本日ご案内するのは、近隣市「成田市」「成田山新勝寺」「光輪閣」で5月16日(土)に開催されます「第38回奉納梅若成田山蝋燭能」です。
「成田山新勝寺」(2010年11月14日・15日・16日のブログ参照)は、「成田市」にある「真言宗智山派」の「寺」であり、「真言宗智山派」の「大本山」のひとつで、1000年以上の「歴史」をもつ「全国有数」の「霊場」で、「成田」を「代表」する「観光地」でもあり、「正月3が日」には約300万人、「年間」約1000万人以上の「参拝客」が訪れています。
「成田山新勝寺」の「御本尊」は「不動明王」で、「成田山新勝寺」は「関東地方」「有数」の「参詣人」を集める「著名寺院」で、「家内安全」、「交通安全」などを祈る「護摩祈祷」のために訪れる方が多い「不動明王信仰」の「寺院」のひとつであり、「成田のお不動さま」の「愛称」で親しまれています。
「成田山新勝寺」の「御本尊」である「不動明王」ですが、「真言宗」の「開祖」「弘法大師」「空海」が自ら「一刀三礼」(ひと彫りごとに三度礼拝する)の「祈り」をこめて「敬刻開眼」された「御尊像」で、この「霊験」あらたかな「御本尊」「不動明王」の「御加護」で、千年以上もの間、「御護摩」の「火」を絶やすことなく、「皆様」の「祈り」が「一体」となり「清浄」な「願い」となって現れるそうです。
「成田山新勝寺」は、「開山1080年」を間近に控えた現在も「成田山のお不動さま」として数多くの「人びと」の「信仰」を集めています。
「成田山新勝寺」では、平成20年(2008年)に「開基1070年祭記念大開帳」が行われ、これにあわせて、平成19年(2007年)には「総欅造り」の「総門」が「落慶」され、「新勝寺」の「表玄関」として「荘厳」な「佇まい」を見せています。
この「総門」は、開かれた「庶民のお寺」「成田山」と「門前町」とをつなぐ「担い手」として、「大開帳」を記念し創建されたもので、「総門」前にある「門前広場」は「参拝客」の「憩いの場」となっています。
「成田山新勝寺」ですが、「総門」をくぐって、「境内」に入ると大きな赤い「提灯」のある「仁王門」があり、「境内」には、数多くの「建造物」が立ち並んでいます。
「仁王門」から「東海道五十三次」にならった53段の「石段」を上がると、「成田山のシンボル」である「大本堂」が現れ、「大本堂」では、「世界平和」と「人々の幸せ」を願って「開山」以来「毎日」欠かさずに「御護摩祈祷」が厳修されています。
「成田山新勝寺」の「伽藍」ですが、「JR」および「京成電鉄」の「成田駅」から「成田山新勝寺」への「参道」が伸び、「参道」を10分ほど歩き、「急」な「石段」を上った先の「台地上」に「境内」が広がっています。
「石段」の「途中」に「仁王門」、「石段」を上った先に「正面」に「大本堂」、その手前「右手」に「三重塔」、「鐘楼」、「一切経堂」などが建っています。
この他、「大本堂」の「左手」に「釈迦堂」、「大本堂」の「背後」の「一段」高くなった「地」には「額堂」、「光明堂」、「開山堂」、「平和の大塔」(2012年5月7日のブログ参照)などが建っており、「境内」の「東側」は「広大」な「成田山公園」(2011年11月8日・2010年11月12日のブログ参照)があります。
「成田山新勝寺」にある「釈迦堂」、「光明堂」、「表参道」にある「薬師堂」(2013年5月22日のブログ参照)は、「歴代」の「成田山」の「大本堂」です。
これほどの「数」の「御堂」が現存している「寺院」は大変珍しく、それぞれの「建物」には「建立時」の「建築様式」を「今」に伝えており、江戸中期から末期の「建物」である「仁王門」、「三重塔」、「釈迦堂」、「額堂」、「光明堂」の「5棟」が「国」の「重要文化財」に指定されています。
「薪能」ですが、「奈良」・「興福寺」の「修二会(シュニエ)」の際の「薪献進」に始まる「神事能」が「はじまり」と言われ、その時期は13世紀なかばと推定されています。
「薪能」は、「仏法」の「守護神」を迎えるための「聖火」の「薪」の「採取」に伴う「芸能」で、「薪猿楽(タキギサルガク)」、「薪の神事」とも称されました。
「明治維新」や「第二次世界大戦」で、一時途絶えたこともありましたが、「第二次世界大戦」後、1950年(昭和25年)「京都」・「平安神宮」の「京都薪之能」以来、「薪能」は新しい「傾向」として「全国各地」の「都市」や「寺社」で開催されるようになり、今日(コンニチ)では「ビル」の林立する「都市空間」や「遊園地」の「野外劇場」が用いられるなど、「新機軸」の「薪能」、「ショー」としての「薪能」も増えつつあるそうです。
とはいえ、本来「屋内」で上映される「能」を「屋外」の「特設舞台」で鑑賞できることは、大変珍しく「貴重」な「機会」といえます。
「奉納梅若成田山薪能」(2014年5月13日・2013年5月13日・2012年5月12日・2011年5月12日のブログ参照)は、毎年「5月」の「第3日曜日」の「前日」に執り行われている「薪能」です。
