本日ご案内するのは、近隣市「鹿嶋市」「鹿島神宮」「社殿前特設舞台」で10月6日(日)に開催されます「第4回鹿島神宮奉納日本古武道交流演武大会」です。
「鹿島神宮」(2010年11月8日・9日・10日のブログ参照)は、皇紀元年の「創建」と伝えられる「常陸国一宮」の「古社」で、「東国三社」(2010年10月23日のブログ参照)のひとつにも数えられている「名社」です。
「鹿島神宮」の「御祭神」は「香取神宮」(2010年11月5日・6日のブログ参照)の「御祭神」「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」とともに、「天孫降臨」に先立ち「国譲り」の「交渉」をしたといわれている「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)」です。
「鹿島神宮」の「神様」は、「武の神」として古くから「皇室」や「藤原氏」の「尊崇」を受け、さらに鎌倉期以降は「武家政権」の「信仰」も得て、「社殿」・「楼門」・「宝物」等の「奉納」や「所領寄進」が繰り返されてきたそうです。
また「鹿島神宮」では、「年中行事」が「年間」80以上行われており、「祭頭祭(さいとうさい)」(2013年3月6日・2012年3月2日・2011年3月6日のブログ参照)、「神幸祭」(2013年8月26日・2012年8月26日のブログ参照)、また12年に一度「午年」ごとに行われる「御船祭」が特に有名だそうです。
「古武道(こぶどう)」とは、「日本」の「伝統的」な、「徒手」もしくは「鈍器」や「刃物」、「火器」などの「武具」の「使用法」や、「水泳」、「乗馬」など「戦闘」に関わる「技術」を「体系化」したものの「総称」で、「古流武術」、「古武術」もほぼ同義、「武芸」、「武術」、「兵法」などの「類義語」もあり、「対義語」として「現代武道」があります。
「古武道」とは、明治維新以前に成立した「武術」を指す場合が多く、室町時代から「剣術」、「柔術」、「槍術」、「弓術」、「砲術」などがそれぞれ様々な「流派」として「技術化」、「体系化」されていました。
明治以降になり、「武道」という「総称」が確立し、「現代武道」と「明確」に区別する場合に「古武道」と呼ばれるようになりました。
「現代武道」が「人間形成」や「体育的見地」からの「心身」の「鍛練」を「目的」とし、「スポーツ的」な「競技試合」を重視して「技術」の「体系」を構築しているのに対し(例・「柔道」、「剣道」)、「古武道」は「基本的」に「試合」での「勝敗」を「目的」とせず(「流派」によっては「他流試合」を禁じていました。)、「戦闘」・「護身」・「決闘」や、「武士」としての「使命」を果たすための「鍛錬」が「目的」とされていました。
そのため「危険」であることから「現代武道」から除かれた「技法」や「各種」の「隠し武器」、「活法」、「薬方」、「呪術」、「禅」や「密教」と結びついた「心法」が含まれ、反面「流派」を伝承する者にも「意味」が伝わっていない「非合理的」な「動作」や、「平和」な江戸時代に「形」の「美観」のために加えられた「動作」(「華法」、「花法」)が含まれている場合もあります。
「古武道」は、現在では「伝統芸能」、「文化財」として「価値」を認められており、「都道府県」や「市町村」の「無形文化財」に指定されている「流派」も少なくないそうです。
「日本」の「武士」が「合戦」で戦うための「技芸」を「武芸」といい、これが「基」になり、「剣術」や「柔術」などが生まれました。
「武芸十八般」とは、元は江戸時代初期に「中華」から伝わった「言葉」(十八般兵器)でありますが、江戸時代の「日本」の「武家階級」において「武士」が修得すべきとされた「18種類」の「武技」の「総称」です。
この18の「武技」の「内容」は「時代」や「集団」により異なっているため「一概」には言えませんが、概ね以下のものが挙げられます。
弓術
馬術・騎馬術
水術(泳法術)
薙刀術
槍術
剣術
小具足
棒術
杖術
鎖鎌術
分銅鎖
手裏剣
含針術
十手術・鉄扇術・鉄鞭術
居合術・抜刀術
柔術・和術
捕手術
もじり術
しのび(隠形)術
砲術
「古武道」の「伝承方法」ですが、「古武道」の多くは、「技術」の「進歩段階」や「人格」を見て「各種」の「許し」を発行しました。
