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「神幸祭」(鹿嶋市)
 本日ご案内するのは、近隣市「鹿嶋市」「鹿島神宮」で9月1日(日)・2日(月)に開催されます「神幸祭」です。

 「鹿島神宮」(2010年11月8日・9日・10日のブログ参照)は、皇紀元年の「創建」と伝えられ、「東国三社(とうごくさんしゃ)」(2010年10月23日のブログ参照)のひとつにも数えられている「名社」です。
 「鹿島神宮」の「御祭神」は「香取神宮」(2010年11月5日・6日のブログ参照)の「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」とともに、「天孫降臨」に先立ち「国譲り」の「交渉」をしたといわれる「武甕槌神(たけみかづちのかみ)」です。
 「武甕槌神」は「武の神」として古くから「皇室」や「藤原氏」の「崇敬」を受け、さらに鎌倉期以降は「武家政権」の「信仰」も得て、「社殿」・「楼門」・「宝物」類の「奉納」や「所領寄進」が繰り返されてきたそうです。
 また「鹿島神宮」には、80以上もある「年中行事」の中では、「祭頭祭」(2012年3月2日・2011年3月6日のブログ参照)、「神幸祭」(2012年8月26日のブログ参照)、また12年に1度「午年」ごとに行われる「御船祭」が特に有名なのだそうです。

 「神幸祭」とは、「神霊」の「行幸」が行われる「神社」の「祭礼」で、「神幸式」ともいわれています。
 「神幸祭」では多くの場合、「神霊」が宿った「御神体」や「依り代」などを「神輿」に移し、「氏子」「地域内」への「行幸」、「御旅所」や「元宮」への「渡御」などが行われます。
 「神輿」や「鳳輦」の「登場」する「祭礼」のほとんどは、「神幸祭」の「一種」であるといえるようです。
 「神幸祭」は、「神の行幸」の「意味」で、「広義」には「行幸」の「全体」を、「狭義」には「神社」から「御旅所」などの「目的地」までの「復路」の「過程」に「過程」に「還御祭(かんぎょさい)」という「言葉」があり、「渡御祭」も「広義」には「行幸」(渡御)の「全体」を指すそうです。

 「鹿島神宮」では、9月1日(日)10時から「本殿」で「例祭」が行われます。
 「例祭」は「鹿島神宮」「年間」の「諸祭儀」で最も「重儀」で、「神恩」に感謝し、「皇室」の「弥栄」と「国家」の「安泰」、「国民」の「安寧」と「五穀豊穣」が祈られます。
 「例祭」当日は、「宮内庁(くないちょう)」より「御使(おんつかい)」の「御差遣」をうけ、また「神社本庁」より「献幣使」をお迎えして「厳粛」の内に斎行されます。

 「神幸祭」は、9月の初めに行われ、「鹿島神宮」の「神輿」が「本殿」より出御、「大町通り」を通り「行宮(あんぐう)」(仮所)に渡るという「祭り」で、「神様」の「御分霊」が奉遷された「御神輿」が「平井与丁」に担がれ、「神職」や「供奉員」が「神幸行列」を整え、「街中」には5台の「山車」が「鹿島囃子」の「調べ」にのり巡行します。
 「神幸祭」「初日」には、「神輿」出御の「道筋」を照らす「明かり」として「提灯祭」(提灯まち)(2012年8月29日のブログ参照)と呼ばれる「催事」も行われます。
 「提灯祭」では、「夕刻」より「鹿島神宮」「楼門」前に、出来るだけ多くの「提灯」をぶら下げた「青竹」を「氏子」が持ちより、「篝火(かがりび)」に投げ入れて燃やし、前述のように「神輿」出御の「道筋」を照らす「明かり」として、「無数」の「提灯」をつけた大きな「青竹」(約8m)を20人ほどで押し立てながら「鹿島神宮」「参道」を練り歩く、「勇壮」な「光景」が見られます。

 「神幸祭」「2日目」は、「行宮祭」が10時に「行宮」(鹿島神宮楼門前)で行われます。
 「行宮祭」ですが、「仮」の「御座所」となった「行宮」に奉安された「御神輿」の前で行われる「祭儀」で、「祭典」には「巫女」による「悠久の舞」が奏され、終了後には「鹿島踊り保存会」による「鹿島踊り」が奉納されています。
 また「還幸祭」が15時から行われ、「行宮」から「大町通り」を通り、「鹿島神宮」に戻ります。
 「還幸祭」では、「御神輿」の「担ぎ手」が「平井与丁」から「小宮作与丁」に代わり、「神幸祭」に返す「姿」で行われ、この「祭儀」を以て「2日間」にわたる一連の「祭事」・「行事」は滞りなく終了となるそうです。

 「朝野」を問わず厚い「尊崇」を集める「常陸国一宮」「鹿島神宮」で行われる「重要」な「祭儀」・「例祭」「神幸祭」。
 この機会に「鹿嶋市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「神幸祭」詳細

 開催日  9月1日(日)・2日(月)

 開催会場 鹿島神宮 茨城県鹿嶋市宮中2306-1

 問合わせ 鹿嶋市観光協会 0299-82-7730

 備考
 「鹿島神宮」「神幸祭」で巡行する「5台」の「山車」ですが、「新町」は「聖徳太子」、「仲町」は「天照皇大神」、「大町」は「塚原卜伝(つかはらぼくでん)」(2011年11月29日のブログ参照)、「角内町」は「武甕槌大神」、「櫻町」は「日本武尊(やまとたけるのみこと)」となっています。

| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=1826 |
| 地域情報::鹿島 | 01:28 PM |

 
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