「奉納梅若成田山薪能」ですが、「若葉」芽吹く「不動の森」と「成田山平和の大塔」を「背景」にして、「成田山新勝寺」「大本堂」の「奥」にある「光明堂」前に「特設舞台」が設けられ、「かがり火」の「炎」に照らされた「幽玄な世界」の中で「能」が上演されていました。
この「幻想的」な「雰囲気」に包まれて、「一流」の「演者たち」が織り成す「日本古来」の「文化」にふれることができる「奉納梅若成田山薪能」には、多くの「地元客」、「観光客」が訪れます。
この度(タビ)「成田山新勝寺」では、例年「薪能」として開催していた「奉納梅若成田山薪能」を「蝋燭能」として「室内」に移し、「奉納梅若成田山蝋燭能」として5月16日(土)に開催するそうです。
今年(2015年)で「38回目」を迎える「奉納梅若成田山蝋燭能」ですが、「会場」を「成田山新勝寺」「光輪閣」4階「光輪の間」とし開催され、17時00分「開場」、18時00分「開演」となっており、「第38回奉納梅若成田山蝋燭能」の「出演」ですが、「梅若宗家一門」となっています。
「第38回奉納梅若成田山蝋燭能」ですが、「当日」14時00分から「成田山新勝寺」「光輪閣」「ロビー」にて「整理券」が配布され、17時00分の「開場時」には、「整理券」の「番号順」に「奉納梅若成田山蝋燭能」「会場内」に「入場」となっており、「会場」は「全席自由席」(団体を除く)となっているそうです。
「第38回奉納梅若成田山蝋燭能」の「入場券」ですが、上記のように「全席自由席」で4000円となっており、下記「取扱所」で「発売中」となっています。
成田山新勝寺 TEL 0476-22-2111 8時00分〜16時00分
成田観光館 TEL 0476-24-3232 9時00分〜17時00分 (月曜休館)
成田市観光案内所 TEL 0476-24-3198 8時30分〜17時15分 (年中無休)
チケットぴあ TEL 0570-02-9999
「第38回奉納梅若成田山蝋燭能」の「演目」ですが、下記の「内容」ないし「あらすじ」となっています。
「仕舞」 「竹生島(チクブジマ)」
「仕舞」 「羽衣(ハゴロモ)」
「連吟」 「融(トオル)」
「狂言」 「磁石(ジシャク)」 あらすじ
田舎者が都へ上る途中、大津松本へさしかかり、市を見物していると、そこへ人身販売のすっぱ(詐欺師)がやってきて言葉巧みに近付き、宿屋へ連れ込んで休ませました。
宿屋の亭主は実は人買い商人で、すっぱから田舎者を買いうけ、代金は明朝払おうと約束していました。
これを陰から盗み聞いた田舎者は、先回りをして銭を受け取り、さっさと逃げ出してしまいます。
逆に騙されたと知ったすっぱは、後を追いかけ太刀を振り上げ脅かすと、田舎者は俄かに「磁石の精」だと名乗って太刀を飲み込もうとします。
試しに太刀を鞘に収めると田舎者はクラクラと目を回して気を失ってしまいます。
てっきり死んでしまったと慌てたすっぱは、太刀を供え神妙に呪文を唱えて蘇生を祈っているところ、田舎者は急に起き上がって太刀を振り上げ、すっぱを追いかけて行きます。
「能」 「碇引(イカリビキ)」 あらすじ
碇引は成田不動尊の威徳を鑽仰(サンギョウ)する作品で、成田不動に矜羯羅童子(コンガラドウジ)と制咤迦童子(セイタカドウジ)と不動明王が現れ、漁業の妨げをなす碇を海から引き上げたさまを見せる霊験能です。
1901年の成田鉄道全線開通を記念する慶祝の意で作られました。
「碇引」は国文学者で歌人であり、謡曲の注釈・研究に先駆的な業績を残した大和田建樹によって明治39年に作詞されました。
大和田は度々成田に訪れ、参道にある大野屋に宿泊していました。
また当時の大野屋の当主は、家の裏に能舞台を造ったり、自ら版元となって謡本を発行するほどの入れこみようだったそうです。
その後「碇引」は、昭和19年梅若実(54世梅若六郎)が能にして新勝寺に奉納。
これが成田山新勝寺と梅若家との縁のはじまりとなりました。
能「碇引」では、新勝寺に現存する不動明王の面を使用させていただき、梅若家先代、先々代当主も新勝寺にて演じてきた縁ある「碇引」を梅若玄祥が思いを繋ぎ演じさせていただきます。
(原文まま表記)
「千葉県」を代表する「名刹」「成田山新勝寺」で開催される「現存世界最古」の「舞台芸術」「蝋燭能」「第38回奉納梅若成田山蝋燭能」。
この機会に「成田市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「第38回奉納梅若成田山蝋燭能」詳細
開催日時 5月16日(土) 18時〜20時30分頃(予定)
開催会場 成田山新勝寺 光輪閣4階 光輪の間 成田市成田1
問合わせ 成田山新勝寺 蝋燭能係 0476-22-2111
備考
「第38回奉納梅若成田山蝋燭能」では、「終演後」、「成田山表参道」「総門前広場」より、「JR成田駅」及び「京成成田駅」行き「無料バス」が運行されるそうです。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=2579 |
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地域情報::成田 | 01:33 AM |