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「黒虎相撲(くろこずもう)」(旭市)
 本日ご案内するのは、となりまち「旭市」「袋太田神社」「境内」で11月3日(祝・月)に開催されます「黒虎相撲」です。

 「袋太田神社」ですが、「旭市」(下総国海上郡)に鎮座する「神社」で、「袋太田神社」の「旧社格」は「村社」です。
 「袋太田神社」の「御祭神」ですが、「面足命(おもたるのみこと)」、「惶根命(かしこねのみこと)」を祀っています。

 「袋太田神社」の「創建」ですが、永正2年(1505年)で、「別名」ですが、「第六天宮」だそうです。
 「袋太田神社」の「本殿」は「銅板葺流造」で、「例祭」ですが、2月7日、6月27日、11月1日に行われており、「袋太田神社」では、毎年11月3日に、「袋太田神社」「境内」にて「相撲」が奉納されることで知られています。

 「相撲」ですが、「力技(ちからわざ)」による「格闘技」の「一種」で「角力」とも書きます。
 「相撲」ですが、「素手」、「まわし」一枚の「姿」で「土俵」上に相対した「競技者」が「相手」と倒し合い、「土俵」外に出し合って「勝敗」を競う「競技」となっています。

 「古事記」では、「武甕槌大神」と「武御名方(たけみなかた)神」の「力比べ」により「国譲り」が行われたとの「記述」があり、「日本書紀」にみえる「垂仁天皇」の「代」の「当麻蹶速(たいまのけはや)」と「野見宿禰(のみのすくね)」が対戦したという「伝説」は、「相撲」の「初め」として「有名」です。

 「相撲」は、「民俗学」上すでに弥生時代の「稲作文化」をもつ「農民」の間に、「五穀豊穣」の「吉凶」を「神」に占う「農耕儀礼」として「相撲」が広く行われていたことが明らかにされており、古くは「武術」・「農耕儀礼」・「神事」として行われていました。
 このように「相撲」は、ただ単に「力比べ」の「スポーツ」や「娯楽」ではなく、「本質的」には、「農業生産」の「吉凶」を占い、「神々」の「思召(おぼしめ)し」(神意)を伺う「神事」として普及し、発展してきたそうです。
 「相撲」が「史実」として初めて記録されたのは、642年(硬極天皇1)「古代朝鮮国」の「百済(くだら)」の「使者」をもてなすために、「宮廷」の「健児(こんでい)」(衛士(えじ))に「相撲」をとらせたという「記述」で、「日本書紀」にみられるそうです。
 726年(神亀3年)、この年は「雨」が降らず「日照り」のため「農民」が「凶作」に苦しんだそうです。
 「聖武天皇(しょうむてんのう)」は「伊勢大廟(いせたいびょう)」のほか21社に「勅使」を派遣して「神の加護」を祈ったところ、その翌年は「全国的」に「豊作」をみたので、「お礼」として「各社」の「神前」で「相撲」をとらせて奉納したことが、「公式」の「神事相撲」の「始まり」と記されており、「農村」における「秋祭」の「奉納相撲」も、その「名残(なごり)」の「伝承」とされています。

 その後、「相撲」は、平安時代には「宮中」の「年中行事」として「相撲(すまい)の節(せち)」が行われ、室町時代に至って「職業」「力士」が生まれ、近世になり「土俵」や「極まり手」・「禁じ手」が定められ、江戸期からは「興行」も盛んになったそうです。
 「相撲」ですが、一般に、「日本」の「国技」とされています。

 「黒虎相撲」は、「袋太田神社」で行われる「神事」で、「袋太田神社」の「仮説土俵」の「西側」に「相撲」の「由来」を記した「記念碑」が建てられています。
 「袋太田神社」の「石碑」には、下記のように記されています。

 「黒虎相撲」

 太田神社に於いて毎年旧暦霜月朔日に取り行われる「奉納黒虎相撲」は、安永九年(一七八0年)太田出身の江戸の商人

 白子屋藤七
 和泉屋久兵衛
 桑田屋左兵衛
 石屋文左衛門

 の四氏が太田神社に御影石の大鳥居を奉献、その落成祝いに江戸より玄人力士を招聘し、奉納相撲を行ったのが旧暦霜月朔日で、爾来今日まで続いております。
 第二次世界大戦(昭和十六年)以前は盛況でしたが、戦後(昭和二十年)は細々と続いてきました。
 此の度平成四年、飯島儀兵衛氏の寄進があり歴史と伝統あるこの黒虎相撲を、袋区のみならず旭市の青少年健全育成、地域の親睦と連帯感を深め、旭市の誇れる文化活動の一環として更に後世に伝承することを願い、古式にのっとり黒虎相撲を復活しました。
 黒虎とは黒は玄人、虎は白虎(白人=素人)による相撲が名称の由来となりました。
 氏子中
 (原文まま記載)

 「黒虎相撲」の開催されます「袋太田神社」「参道」の「入口」には、230年前の江戸時代に「大鳥居」を建立した際に奉納された「力石(ちからいし)」が置かれています。
 「力石」の大きい「石」は「五十五貫」(206kg)、小さい「石」は「三十六貫」(135kg)あるそうです。

 上記のように、その昔江戸時代に「力士」を招いて楽しんだのが「始まり」といわれ、300年以上続いています「黒虎相撲」。
 現在でも、「黒虎相撲」は、「袋太田神社」「境内」の「仮設土俵」を「会場」に、「氏子」の「大人」や「子供」が集まって、楽しく「相撲」の「力(ちから)」を競い合っているそうです。
 「黒虎相撲」には、毎回多くの「見物客」が訪れ、「袋太田神社」には「声援」をおくる「姿」が見受けられます。

 「袋太田神社」「境内」で開催される江戸時代より続く「由緒」ある「奉納相撲」「黒虎相撲」。
 この機会に「旭市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「黒虎相撲」詳細

 開催日時 11月3日(祝・月) 9時〜

 開催会場 袋太田神社境内 旭市ニ1522

 問合わせ 旭市商工観光課 0479-62-5338

 備考
 「黒虎相撲」ですが、「小雨」決行の「行事」となっています。
 「黒虎相撲」という「名称」ですが、上記のように「黒」は「玄人(くろうと)」、「虎」は「白虎(びゃっこ)」(白人=素人(しろうと))を「意味」することに由来しており、「小学生」の「取り組み」の「関係」から現在は、毎年11月3日の「文化の日」に開催されているそうです。

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