m

 第3卸売市場 No.1

 鉄筋コンクリート一部鉄骨2階建

 銚子市川口町2丁目6528番地

 建面積 3164平方m

 第3卸売市場 No.2

 鉄筋コンクリート一部鉄骨4階建

 銚子市川口町2丁目6528番地

 建面積 6213平方m

 トラックスケール

 第1スケール 秤量50t (第2卸売市場)

 第2スケール 秤量50t (第2卸売市場)

 第3スケール 秤量60t (第3卸売市場先)

 簡易荷捌所(2011年9月2日のブログ参照)

 鉄筋コンクリート一部鉄骨1階建

 銚子市新地町1468番地の20

 建面積 1809平方m

 貸事務所

 第1卸売市場・中央市場2階21室 (30平方m〜60平方m)

 「外川漁港(トカワギョコウ)」(2013年1月4日のブログ参照)は、「銚子市」「外川町」にある「第2種漁港」で、「銚子市」の「南部」に位置し、「外川漁港」「背後」には「台地」があり、「外川漁港」周辺の「集落」は「斜面」と、「低地」にあります。
 「外川漁港」は、「水郷筑波国定公園」(2012年8月3日のブログ参照)の「区域内」にあり、「東側」は「犬吠埼」(2012年4月16日のブログ参照)、「南側」は「屏風ヶ浦(ビョウブガウラ)」(2012年5月20日のブログ参照)から「九十九里浜」(2012年5月11日のブログ参照)に続いています。

 「外川漁港」の「沿革」ですが、1658年(万治元年)「紀州」「有田郡」「広村」出身の「崎山治郎右衛門」氏によって「本浦」「築港」。
 その後、「外川漁港」は、1661年(寛文元年)に「新浦」の「竣工」、その後「外川漁港」は、1952年(昭和27年)2月29日に、「第2種漁港」に指定されています。
 ちなみに「外川漁港」の「水揚げ」される「主(オモ)」な「魚種」ですが、「金目鯛(キンメダイ)」、「アカムツ」、「クロムツ」となっています。

 「漕出式」は、「年」の「始め」、「航海の安全」と、「大漁」を祈願して「漁船」が「川口沖合い」を航行することで、「漕出式」は、「乗り初め(ノリゾメ)」とも呼ばれています。
 「漕出式」ですが、「銚子」の「正月の風物詩」のひとつで、上述のように「航海の安全」と、「豊漁」を祈願して行っています。
 「銚子」は、上記のように「日本有数」の「水揚げ量」を誇る「漁業のまち」で、江戸時代「魚」を追い求めて北上した「紀州の漁師たち」により「外川漁港」が築かれて以降、「親潮」と「黒潮」がぶつかり合う、豊かな「漁場」や、「利根水運」などの「地の利」に恵まれ、「銚子の漁業」は発展してきました。

 新しい「年」の「初め」、「漁師たち」は、ことさら「縁起」を担ぎ、昔から「年初め」の「良い日」を選んで「漕出」を行っていたようです。
 「銚子漁港」で「漕出」を行う「船」は、全て「海」を見下ろす「高台」に鎮座する「川口神社」(2010年12月22日のブログ参照)で祈願するそうです。

 「漕出式」では、昔は「海」から「川口神社」にお参りする際に、「港」から出た「船」を「左」へと旋回させて「神社」前で「お神酒(オミキ)」を上げたそうです。
 「左」へ旋回する「理由」ですが、「船の神様」が「船」の「左側」に座っているからという「伝承」にならい行われています。
 現在、「漕出式」では、「川口神社」付近に「導流堤」ができて「航路」が狭くなったこともあり、「神社」前で旋回する「船」は少なくなりましたが、「各船」思い思いに「お神酒」を上げ、参拝しています。
 「漕出式」は、「銚子漁港」だけでなく、「外川漁港」でも見ることができます。

 「漕出式」とは、今年一年の「航海の安全」と、「豊漁」を願い、色鮮やかな「大漁旗」を「風」になびかせた「船」が、「列」をなして「新春」の「海」へ繰り出す、「漁師たち」の「仕事始め」に当たる「伝統的行事」です。
 「漕出式」では、出港する「漁船」に「大漁旗」を掲揚しており、遠目にも鮮やかな「大漁旗」は、「銚子」らしい「色彩」で「冬の海」に映え、「大漁旗」をなびかせた「船」が次々と出港する様子は活気にあふれ、「勇壮」で見事な「銚子」ならではの「新年の光景」といえるものです。
 「漕出式」では、「漁師たち」が、「神社」へ向かって「手」を合わせ、「水面」に「お神酒」を注いだり、「海水」で「甲板(カンパン)」を清めて祈願します。

 「5年連続水揚げ量」「日本一」「銚子漁港」「第2魚市場」前、「外川漁港」で開催される「海の男たち」の「仕事始め」、「銚子」の「正月の風物詩」「漕出式(コイデシキ)」。
 この機会に「銚子市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「漕出式(コイデシキ)」詳細

 開催日時 1月6日(水) 8時〜

 開催会場 銚子漁港第2魚市場前 銚子市川口町
      外川漁港 銚子市外川町

 問合わせ 銚子市漁業協同組合指導部 0479-22-3202
      銚子市漁業協同組合外川支所 0479-25-1166

 備考
 「漕出式(コイデシキ)」ですが、「(一社)銚子市観光協会」が選出している「銚子百選」(2011年1月1日・2011年1月2日・2011年1月3日・2011年1月4日のブログ参照)のひとつに選出されています。

| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=2791 |
| 地域情報::銚子 | 09:47 PM |

 
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