本日ご案内するのは、となりまち「香取市」「山倉山観福寺(やまくらやまかんぷくじ)」で12月7日(土)に開催されます「山倉の鮭祭り」「初卯祭」です。
「観福寺」こと「山倉山観福寺」(2012年12月4日のブログ参照)ですが、「香取市」「山倉」にある「真言宗豊山派」の「寺院」で、「山号」は「山倉山」、「御本尊」は「大六天王」で、「山号」ですが、「地区」の「名称」である「山倉」の「地名」を取り「山倉山」となっています。
「山倉山観福寺」は、811年(弘仁2年)「円頓」によって創建され、数年後「弘法大師」「空海」がこの「寺」に入り、「修行」したといわれています。
「山倉山観福寺」の「称号」ですが、「京都嵯峨御所」から下り、「聖観世音菩薩」が勧請されている「伽藍」、「天地」に(地)、「伽藍」(院・建物)と謂う事で「観音地院」と「寺号」は、「聖観世音菩薩」の「福徳」を授けると謂う事で「観福寺」となったそうです。
元は「山倉大神」(2013年11月30日・2012年12月2日のブログ参照)の「別当寺」であり、「別当」(神宮寺)は、「御本尊」が「神社」に勧請されており、明治2年(1869年)5月24日迄、今の「山倉大神」の「本殿」「奥の間」(宮殿)に勧請されていたそうです。
「別当」から出向き「御祈祷」が修法されていましたが、「明治維新太政官公布」により「神仏分離令」され、「天部」の「御本尊」であり益して「弘法大師」が勧請した「御本尊」であり、「真言宗」で最も大切な「御経・般若理趣経の御本尊」である為、「別当」に持ち帰り、現「講堂」に遷座後、現「本堂」に奉安され現在に至ります。
「山倉山観福寺」は、「関東八十八ヶ所霊場」のひとつ「第45番札所」として知られています。
「関東八十八ヶ所霊場」ですが、「関東地方一帯」に広がる「弘法大師」「巡礼地」で「特別霊場」と合わせて95の「寺院」を巡るもので1995年(平成7年)に開創されました。
「関東八十八ヶ所霊場」は、「一番」の「聖観世音菩薩」を「御本尊」とする「慈眼院」「通称」「高崎観音」(群馬県高崎市)から始まり、「八十八番」「大聖歓喜天」を「御本尊」とする「歓喜院」「通称」「妻沼晴天」(埼玉県熊谷市)までの「八十八ヶ所」を指します。
「山倉山観福寺」は、「香取市」に2つあり、ひとつは、「香取市」「牧野」(旧「佐原市」)にある「真言宗豊山派」の「寺院」「妙高山観福寺」(2013年1月24日・2011年5月30日のブログ参照)で、もうひとつは、「香取市」「山倉」(旧「香取郡」「山田町」)にある「真言宗豊山派」の「寺院」「山倉山観福寺」です。
今回ご案内している「観福寺」は、「香取市」「山倉」にある「山倉山観福寺」ですので、「観福寺」の「山倉の鮭祭り」(2012年12月4日のブログ参照)にお越しの際はお気をつけ下さい。
「山倉の鮭祭り」とは、「香取市」「山田地区」(山倉地区)の「山倉大神(やまくらたいじん)」と「山倉山観福寺」で開催される「例大祭」です。
「山倉山観福寺」と「山倉大神」でそれぞれ行われる「初卯祭」は、「鮭」を奉納することから「別名」「鮭祭り」と呼ばれています。
「言い伝え」によりますと「山倉山観福寺」「山倉大神」の近くに流れる「栗山川」(2012年2月18日のブログ参照)に上がってきた「鮭」を初めて捕らえた「人」が、捕らえた「鮭」の「頭」に「大の字」があったのを見て、これは「山倉」の「大六天様」への「進献もの」と奉献したことに始まったといわれています。
また、「栗山川」で捕られた「鮭」は「龍宮」から供せられた「龍宮鮭」ともいわれ、「山倉の鮭祭り」の「鮭」の「由来」には「諸説」あるそうです。
「山倉山観福寺」に伝わる「伝承」ですが、「お堂」にこもり「断食修行」を続けた「弘法大師」のもとに「竜神」が「鮭」を供え、それを「弘法大師」が「村人」に分け与えると「病」が癒えたという「伝承」が残されています。
江戸時代後期の「下総名称図絵」では、
「御神事十一月中の卯の日なり。
疫病を悩むもの此の神を祈りて霊験すみやかなり。
十一月祭礼の頃、鮭おのづから上る。
是を獲たる人、山倉に持ち行くに、その人を祭礼の上席に居らしめて饗応する古例なり」
と紹介しているそうです。
「香取市」「山倉地区」では、「山倉の鮭祭り」が近づくと、きまって「鮭」が「栗山川」を遡上(そじょう)してきたため、この地の「人々」は「鮭」を「おしゃけさま」と呼んで崇めており、現在もわずかですが、「栗山川」の「鮭」が「初卯祭」で奉納されています。
「山倉の鮭祭り」「初卯祭」では、上記の「伝承」にちなみ、「山倉山観福寺」にて「鮭」を献上する「古式ゆかしい行列」が組まれ厳(おごそ)かに催行され、「旧暦」の「霜月」「初卯の日」に「鮭」を奉納しています。
「山倉の鮭祭り」の行われる「香取市」「山倉地区」では、昔から「鮭」が「貴重」な「タンパク源」となっていたようで、そのため「鮭」を「メイン」とした「お祭り」が「晩秋」「初冬」に行われていたようです。
「山倉」の「古刹」「山倉山観福寺」に伝わる「歴史」ある「神事」「山倉の鮭祭り」「初卯祭」。
この機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「山倉の鮭祭り」「初卯祭」詳細
開催日時 12月7日(土) 11時〜
開催会場 山倉山観福寺 香取市山倉1934-1
問合わせ 山倉山観福寺 0478-79-2804
備考
「山倉の鮭祭り」ですが、12月の「初卯の日」に催行されていた「お祭り」でしたが、「人集め」が「困難」となったため、「山倉大神」では2002年(平成14年)より「12月の第1日曜日」に変更されましたが、「山倉山観福寺」では、「暦」にならい現行通り「初卯の日」に「初卯祭」を行っています。
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地域情報::香取 | 10:51 AM |