例として、「天然理心流剣術」では、まず「切紙」、次いで「目録」、「中極意」、「免許」、「指南免許」という「順番」であり、「各段階」での「形」の「目録」や「流儀」の「秘訣」、「流儀」の「由来」などが書かれた「伝書」が与えられ、「指南免許」を得た「者」は独立し、新たな「師匠」となることができたそうです。
また多くの「流派」では「入門時」に「入門」の「儀式」を行い、「流儀」の「掟」が書かれた「誓詞」に「血判」をおこっていて(起請文)、「誓詞」の「内容」は多くの「流派」で共通しており、「免許」を得るまで「親兄弟」といえども「流儀」の「内容」を教えない、「許可」を得ずに指導しない、「他流批判」をおこなわない、「天下」の「御政道」を守る等であり、最後に以上の「誓い」を破った者には「神罰」が下ると書かれていました。
また「現代武道」で多く見られる「号令」による「集団指導」はおこなわれず、もっぱら「個人指導」でしたが、現在では古来のままの「伝授形式」を墨守している「流派」は少なくなり、現代「武道的」な「段級位制」や「集団指導方法」を取り入れている「流派」も存在します。
「古武道」の「宗家」・「家元」ですが、「基本的」には「古武道」である「一人」の「師匠」が「一子相伝」すると言うことは珍しく、多くの「師範」を育てる場合が多かったそうです。
(ただしある段級以上は一族や近しい者にのみ伝える場合も見られた)
「指南許可」を得れば「自由」に「弟子」を取って教えて良いとする「流派」や、「免許」を発行して良いが、「師匠」の「許可」を取る「必要」があるとする「流派」など様々であったそうです。
ただ実際は現代と違い「全国的」な「組織」を作ることが「困難」であり、江戸で学んだ者が特に「指導許可」を得ずに「故郷」で指導した例も見られ、以上の「理由」により「○○流△派」などとして「同一流派」に多くの「派」がうまれたそうです。
明治維新後、特に戦後は「交通」や「通信」の「発展」と多くの「流派」が衰退し「同流他派」が少なくなった事により、「古武道」の「世界」でも「宗家(家元)制度」が広がり、「全国的」な「組織」が作られる「例」も見られるそうです。
「第4回鹿島神宮奉納日本古武道交流演武大会」は、「鹿島神宮」で開催される「古武道」の「イベント」で、今年(2013年)で「4回目」を迎えます。
「第4回鹿島神宮奉納日本古武道交流演武大会」は、「日本古武道協会」により、「武の神」である「鹿島神宮」「御祭神」「武甕槌大神」を祀る「鹿島神宮」の「本殿」前に設置された「特設舞台」の上で、「全国」から集まった「古武道」の「流派」がそれぞれの伝承してきたその「心」と「技」を奉納し、「全国」で「有数」の「古武道」の「全国大会」が行われます。
「第4回鹿島神宮奉納日本古武道交流演武大会」の「参加流派」は以下のようになっています。
「参加流派」
「柔術」
大東流合気柔術
天神真楊流柔術
長谷川流和術
大東流合気柔術 琢磨会
心月無想柳流柔術
為我流派勝新流柔術
氣樂流柔術
「剣術」
鞍馬流剣術
立身流兵法
心形刀流剣術
天然理心流剣術
北辰一刀流剣術
鹿島新當流剣術
タイ捨流剣術
當田流剣術
天真正伝香取神道流剣術 神道無念流剣術
柳生新陰流兵法剣術
「居合術・抜刀術」
伯耆流居合術
無雙直傳英信流居合術
鐘捲流抜刀術
関口流抜刀術
円心流居合据物剣法
「槍術」
宝蔵院流高田派槍術
「杖術・棒術」
無比無敵流杖術
竹生島流棒術
「薙刀術」
直心影流薙刀術
「空手・琉球古武術」
金硬流唐手沖縄古武術
沖縄剛柔流武術
琉球王家秘伝本部御殿手
「その他武術」
荒木流軍用小具足
荒木流拳法
「常陸国一宮」「鹿島神宮」「社殿前特設舞台」で開催される「催し」「第4回鹿島神宮奉納日本古武道交流演武大会」。
この機会に「鹿嶋市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「第4回鹿島神宮奉納日本古武道交流演武大会」詳細
開催日時 10月6日(日) 10時〜
開催会場 鹿島神宮社殿前特設舞台 茨城県鹿嶋市大字宮中2306-1
問合わせ 鹿嶋市商工観光課 0299-82-2911
備考
「第4回鹿島神宮奉納日本古武道交流演武大会」は、「入場」「無料」の「催し」です。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=1837 |
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地域情報::鹿島 | 07:56 PM |